こんばんは、ヴィスタリアです。
日本青年館で月組「ブエノスアイレスの風」が初日を迎えました。
ありがたいことに観劇することが叶いました。
ヴィスタリアの独断と偏見と偏愛に満ちた感想で、作品の内容に触れています。
月組 暁千星「ブエノスアイレスの風」初日
「ブエノスアイレスの風」は1998年に月組、2008年に星組で再演され、今回が3度目の上演となります。
自分は初演を旧い青年館で観劇しました。
当時リカさん(紫吹淳)が好きで、初めて見た宝塚歌劇の別箱公演でした。
正塚先生の作品の中でも思い入れがあり好きな作品なので、今回こうしてありちゃん(暁千星)の初東上主演公演として再演されるのがとてもうれしく、楽しみにしていました。
ありちゃんのニコラス、とっっってもかっこよかったです。
登場の瞬間から脚長すぎてスタイルよすぎてニコラスのスーツに革ジャケットにロングコートにシンプルめのお衣装がこれ以上ないほどお似合いで、
寂しくて投げやりで、でも誰かを助けたり向き合えることには向き合おうとしたり、戸惑いながら風に吹かれて生きているニコラスがそこにいました。
まだ観劇の機会があるので感想はあらためて書きますが、ありちゃんの男役の一つの到達を見た思いですし、芝居も歌もタンゴも最高で、またスターとして真ん中に立つのが似合う存在感、オーラのある男役であることも大いに実感しました。
自分がヅカファンに復帰して最初に観劇したのは「カンパニー/BADDY」でしたが、どちらの作品でも若かったり幼い印象のある役を演じていたありちゃんは今はもうどこにもいない、影のある役、色気のある役から大人の男までなんでもござれですね。
満を持しての東上初主演、おめでとうございます。
さて。初日ということで終演後にご挨拶がありました。
なつこ副組長(夏月都)から、専科のりんきらさん(凛城きら)、
雪組から組替えとなり月組デビューとなったあみちゃん(彩海せら)の紹介、そしてありちゃんの初めての東京特別公演であること、この公演を最後に星組へ組替えになることが紹介されました。
作品が軍事政権の開放から7年後であることと絡めて現在の世界情勢にも触れていました。
ありちゃんの主演としてのご挨拶もすばらしかったです。
が、2回目からは素のかわいいかわいいありちゃんで大いに和み、客席からのほのぼのとした笑いが起こっていました。
凛城さん、お稽古場から気さくに話しかけてくださってありがとうございます。
月組生となったあみちゃん。
初めての絡みが殴ったり蹴ったりで…かわいいお顔を傷つけないようにがんばって蹴ります(?)
一緒の公演は最初で最後の機会なので素敵な思い出を作りたいです。
3回目からスタンディングオベーションとなり、鳴り止まない拍手に全員が走り出てくるのですが、
4回目はありちゃんが走り出て、下手からじゅりちゃん(天紫珠李)とりんきらさんが出かけて袖へ戻り、ありちゃんが舞台に一人で立たれました。
(自分は下手側から観劇していたので推測でしかありませんが、上手のおだちん(風間柚乃)やなつこさんが合図をされたのかな…と、出るべきか引っ込むべきか悩むようにしていたりんきらさんを見て思いました)。
万雷の拍手を一人で浴びたありちゃんは出てこないカンパニーの皆に戸惑い、一人でいることに大いに戸惑いながら、まっすぐな言葉でこのカンパニーで、この作品ができる喜びを表現していました。
(かわいすぎて詳細にお伝えできなくてごめんなさい)
そして「みなさーん」と呼び、全員が舞台に立つと「皆がいる方が落ち着く」と甘えた感じで、ありちゃんが月組の仲間に大いに愛されているのがわかるなあと思いました。
このとき下手から隣に出てきたじゅりちゃんと「なんで来ないの~」「すみません」みたいな感じを仕草でちらっと表現していたのもかわいかったです。
光と影の狭間で風に吹かれていて、イサベラ/天紫珠李からしたら連れないニコラスとのギャップがすごくてどうにかなりそうでした(←落ち着け)。
明日からの公演しているので、何度でも劇場にいらしてください。
かわいいありちゃんの言う通り何度だって見たい作品です。
規制退場を待っているうちに、緞帳の向こうで拍手が起こっているのが聞こえました。
声などは聞こえませんでしたが、すばらしいカンパニーが無事に初日の幕をおろせたことを、舞台の上でも祝していることにあたたかい気持ちになりました。
作品や観劇の感想はあらためて書きますが、思い入れのある「ブエノスアイレスの風」の再演をいまの月組で、ありちゃんの主演で見ることができて本当によかったです。
読んでいただきありがとうございました。
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