こんばんは、ヴィスタリアです。
雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」東京宝塚劇場の千秋楽のスカイステージ生中継をリアルタイムで視聴しました。
初日以来、ようやく2回目にこの作品を映像とはいえ見ることができて幸せでした。
また初見では気づかなかったこと、映像だからこそ気づけたこともありました。
作品についてはあらためて記事にするかもしれませんが、千秋楽の映像を見てもっとも印象的だっただいもん(望海風斗)と退団者のご挨拶について書きたいと思います。
雪組トップスター望海風斗様の涙と笑顔
パレードでだいもんが大階段を降りてきたとき、満面の笑顔で「ああ、なんてうれしそうなんだろう。公演ができて、千秋楽ができて本当によかったね」と思いました。
階段を降りながら組子たちを見る表情、銀橋へ出て客席の近くから遠くを見る視線にも喜びがあふれているのがわかりました。
役を離れて望海風斗という芸名の、パーソナルな部分がこれ以上なく素直に出ているのだなあと感じました。
最後のご挨拶では関係各位、観客からスカイステージ視聴者へ感謝の言葉を述べながら感極まっているのが伝わってきました。
東京公演のほとんどが中止となってしまい残念ではありましたが、これからの時代に宝塚歌劇がどうお客様に寄り添っていったらいいのか、
私一人ひとりができることは何なのか、そして、どれだけこの宝塚の舞台に立つことが大好きで、宝塚を愛してくださる皆様に支えていただいていたのか、
たくさんのことに気づくことができた公演でございました。ですが、公演を見られなかった方々、退団者の方々、新人公演メンバー、関係者・スタッフの皆様のことを思うと、決してこれでよかったとは言えませんが、
それでも、再び、三度、こうして舞台に戻ってこれましたこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいでございます。一刻も早くこの状況を乗り越えていつもの日常に戻れるよう願いばかりでございますが、(中略)また元気に劇場でお会いできることを楽しみにしております。
そしていま言えることは舞台に立てて本当に幸せです。
本日は本当にありがとうございました。
だいもんは大羽根を背負ったまま深々と、腰を90度折るくらいにしてお辞儀をしていました。
このご挨拶はテレビの前で見ていて「ああ、言葉にしてほしいことを宝塚歌劇を愛する人が余すことなく言葉にしてくれた」と感じました。
その後FOREVER TAKARAZUKAの合唱となりましたが、客席を見遣るだいもんが感無量の泣き顔で、見ているこちらが泣きそうでした。
退団者をふくめ雪組生は笑顔であったり平静な表情の方が多く(念のため申し添えますが泣いていない方を責めるような意図はありません)、
だいもんのなんとも言えない涙に組を引っ張り公演の主演を張るトップスターにしか見えない景色があるのだと、
パレードの大階段を降りるときの笑顔と併せて思い至りました。
FOREVER TAKARAZUKAの歌は反則ですよね。気持ちがあふれてしまいました。(周囲を見て)私しか泣いていない。
(中略)お三方の挨拶のときからジワジワきてしまって、FOREVER TAKARAZUKAの歌をお客様のいる劇場で歌えるってこんなに幸せなんだって思ったら…。
だいもんのこの言葉には大きな拍手が送られていました。
その後のご挨拶を見ているとだいもんの自分の心に嘘をつかない、つけないまっすぐさ、
宝塚が大好きなファン心が伝わってきて「あなたもこちら側なんだね」とうれしくなってしまいました(厚かましくてすみません)。
またカーテンコールの最後の方で素の部分が出ている言葉もだいもんにしか言えない言葉だと思いました。
どうしていいのかわからないけれどうれしいからずっと(客席を)眺めていようかな。
幸せじゃないですか、本当に。皆様の笑顔がわかりますよ、マスクをしていても。
だいもんにしか見えない景色があるのだと感じ、素直でまっすぐな言葉にしていただいてとても清々しい気持ちになりました。
また宝塚を愛する者として舞台の真ん中の方からこんなに素敵な言葉が客席に贈られたことに幸せを感じました。
もしかしたら無観客での公演もありえたのかもしれませんが、客席に観客がいてこその舞台であり宝塚歌劇なのだと思うのです。
ここには書いていませんけれどだいもんのおもしろい言葉、表現もたくさんあって大いに笑いました。
相当笑いましたので免疫アップになったこと間違いなしです。
退団者のご挨拶 舞咲りん・早花まこ・美華もなみ
この公演で卒業される3人の娘役さんのご挨拶にも胸を打たれました。
美華もなみちゃんは明るい、晴れやかなご挨拶でした。
あたりまえのようにしてきた舞台がいかに素晴らしいことかをあらためて感じました。こんな、素敵な千秋楽を迎えられたのもすべての皆様のおかげです。
きゃびぃさん(早花まこ)はとても落ち着いたご挨拶でした。
この公演は卒業させていただく私たちだけでなく、雪組の皆様、関係者の方々、お客様にとりましても大切な公演でした。
でも、どんなことが起きても雪組のみなさんは強くて、優しくて、応援してくださる方々の声はとても温かくて、皆様のご声援を受けながらどれだけ大切な時間を積み重ねていたのか、この1ヶ月間のできごとのなかで気がつくことができました。
思い描いていた卒業公演とは少しだけ違いましたが、思い描いていた以上に楽しくて、うれしくて、忘れられない公演になりました。
長い拍手の後、きゃびぃさんがじっと耐えるような表情をされていたのが印象的でした。
髪飾りが緑の袴に合わせたリボンなのがすっきりと潔くてきゃびぃさんらしいと思いました。
ヒメさんのご挨拶は迸る熱い思いが込められているのを感じました。
ヒメさんは大階段をおりてくるときから涙が流れているのがわかりました。
連日の報道で皆様不安な毎日をお過ごしのことと思います。そのような状況のなか、こうして見に来てくださるお客様のお気持ちがとてもうれしく、いまこの場に立てていることが奇跡だと思います。
私たちの職業はお客様あってこそなのだとあらためて実感し、感謝の気持ちでいっぱいでございます。
(中略)私は娘役の仕事が大好きです。天職です。(中略)万事塞翁が馬です。よいときもあればそうでないときもあります。よい方向へ向かわせるのも自分次第なのだと宝塚から教わりました。
かすみ草に雪の結晶のモチーフのブーケが娘役を天職と言い切るヒメさんらしいと思いました。
ヒメさんは大劇場でも今日の大千秋楽でも「望海・真彩の率いる雪組で卒業できることが幸せ」といったことを言葉にされていました。
雪組で長く活躍されたヒメさんがだいきほの雪組への誇りを大切にしているのが印象的でした。
今度は劇場で宝塚歌劇を見たい
今日の生中継が始まったとき、開演アナウンスや幕開きのヌードルス/望海風斗の登場、デボラ/真彩希帆の完成度の高さに感動して目頭が熱くなりました。
この公演の初日を観劇して以来、予定していた観劇のすべてが新型肺炎の感染拡大防止のために中止となりチケットが紙切れと化しました。
今日のご挨拶でもありましたが、舞台の幕が上がることは当たり前のことではなくすばらしいことなのだとあらためて感じています。
宝塚歌劇は27日からの公演再開を発表しており、ヴィスタリアも近々のチケットを握りしめています。
感染拡大防止すべく体調管理、手洗い・うがい・消毒に留意し、次は劇場で生の舞台を観劇し、直接拍手を送れることを心待ちにしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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