おはようございます。ヴィスタリアです。
定期購読している宝塚GRAPHの2020年10月号を読みました。
例によってヴィスタリアの独断と偏見と偏愛で特に気になったページについて順不同で記事にしています。
祝!芹香斗亜さんソロ表紙と「誰がために鐘は鳴る」
表紙はキキちゃん(芹香斗亜)の初単独表紙です。
キキちゃん、おめでとうございます。
「宝塚GRAPH」の文字が宙組カラーなのもうれしいですね。
このジャケットの雰囲気が「アクアヴィーテ!!」のパレードの黒✕白のゴージャスなお衣装を思い出します。
表紙をめくると襟足がちょっと長めで前髪のふんわり具合が素敵…とページをめくると今度はハードなキキちゃんが!
でもハードな中に柔らかい女性らしさと神聖さがあって、特に一番最後のページはファッション雑誌のポートのようで素敵だと思いました。
そしてまかキキが柴田作品の誌上上演に選んだのは「誰がために鐘は鳴る」です。
宙組といえばロシアを舞台にした作品が多い印象ですが、ゆりかちゃんが
「実は宙組ってスペインに縁があるんだよね」とお話されていてなるほどと思いました。
「追憶のバルセロナ」「El Japon」もスペインが舞台ですし、
まぁ様(朝夏まなと)のときには「バレンシアの熱い花」もありました。
役の扮装はもちろん真っ赤なスパニッシュのお衣装がかっこいい!
そしてはみだしSHOTではうさぎちゃんことマリアになりきってゆりかちゃんの膝にもたれかかるキキちゃんに
2019年タカスペのバトラーとスカーレットを思い出します。
モニターを見つめて笑い合っているまかキキが楽しそうで
このバディ感も「誰がために鐘は鳴る」に合いそうで観てみたくなりました。
星風まどかちゃんのベリーショートのマリアもかわいいだろうなあ。
Especial Time 瀬央ゆりあ⇢珠城りょう
意外なつながりのお2人ですが1期違いですし仲がいいんですね。
せおっち(瀬央ゆりあ)はお人柄とおもしろさで多くの人に愛されているんだろうなぁと感じます。
咲ちゃん(彩風咲奈)もMail Boxやメッセージ動画で指名していたのを思い出しました。
このリクエスト対談は深い話に感動して目からなにかあふれそうになることが多く、今回もそうでした。
たま様(珠城りょう)のトップスターとして、舞台人としての信念に
いままでとは違う光をせおっちが当ててくれたように思います。
逆もまたしかりでせおっちがいま新しくなった星組でどんなことを考えているのかに
たま様が光を当ててくれたように思いました。
(珠城)ブレないからこそ、損をすることもあると思うんだよね。
でももし自分の信念を曲げていたら嫌な思いをしたと思うから、譲れない部分は譲らずやってきてよかったなって思う部分はある。
月組のみんながそういう自分を認めてくれて、ついてきてくれたから。(中略)でも瀬央がいるだけで周りの人が笑っていたりとか、すごいことだと思うの!
結局、舞台ってもちろん技術は大事だけど、人と関わっていくとなると最終的にはやっぱり人柄だから、
謙虚で素朴な心はずっと持ち続けてほしいなって思う。
損をすることがあったとしても自分を曲げないことを選ぶーー不器用というのかもしれません。
でも簡単なことではないですし、誰もができることでもないと思います。
この対談のなかでたま様がついていこうと思ってもらえる存在の難しさを語っていることもあり、
この人柄こそたま様が大切にされてきたものなんだなあと思いました。
(瀬央)最近思うのは、学年関係なく全員が同じところを向けたらいい舞台ができるんだろうなというと。
(中略)
簡単な話のように聞こえますけど、難しいですよね…
組の中で立場も学年も上がってきたからこそ感じる難しさもあるでしょう。
胸がキュッとしたのはたま様のこの言葉でした。
(珠城)下級生時代、上級生の中に最下級生で撮影などに入れていただくことが多くて。
上級生の前でふざけられないし、そこはわきまえていたけれど、そこばかりピックアップされると「真面目」ってなっちゃうんだよね。
抜擢されてきたたま様ならではの言葉だなあと思ったのです。
興味深かったのは演技の話で、もしも一緒にお芝居ができるならというifにせおっちが「シリアスな、重めのものをやってみたい」と答えているんです。
(珠城)私も生命力溢れる系だから明るい役をいただくことが多いけど、
実はシリアスな芝居のほうが好きで。
たま様は「エリザベート」のトートを挙げているのですが、
あのときのたまちゃぴ(珠城りょう・愛希れいか)と美弥るりかちゃんならではの三角関係に軸足を置いた月組の「エリザベート」を思い出しました。
花男たちの花の見せ方 柚香光・瀬戸かずや
GRAVELのれいちゃん(柚香光)とSpecial Portraitのあきらさん(瀬戸かずや)が
何の偶然か花を手にしたポートを披露しています。
れいちゃんの強烈なフォトジェニックさと魅力が存分に発揮されるポートは毎回心臓が止まりそうです。
ナチュラルメイクで、限りなく中性的で透明感があって。
物言いたげな目は雄弁で。
特に最後のページの目にやられました。はぁ……。
しかもオーバーサイズのお洋服から手首とか足首とかが見えているのがまたいいですね(←どこ見てるんだ)
はみだしSHOTのれいちゃんは自然体で、くしゃくしゃの無邪気な笑顔にはこちらも頬が緩みました。
一方あきらさんは百合を手にしたショットは色気のしたたる男役ですが、
最後のショットが!!
完全に美女じゃないですか。
前髪をいつもより柔らかく厚めにおろしているからか、目は力強いのに美女を感じずにいられません。
男役さんがバリバリにキメまくっているのも大好きですが、舞台における女装や女役ではなくて、ふとした瞬間に発露する美しい女性性にも惹きつけられます。
(NOW! ZOOM ME!!のツアーTシャツを腕まくりしたカリ様(煌羽レオ)も美女でした。)
しかもはみだしSHOTでは乙女なポーズも披露されていて、見てはいけないものを見たような、秘密の花園を覗いてしまったような背徳感さえあります。
美人だしかわいいしどきどきしました。
次号のお知らせにはれいあきら(っていま初めて使いました)が柴田先生の作品の扮装ポートがあるので楽しみです。
どんな世界で新しいお2人を見せてくれるでしょうか。
Ex 暁千星とA GIRL 海乃美月
ありちゃん(暁千星)がやっばい!です。
なにがやばいって危険な色気が滴っているんです。
腕にまきつけたリボンもパンツからのぞく脹脛も意味ありげな視線も色香が強くただよっていて、ありちゃんがほんの数年前に幼い王子(「BADDY」)をやっていたなんて…。
特に26ページ下の表情は今まで見たことのないものではっとしました。
私自身ナチュラルな男役を意識していたのですが、これからは熱くてキザな男役を勉強し、少しずつでも取り入れていければと思っています。
客席でそんなキザで熱~~~いありちゃんを拝見できる日を楽しみにしています。
うみちゃん(海乃美月)はベージュのベレー帽とトレンチコート風のドレスの装いです。
とてもすてきなお話をされています。
最近まで本当にネガティブで…。何か問題が起きると、これ以上落ち込みきれないというところまで落ちるタイプだったんです。
でも昨年は一年を通して楽しい作品ばかりで、ふだんから明るくいられることが多くて。
なにより、全ての作品で相手役をさせていただいた鳳月さんが何でも受け止めてくださる方だったので、自分をさらけだすことができ、
周りからも「人が変わったみたいだね」と言われるほど明るくなったんですよ(笑)。
今の自分がとても心地よいですね。
その変化はこのポートの笑顔にもあふれているように思います。
ところでうみちゃんがトレンチコートを着ていると
オットーと一緒に旅に出るフレムシェンを連想しました(「グランド・ホテル」)。
オットーを演じていた美弥るりかちゃんのサヨナラポートでやはりトレンチコーチにベレー帽風のものがあったからかもしれません。
その他のページ
一言ずつですが触れさせてください。
◆SIDE SHOT SELECTION「はいからさんが通る」
このコーナーの中で一番好きかも…というくらいどのショットも見入ってしまいました。
れいはなの忍少尉の笑い上戸っぷり、紅緒さんの真剣さなど
花組生が役を生きているのが豊かな表情から伝わってくるんです。
そして編集部のお気に入りのソファで寝ている青江冬星/瀬戸かずやを選んでくれてありがたや~。
◆舞台写真「NOW! ZOOM ME!!」「炎のボレロ/Music Revolution!-New Sprit-」「壮麗帝」
この夏のアツい舞台の思い出が蘇ります。
のぞ様(望海風斗)のスーツの登場シーン、本当にかっこいい…。
凪様(彩凪翔)は一瞬も美しいと、ダークカラーのシャツにベストのショットを見て、
そして黒燕尾の肘の角度に指の見せ方に惚れ惚れします。
咲ちゃんの「炎のボレロ」は指、手の使い方に非常に気をつかっているのがよくわかります。
プロローグの真っ白いザ・宝塚な衣装も祭りのコンテストで踊るシーンも。
デュエットダンスのショットはヤンさん(安寿ミラ)の思いのこもった振付が蘇り、
Blu-rayを買おうと誓いを新たにしました。
「壮麗帝」もいい作品で、そしてずんちゃん(桜木みなと)が男…じゃない、男役を上げたなあと思い出しながらページを繰りました。
こうしてあらためて見ると衣装が美しくていいですね。
遥羽ららちゃんとのラブシーンは最高の瞬間を切り取ってくれてありがとうございます!と拝みたいくらいです。
フィナーレの燕尾の和希そらくんの腰の入れ方、キメ方の完璧さも拝みました。
◆InstaGRAPH
飛龍つかさくんのお写真に仲良しのみほちゃん(有沙瞳)がちょこんと写っているのがかわいいです。
牛五郎さんの眉毛をどんなふうに描かれているのかもよくわかってなるほど~と視線を下に移し、
つかさくんの細いのにたくましい腕に!!!となりました。
またじゅりちゃん(天彩峰里)のTOCCA3人娘のショットで
3人娘の等身のすさまじさ、お顔の小ささに!!!となりました。
◆レッツ・リッツ・ゴー!!!帆純まひろ
ホッティーがゲストに呼ばれました(喜)。
しかも扮装が新選組!
りっつくんもホッティーも「いつか舞台で新選組をやりたい」とお話されています。
新選組といえば最近は雪組が続いていますが、そろそろ花組でも宙組でも日本物の芝居が見たいです。
ホッティーの予科時代は失敗して怒られたり年下で弟分でかわいがられていたんだろうなあというエピソードに和みました。
「初舞台のときに寮生と寮外生で喧嘩して、なんでわかり合えないのーと泣いていた」というお話にホッティーのまっすぐなピュアさを見た思いです。
新人公演を卒業しこれから99期がどんな舞台を見せてくれるのか期待していますし応援しています。
ホッティーはほのかちゃん(聖乃あすか)の波瀾爆笑!?我が人生にも登場していて
せのほの~♪となりました。
次号のお知らせを見ると表紙がちなつさん(鳳月杏)と凪様(彩凪翔)のお二人!
おめでとうございます。お知らせを見ているだけで感無量です。
来月号も楽しみです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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