映像の感想

アナスタシア千秋楽~いまの宙組だからこその舞台

こんばんは、ヴィスタリアです。

宙組「アナスタシア」が宝塚大劇場で千秋楽を迎えました。
千秋楽おめでとうございます。

長い公演期間の無事の完走に安堵しうれしく思います。

星風まどかちゃんが専科に組替えになる前の最後の大劇場を、
まかまどの最後の大劇場を映像でも見ておきたくて
急遽ライブ配信を観ることにしました。

作品や配役の感想は東京宝塚劇場で観劇して感じたことを書きたいので
今日はざっくりと、独断と偏見と偏愛のままにに書いていますが一部アドリブや内容に触れています。

宙組「アナスタシア」美しい完璧な絵本のような舞台

緞帳前は雪の結晶がきらめく映像でした。

その映像と音楽に誘われて舞台が始まるのはまるで美しい凝った仕掛け絵本を開いて夢中になるかのようでした。

観劇(今回は映像ですが)して感じることは自分の心身の状態に影響を受けるものですが
いまの宙組がこの公演で思わぬ形で区切りをつけることと美しい音楽、歌に冒頭からしばらく涙があふれそうで困りました。

なによりまかまどはじめ宙組生が込めた思いの熱さ、濃さがすごくて、
映像であっても涙が出るほど心を打たれました。

奇跡が生まれる瞬間そのものを見ているような、言葉にしがたい感動でした。

たとえるならの世の一番美しい宝石の完璧な姿を目にしているような…そんな感じでした。

美しい絵本のような物語はそれにふさわしい終幕へ向かっていきますが
最後のシーンを見ているとここでまかまどが区切りをつけることが切なくてたまりませんでした。

中の人を重ねてはいけないんでしょうけれどトップコンビのそれぞれが在団しながら組まなくなることの落とし所が
自分のなかで見つけられないでいるんです。

いつか「あのときは寂しかったけれどこんな素敵な未来が待っていたんだね」と思える日が来ると思いたいです。

ところで東宝組の自分は大劇場公演の観劇の感想はあまり目にしないようしているので
「アナスタシア」の前知識はグレブ/芹香斗亜が日替わりでアドリブをしていることだけでした。

日々twitterに流れてくるアドリブを「さすだなあ」と読んでいたのですが千秋楽も見事なものでした。

1月8日15時30分から始まる東京宝塚劇場宙組公演のチケットを…
(電話口を離してアーニャに)一緒に行く?一緒に行く? 

(アーニャがおずおずとうなずくと電話口に)じゃあ2枚。
前売りが12月27日から?…12月27日から。
では12月27日もう一度お電話します。
(電話を切って)1月8日、行く?

「オーシャンズ11」のジョンソン先生といいキキちゃんのアドリブ芸はすばらしいですね。

一般前売でもこの宙組の奇跡を劇場で目撃すべくチケットを取ろうと決意しました。

いまの宙組にしかできない舞台

終演後にすっしぃ組長(寿つかさ)からお礼と今後のスケジュールが発表になり
最後にまどかちゃんが専科へ異動になることに触れ、
「本人からご挨拶申し上げます」と紹介されました。

言葉などは完全なものではなくニュアンスです。

星風)本日を持ちまして宙組生として大劇場に立たせていただくのは最後となりましたが
このような大変な状況の中で舞台に立てて幸せでございます。
東京公演も宙組生として宙組のみなさまと舞台を作り上げ精進してまいります。

笑顔での短いご挨拶でした。

すっしぃ組長の「東京公演も星風とこのメンバーだからこその舞台を作り上げてまいます」という言葉に胸が熱くなりました。

次のトップ娘役となる潤花ちゃんの紹介はありませんでしたが
まどかちゃんが同じ舞台におられることを思うと今回はこの形でよかったのだと思います。

が…今回の人事は潤花ちゃんにおめでとうを拍手で伝え、ご本人のご挨拶が聞けるのが見送られたことにもなった…とも感じました。

東京の大千秋楽ではご挨拶があるのかもしれません。

ゆりかちゃん(真風涼帆)のご挨拶もすばらしいものでした。

真風)当たり前だと思っていたことが当たり前でなくなっているこの状況の中で
私たちの舞台を待ってくださっているお客様がいらっしゃることがどれだけ幸せか、毎公演感じていました。

皆様のおかげで2020年最後の大劇場公演の千秋楽を迎えることができました。
本当にありがとうございました。

まだまだ未来への不安、現実への焦り、出口のない道を歩いているような、そんな感覚にさえなります。
ですが、ここに来たらたくさんの夢を見られる、また元気になれる、そんな舞台を作っていけるよう
これらかもがんばってまいります。

このご挨拶に「ああ、本当にそう思える舞台を届けてくださっている」と深くうなずきましたし胸がいっぱいになりました。

そして「TAKARAZUKA FOREVER」を合唱した後の次のご挨拶はもう…いま言葉にできる最大限のことが込められていると感じました。

真風) 新年の東京公演も東京宝塚劇場の開場20周年になります。
いまの宙組生にしかできない、一期一会の舞台をお届けできればと思っておりますので
来年もよろしくお願いいたします。

最後のカーテンコールではトップスター真風涼帆からゆりかちゃんに戻って
「ライブ中継、ライブ配信の皆様、まだ繋がっているんでしょうか~」と手をぶんぶん振っているのがかわいかったです。

すっしぃ組長、まどかちゃん、ゆりかちゃん、どなたのご挨拶も短くまとまった中に
いまの宙組だからこその舞台という思いが強くこめられているのが伝わってくるものでした。

その思いが今日のすばらしい、美しい奇跡のような舞台に結実していたのだと思います。

映像でですが見ることができてよかったですしいまの宙組にしかできない舞台を東京でしっかり見て
夢と元気と明日へのエナジーを受け取りたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。
はげみになりますので応援していただたらうれしいです。
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