月組

風間柚乃くんは舞台もトークも大器だと確信した(新人公演直後のラジオの感想)

こんばんは、ヴィスタリアです。

ラジオ関西「ビバ!タカラジェンヌ」を聞きました。

ラジオはスカステ難民のヴィスタリアにとって生徒さんの生の声を聞くことができる貴重な機会です。

今週のゲストは月組「夢現無双」新人公演主演のおだちん(風間柚乃)でした。

風間柚乃くんは舞台もトークも大器の風格

ファン歴の浅いヴィスタリアがおだちんのことをはっきりと認識したのは月組「エリザベート」のルドルフの役替わりでした。

2人のルドルフと2人のフランツ(月組「エリザベート」感想)おはようございます。ヴィスタリアです。 雪組さん、大劇場「ファントム」初日おめでとうございます。 千秋楽まで無事に、誰一人欠ける...

おだちんは歌がうまくて、ルドルフの演技も役替わりのありちゃん(暁千星)とはまったく違う、おだちんのルドルフをしっかり打ち出していました。

そしてこのときまだ研5ということを知り驚愕しました。

以来おだちんのことを将来がたいへん楽しみな大器だとまぶしく見ています。

すでにこれだけの実力があり、骨太な男っぽいおだちんにしかない雰囲気もあって、いったいこの先どれほどの男役さんになっていくんでしょう。

月組「夢現無双」ではワイルドな悪役 宍戸梅軒を演じきり、ショー「クルンテープ」では歌のソロもありました。

中詰の後の「ライキンドクーン(傷)」のポールを使ったダンスでおだちんが濃い雰囲気でギラギラと踊っているところが特に好きです。

そんなおだちんのラジオは話し方、話す内容、新人公演の挨拶、どれをとっても落ち着いていて見つめているもののレベルが高く、大器であることを感じるトークでした。

なお自由自在にお話されるパーソナリティー小山さんのお話は、話題ごとにまとめています。

「夢現無双」新人公演で宮本武蔵を演じて

前回のゲスト天紫珠李ちゃんの収録は新人公演前日におこなわれましたが、おだちんの収録は新人公演直後だったようです。

パーソナリティーの小山さんはさっそく「疲れた?」と切り込まれました。

「はい。嘘はつけないので。
疲れましたけれど、幸せな疲れ方をしているなと思います」

話はもちろん、2度目の新人公演主演となった宮本武蔵役のことから始まりました。

「どんなにすばらしい人でも過去があるわけで、武蔵のように大きな出来事があって人生変わったという人はとてもすてきだと思いますし、
荒い部分があったからこそ人の気持ちがわかるようになったり優しい気持ちが目覚めたりするんだと感じました」

「心に傷を負うとか人生のなかで無駄になる経験とかは決してなくて、武蔵のようにきっかけがあってぱっと変われる人もいれもいれば何事もなく進んでいく人もいる。
武蔵の生き方ってすてきだと思わせられるような新人公演をしたいです」

おだちんが武蔵について考えていることが深い上に明瞭ではっとしました。

また本公演で演じている宍戸梅軒と武蔵の対比も興味深かったです。
次に東京公演を観劇するときの視点のひとつにしたいと思いました。

「本役(宍戸梅軒)は兄を殺されて復讐のために生きているので、作品の中ではヒールに近いのかもしれません。
武蔵や小次郎は正義や誇りのために剣を磨いてきましたけれど宍戸梅軒はそんなことは一切ない」

「(宍戸梅軒に名前を変える前は)武蔵の若気の至りと似たところがあったり、名前を変えるというのは武蔵と共通しているんですけれど、違うのは剣に対する誇り。
何にむかって磨いていくか、何のための剣かということに気づけたのが武蔵で気づけなかったのが梅軒」

ところで「夢現無双」という作品の難しさはおだちんも聞き手の小山さんも感じておられるようでした。

「原作は超大作ですけれどそれをミュージカルという形でお届けするときに、武蔵がさまざまな人物と出会って変わってくのを表現するのが難しかったです」

「本当は一人ひとりの人物に対してストーリーがあるのですが、セリフにない部分の芝居がいかに大事かをこの新人公演で学びました。
どういう境遇で育ち、場面の間にどういうふうに変化したのかを表現しないと本当に目まぐるしくなってしまうので、そこをもっと深堀りしたいと思っています」

おだちんの本公演を見れば新人公演もきっとすばらしい、レベルの高い舞台だったと思うのですが、おだちんにとっては課題がたくさんあるようです。

これについては小山さんが「あたしは見ていたら別に、それほどクリアすべき課題はないように見えたけれど?」と突っ込んでいました。

小山さんがそう仰る気持ち、わかります。
しかしおだちんは謙虚にご自身の課題ーー目指す舞台について明晰にお話されていました。

「いまのベストは尽くせたかなとは思うんですけれど、まだまだ粗削りな部分が多いのでさらに自分の感情を出せるようなお芝居を東京では目指したいです」

「東京は新人公演もさらにクオリティを上げて、宝塚での空気感を忘れずに、何かもう一つ課題を乗り越えられたら」

「作品を通しての存在感とか、どのように作品のなかでの役割や対人物になったときに変化する様子とか、課題だなあと思うところがたくさんあったので東京ではがんばりたいです」

おだちんの見つめているもの、目指す舞台の高さを知ることができたような気がします。

舞台の技術 歌と殺陣

番組中で新人公演のおだちんの歌が2曲流れました。
幕開きの「男たるもの」とラストシーンの「同じ星空の下で」です。

どちらもおだちんの歌がうまくてすごかったです!

歌詞もしっかり聞き取れて声も出ていて気持ちも乗っていて、このままずっと聞いていたいと思いました。

この「同じ星空の下で」について小山さんが「天井が星だらけのライトになってね。見た?」と小山さんに訊かれて
「見ました。きれいだなと思いました」と答えるおだちんが
これまでのしっかりとした返答とは一味違う雰囲気で素顔が垣間見えるようで和みました。

これだけ歌えてすごいと思うのですが、おだちんのなかでは課題を持っているようです。

「歌で表現するのがミュージカルですけれど、お芝居としてどのように歌うかというところに苦労しました。
歌になると”歌う”スイッチが入りがちですがお芝居からの流れで歌があるので、感情とともに歌の流れにもっていけたらいいなと思います」

おだちんはもはや、ただ演じることやただ歌うことといった目の前のことをこなすレベルを遥かに超えて、高いところを目指しているのだと思いました。

殺陣についての話もありました。
「殺陣はすごく難しかったですし、殺陣とはいえお芝居の要素が強いので、課題だなと思います。
殺陣のシーンでも武蔵が変わったこと、武蔵の剣が変わったことを表現できたらいいなと思っています」

「殺陣にもうまくいったなと思うとき、そうじゃないときがあるのでベストを尽くせたらいいなと思っています。
どうしたら迫力のある殺陣が見せられるかを稽古場で皆で考えたりしました」

風間柚乃くんの新人公演のご挨拶と、選ばれた者の自負

番組の最後で新人公演主演の挨拶が流れました。

小山さんが「挨拶、すっごくよかった。あんなに立派に喋れる?」と舌を巻いたのも納得のすばらしいご挨拶でした。

みなさま、本日は月組新人公演「夢現無双」を最後までご観劇くださりまことにありがとうございました。
月組の風間柚乃でございます。

この作品は新免武蔵という一人の若者がさまざまな人々と出会い別れ、ときに敗れ、そして葛藤し、一人の武芸者として成長していく物語でございます。

「人生は独行道。孤独との戦い」というセリフが劇中にもございますが、宮本武蔵の偉大な精神をまだまだ未熟な私が表現するのはとても難しいことでしたが、剣の道と芸を極めるという道はどこかで通じているのではないかと、この作品を通して感じることができました。

そして最後になりましたが、この作品に携わってくださいましたすべての皆様と
本日劇場に足をお運びくださいましたすべての皆様に心より御礼申し上げます。
本日は本当にありがとうございました。

一度も言いよどんだりつかえたりすることもない堂々たる、そして心のこもった挨拶でした。

おだちんは「挨拶までが新人公演だと思ってこれだけは外さないように練習した」そうです。

この挨拶と並んで印象的だったのが、おだちんの自負のようなものが感じられた言葉でした。

「カンパニーの新人公演初主演から今回の新人公演まで様々なことを経験させていただいたのでそれを活かせるようにと思い、稽古を積んできました。
新人公演は1回しかないですけれど、いかに安定感をもって何回でも本公演でもできるような新人公演でありたいと思うと同時に、1回しかかけられないエネルギーも持っていたいなと思っています。
経験は無駄にしてはいけないし、無駄にしたくないという思いです」

新人公演の主演、大きな役への抜擢などが続くご自身のやるべきことを「無駄にしたくない」だけでなく「無駄にしてはいけない」というのがすごいと思いました。

おだちんがおだちんらしい男役さんとしてさらに大きくなり、すてきな舞台を見せてくれることがますます楽しみになりました。

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POSTED COMMENT

  1. うみひこ より:

    ヴィスタリアさん
    こんにちは。
    風間さんが「将来がたいへん楽しみな大器」とのこと、私も全く同感です。

    月組エリザベート新人公演で観た彼女のルキーニは、もうイカれた人そのものでして、かつアドリブのところはテンパった感はなく余裕綽々で、これはすごい大物だなー、抜擢されているだけのことはあるなー、と思いました。

    思えばだいぶ前にスカステ「うたごころ」で彼女の歌う「勝手にしやがれ」を見た時も、これはカッコいい男役さんが現れたなー、と思ったものでした。(しかも歌ウマ)

    しかしこのラジオでの受け答え、深い洞察に裏打ちされている感があって半端ないですね。

    自分はゆうみちゃんが熱烈に好きだったのですが、舞台での役なりきりの凄さに反して、舞台を降りると彼女の言ってることがよくわからん状態でしたからね。おっさんとしては、そこがまた良かったのですが。。。

    • vistalia より:

      うみひこさん

      こんばんは。いつもコメントありがとうございます。

      私はスカステなどがなかなか見られないので、このラジオ番組が生徒さんの話を聞ける貴重な機会になっています。

      またラジオは音声だけの分、話し手の感情や人となりが伝わるとも思っています。
      (以前男役さんが「〜っすね」と話していて微笑ましく聞きました。)

      おだちんの話し方、話す内容がとてもしっかりしていて非常に頭のよい方なのがよくわかりました。

      武蔵とおだちんの本役宍戸梅軒との対比には感心するばかりです。
      抜擢な代役などを経験したことの自負も立派だと思いました。

      「エリザベート」新人公演をご覧になっているとは羨ましいです。

      おだちんは男っぽい雰囲気が最近の宝塚の男役さんのなかでは珍しく、芝居もよくて歌もうまくて、この先が本当に楽しみです。
      このまま大きく育っていってほしいと期待しています。

      ゆうみちゃんが話すのを聞いたことがないのですが、舞台をおりるとふんわりする娘役さんはいますね。
      それもまた魅力なのはとてもよくわかります。

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