月組3分割の「雨に唄えば」「愛聖女」「THE LAST PARTY」が千秋楽を迎えました。
ヴィスタリアが次に月組を観られるのは東宝の「エリザベート」です。
ヴィスタリアは宝塚以外の趣味で年数回遠征をしており、ムラまで遠征するのは時間的にも予算的にも厳しいのです。
4〜7月まで毎月1回は月組を見ていたのでなんだかとても寂しくて、これがロスということね…と打ちひしがれていおります。
寂しさを埋めるために、次回月組「エリザベート」について書くことにいたします。
劇団の公演情報、記者発表などを見たヴィスタリアの独断と偏見に満ちた感想です。
特定の生徒さん、特に主要キャストのファンの方にとっては耳障りのいいことばかりでないのでお気を悪くされるかもしれません。
それでも構わないという方はお付き合いいただければと存じます。
1.主要キャストの“これじゃない感”は拭えない。しかし期待している。
2.その他の配役のハマり具合がすごい。
3.ルドルフの役がわりは賛成。一人っ子政策になりすぎない方がいい。
4.チケット取れるのかしら。
目次
1.主要キャストの“これじゃない感”は拭えない。しかし期待している。
主要キャストを見てヴィスタリアが思ったのは「誰もイメージに合わない」。これに尽きます。
トート:珠城りょう
エリザベート:愛希れいか
フランツ:美弥るりか
ルキーニ:月城かなと
もっとも妖しさと死のイメージから遠いたま様(珠城りょう)が黄泉の国の帝王トートを、もっとも規律と権威、厳格さから遠そうなみやちゃん(美弥るりか)が皇帝フランツ・ヨーゼフを、もっともイリーガル、暗殺する狂気から遠いれいこちゃん(月城かなと)が暗殺者ルイジ・ルキーニを演じるのですから。
ちゃぴちゃん(愛希れいか)はなんでもできますが、エリザベートは似合わないとヴィスタリアは思いました。
制作発表で歌った「私だけに」で「いやよ、人目にさらされるなど」という歌詞がありますが、ちゃぴちゃんは人目にさらす自分像をセルフプロデュースをして、フランツどころかトートも選ばずに一人で生きていく道を見つける女性をイメージします。
(ヴィスタリアの個人的な感想です。)
しかし、似合わないと思われる役というのは、殻を突破し、打ち破る、ブレイクスルーするチャンスがあるとも言えるのではないでしょうか。
何度も再演されてきた名作「エリザベート」の王道のイメージといまの月組がつくるものは相違があるかもしれませんが、ヴィスタリアは全組観劇派と言いつつ今の月組が大好きなので、主要キャストの皆さまがどんな「エリザベート」を見せてくれるのかすごく楽しみですし期待しています。
というより、今の月組が作り上げる「エリザベート」が楽しみでなりません。
(ヴィスタリアの考える王道の「エリザベート」は雪組初演、そして星組です。)
たま様の制作発表の「最後のダンス」は「似合っていないというより、そこはかとなく戸惑っているような感じがする」とヴィスタリアは思いました。
しかし「グランドホテル」の男爵で綱渡りな生き様と年上の女性との恋を演じ、「BADDY」でスケールの大きな、ありとあらゆる人を魅きつける色気がだだ漏れのバッディを演じた たま様です。
小池先生が仰るようにエネルギッシュなイメージがあるわけですから、それを活かしたたま様らしいトートが見られると期待しています。
たま様は、マリコさん(麻路さき)がマリコさんなりのトートを作り出したように、新たなトートを作り出し、たま様自身の魅力をさらに広げてくれるとヴィスタリアは思っています。
ちゃぴちゃんの制作発表の「私だけに」も似合わないと思いましたが、「グランドホテル」のエリザヴェッタの演技を見れば、似合わないことなど何ら問題ないように思います。
ちゃぴちゃんならではのエリザベートを作り上げて「そうきたか」と思わせ、多くの人を納得させるだけでなく魅了してくれるのではないでしょうか。
ポテンシャルが高さはこれまでの実績で証明されていますし、他の人にはできないエリザベートを見せてくれるのではないかとヴィスタリアは思います。
みやちゃんは最初は「みやちゃんのフランツ…想像つかない。むしろトートが見たかった。あとマデレーネも見てみたい。絶対似合う」と思ったのですが、ポスターの氷のような美貌から若いころの、ゾフィーの支配下にある皇帝が想像できて心配はなくなりました。
ヴィスタリアはみやちゃんの老け役をあまり見たことがないのでこちらはまだ想像がつかないのですが、「雨に唄えば」のコズモのようにニンではない役でもモノにする力があるので、心配というよりもフランツ・ヨーゼフをどのようにやるのかが楽しみです。
「夜のボート」で泣かせてください。
トートとの対立、ルドルフとの対立でバチバチやってもらいたいです。
特にたまるりの、信頼感あってこその舞台が好きなので、たま様トートとのちゃぴちゃんを巡ってのバトルにに期待してます。
れいこちゃんは、すごいチャンスなのではないでしょうか。
息をのむのような美貌で、当て書きの「BADDY」のポッキー巡査がおっとりとしたキャラクターでしたし、穏やかで端正な演技をされるイメージをヴィスタリアは持っています。
ギラギラしたルキーニというキャラクター、そして狂言回しをどのようにやるのか、新しいれいこちゃんが覚醒しそうですし、力量も試されるのではないでしょうか。
みやちゃん同様ポスターを見て、あの作り込まれたセクシーなお髭が美貌にしっくりきていて「似合わない」という不安はなくなりました。
2.その他の配役のハマり具合がすごい。
その他の配役で、「これはピッタリ」とヴィスタリアが思った生徒さんが多くいます。
(ヴィスタリアは第二次ヅカファン生活を始めたばかりでまだわかっていない生徒さんも多く、ここで挙げているのはヴィスタリアが現段階で把握している生徒さんで、かつ役がハマっていると感じた方です。)
ゾフィー:憧花ゆりの
死刑囚の母:玲実くれあ
マダム・ヴォルフ:白雪さち花
ヘレネ:叶羽 時
マックス:輝月ゆうま
ヴィンデッシュ嬢:海乃美月
マデレーネ:天紫珠李
納得!楽しみ!の一言です。
るうさん(光月るう)も好きな上級生なので期待していますし、ラウシャーの千海華蘭さんも歌がうまいので楽しみです。
そして芝居に熱い月組生のことですから、アンサンブルもきっと期待以上のものを見せてくれるでしょう。
3.ルドルフの役がわりは賛成。一人っ子政策になりすぎない方がいい。
1996年の雪組と星組以外のキャストをあまり気にしていなかったのですが、ルドルフは役がわり多いのですね。
とはいえ月組本公演を「カンパニー/BADDY」しか見ていないヴィスタリアですが、ありちゃん(暁千星)のダンスの実力と御曹司っぷりは伝わってきたので、ありちゃんがおだちん(風間柚乃)とダブルキャストになったことは驚きました。
しかしヴィスタリアは一人っ子政策は失うものが多きすぎると考えているので、ダブルキャストでよかったと思っています。
一人っ子政策の弊害としてヴィスタリアが懸念するのは、こういったことです。
・路線から外れた生徒さんたちが見限って早々にやめてしまいそう
・大器晩成の生徒さんを見逃すことになりそう
・当の一人っ子の生徒さんの慢心を招きかねない
念のため申し上げますが、ありちゃんが慢心していると言っているのではありませんし、ありちゃんをディスっているわけでもありません。
多くの有望な生徒さんに活躍のチャンスを与えてほしいということです。
どちらのルドルフも見てみたいですが、果たして両パターンのチケットを確保できるでしょうか。
4.チケット取れるのかしら。
人気公演でチケット難といわれる「エリザベート」であることをすでに肌身で実感しています。
ヴィスタリアは早くも1箇所断られてしまいました。
おまけにちゃぴちゃんの退団公演でもありますからチケット難に拍車がかかるのは必至でしょう。
なんのツテもコネもなければ生徒さんの会にも入っていないのですが、チケット確保に真剣に取り組みたいと思います。
最後に。歌のレベルアップにも期待しています。
これだけ早く配役が発表されたのは定番の演目だからかもしれませんが、準備期間が長くあるということでもあります。
(公演が続いていたのでお休みもあることと思いますし、生徒さんはハードなスケジュールをこなされているのでしっかりお休みをとってリフレッシュもしていただきたいですが)
いまの月組らしい、そしてすばらしい歌声の「エリザベート」が観られると信じているヴィスタリアでした。
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