考えたこと

少女漫画の名作「シャルトル公爵の愉しみ」を宝塚でやるとしたら

おはようございます。
引き続き海外遠征というか旅行中のヴィスタリアです。
 
前回の記事の続きです。
 
前回の記事で主な登場人物を紹介しましたが、「シャルトル公爵の愉しみ」はそのときどきで主役が変わる連作短編です。
 
 
DGlodowska / Pixabay

 

 

 

”黒い皇太子”と言葉を失った美少女が心を通わせる物語

多くの登場人物が入れ替わり立ち替わり活躍するなかで宝塚でやるとしたら、“黒の皇太子”リオンとアテネーの恋物語が主軸にするのがロマンチックでいいとヴィスタリアは思っています。

リオンと金髪碧眼の超絶美少年ミカエル、貞淑な美女イザベラの三角関係。
そしてミカエルが長じてからのソフィーとの恋物語が絡んでくるという筋です。
 
 

物語の筋

長くなりますがご容赦ください。
 

“黒の皇太子”リオンとアテネーの出会い美少年ミカエルの出会い

リオンの表の顔は宝石を基幹産業とする小国ロノスの皇太子。
裏の顔は宝石泥棒タジキン・ホジキスです。
黒髪に深い青の瞳のたいへんな美青年です。
 
リオンは国の厳しい財政を立て直し国民たちを救うために危険な泥棒家業にたずさわっています。
誰にも心を許さず、ときに自分でも自分の気持ちがわからなくなる孤独が彼を苛んでいます。
 
18歳のとき、リオンはヨーロッパ一の名門貴族シャルトル公爵家の令嬢アテネーに求婚します。
 
リオンはアテネーの愛は求めていません。欲しいのは国を立て直すための資金だけ…。
このときはアテネーがまだ幼いことを理由にシャルトル公爵夫妻(ラウールとヴィス)に断られました。
 
 

リオンと美少年ミカエルのいわくつきの出会い

同じころ、リオンはふしぎな魅力をもつ少年ミカエルに出会います。
ミカエルは金髪にブルーの瞳の美貌の持ち主です。
若さと美貌と才能ゆえに自信にあふれる、生意気なところが魅力的な人物です。
 
ミカエルの表の顔はアンリ・ド・シャルトルの事業を手伝う才気あふれる少年、アテネーの遊び相手、初恋の相手です。
しかし裏の顔は、リオンと同じ泥棒稼業です。
変装(女装)もお手の物。怖れるものなんてなにもありません。
 
リオンとミカエルはコンビを組んで泥棒をしたり、アテネーと一緒に遊んだり、バカンスを地中海の別荘で過ごしたりしていました。
 
ときにリオンはミカエルに惹かれ、あやうい関係に傾きそうになります。
 
 

リオンの結婚とミカエルの嫉妬

数年後、リオンはスペインの大貴族の娘イザベラとの婚約を発表します。
イザベラはずっと昔からリオンに恋をしていました。
 
リオンはイザベラのことはなんとも思っていませんが、大変な持参金を目当てに婚約をしたのです。
これがなぜか、ミカエルはおもしろくありません。
リオンが先に大人になってしまったような、泥棒稼業の相棒がいなくなってしまったような…。
 
イザベラは貞淑でまじめで、ひかえめな女性です。
若いミカエルにはイザベラのよさがわからず首をひねりますが、リオンはやがてイザベラの愛に惹かれていきます。
 
ミカエルは持ち前の美貌と色気でリオンをイザベラから取り戻そうと躍起になります。
「少し前まで俺の女装姿に夢中だったくせに」
「リオンさえよければ泥棒家業で夫婦になってやってもいい」
とまで言われて、リオンの心は揺らぎます。
 
まだ自由に生きていきたい、ミカエルと一緒なら自分の心のままでいられる―ー。
 
 

イザベラの死とアテネーとの再会

リオンはイザベラを愛するようになり入籍します。
それに腹を立てたミカエルはリオンとの絶縁を宣言します。
 
しかしリオンとイザベラの新婚生活はイザベラの突然の事故死によって終わりを告げ、リオンは自分を責めます。
 
数年後ようやくリオンとミカエルは仲直りをしたことで、リオンはミカエルと繋がりのあるシャルトル一家ともやりとりをするようになります。
そこには美しく成長したアテネーがいました。
 
アテネーはふしぎな力を持っており、そのためか文字を読んだり計算をすることができません。
シャルトル公爵夫妻や兄アンリはふつうとは違うアテネーに心を痛め、そのことを敏感に感じ取ったアテネーは深く傷つき、言葉を発することができなくなっていました。
 
そのアテネーは、イザベラを失って傷ついたリオンの心の声を聞き、寄り添います。
リオンもまた、言葉を話せないはずのアテネーの“声”を聞き、心を深く通じあわせるようになります。
2人の本当の恋が始まりました。
 
 

ミカエルとソフィーの大恋愛

ミカエルは遠い昔、アテネーの親友ソフィーと結婚の約束をしていました。
しかしソフィーが父親の仕事で南米に行ってしまってからはすっかり忘れて、プレイボーイ生活を送っていました。
 
たくさんの女の子たちと遊んでいたミカエルですが、ある日美しく成長したソフィーが南米から戻ってきます。
 
ソフィーはミカエルよりずっと年下の女の子ですが、真実の愛とはどういうものか、ミカエルよりずっとわかっています。
ソフィーは「ミカエルと私の愛は変わっていないわ。あなたが女の子たちとしているのは愛ではないと、私にはわかるの」と言ってみせます。
 
ミカエルは自分がソフィーだけを愛していることに気づき、プロポーズします。
 
 

ヴィスタリアの妄想キャスティング

今回は宙組さんで勝手に妄想してみました。
 
リオン/真風涼帆
アテネー/星風まどか
ミカエル/芹香斗亜
イザベラ/揺羽らら
ソフィー/天彩峰里 
 
アンリ/愛月ひかる(アテネーの兄)
レオポルディーネ/華妃まいあ(アンリの妻)
 
ラウール/澄輝さやと(アテネーの父)
ヴィス/純矢ちとせ(アテネーの母)
サラ/桜木みなと(ラウールの愛人かつヴィスの友人)
 
他にもたくさん登場人物はいますが、完全にヴィスタリアの妄想なのでこのくらいにしておきます。
 
 
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