OG

コンプレックスが長所になり、居場所を見つけた(柚希礼音さんのラジオ)

こんばんは、ヴィスタリアです。

TBSラジオ「伊集院光とらじおと」に元星組トップスターちえさん(柚希礼音)がゲスト出演されました。

番組パーソナリティーの伊集院光さん、アシスタントの安田美香さんとちえさんのお話のなかで、非常に興味深かったことをご紹介します。

なおヴィスタリアはちえさんがご活躍されていたときに宝塚歌劇から離れていたので、ちえさんのお話を聞くのはこれが初めてでした。

またお三方の話の内容は完全に正確なものではなくニュアンスです。

宝塚に入ったきっかけ。コンプレックスが長所になった

ちえさんは「今日は伊集院さんに宝塚とミュージカルの魅力を少しでも伝えられたらと思います」とご挨拶をされてからスタジオへ入って行かれました。

伊集院さんが「宝塚に入りたいと思ったでも演じることをしたいと思ったことでも、原体験はいつ頃ですか?」と質問されました。

クラシックバレエを小学校3年生からしていて「絶対バレリーナになるぞ」と夢見ていたんですけれど、背が高くなりすぎてバレリーナ体型でもなくガッチリとしていたので、組んでくれる男の人がいなくなってきた。

これは海外に行くしかないと高校2年生の進路を決める時期に意気込んでいたんですが、家族に「海外に出すにはまだ早い。宝塚に行くと毎日踊って歌えるよ」と言われた。

関西にいたものの宝塚を見たことがなくて、初めて観たのが真矢みきさんの舞台だった。
ずっと「ベルサイユのばら」のようなことをしているイメージを持っていたら、とても現代的なお芝居でショーも楽しくて、ここだったら入ってみたいと思って受験した。

バレエ時代はとにかくずっと体型がコンプレックスだったのが宝塚に入ると「肩幅がいい」と言われ、子どものころから嫌で隠して生きてきた「手の血管も最高」と言われ。
なんとか手が小さくならないものかと思っていたのが男役では手の筋を出すためにがんばる。ようやく「生まれてきたこの自分でいいんだ」という居場所を見つけた。

伊集院さんが遠慮しつつ「男らしい手だね」と笑っていました(いい意味で)。

ちえさんがご自分にそんなコンプレックスを抱いていたとは初めて知りました。
また海外留学を許さず宝塚をすすめたご両親は先見の明があったのでしょう。

親は(私に)合っているものがわかっていたのかなと。

好きなことは大体やらせてくれていたのに海外だけは絶対ダメと言われて、「どうしてこんなに行きたいのにわかってくれないんだ」と思っていたんですけれど、すごく合うものを見つけてきてくれたんだなと思います。

またちえさんが退団されて4年目とのこですが、退団後の一番のギャップについての話もありました。

(演じる)性別が変わったのが一番。あと出演者が全員女性じゃないのも、最初は「なんだかこれ、いいのかしら」と思った。
女子高から共学に行った感じだった。
宝塚は早変わりが多いので袖に入ったら速攻着替えだすのを「まだまだまだ!」と止められた。
部屋に入るまでダメなのに袖に入ったらつい着替えだしてしまった。

袖に入った途端に豪快に衣裳を脱ごうとするちえさんが全力で止められる絵が目に浮かぶようです。

ファン時代がなかった苦労とよかったこと

伊集院さんが宝塚で一番大変だったことを質問されました。

私はファン時代がなく入った。
同期には憧れて憧れて入った子が多くて、演劇の授業などでも「誰々さんの真似」なんてすごく楽しそうに男役の萌えポイントをやっているんですけれど、自分にはそれがちっともわからないし「ええぇ……」と入り込めない自分が何年もいた。

ファンの方がなにを求めていて、なにが萌えポイントなのかわからないまま何年もすごしたことが苦労したこと。

先輩方は「バレエは踊れるかもしれないけれどそれは男役の踊りでもないしかっこいい踊りじゃないんだよ」と教えてくれるんだけど、どうしたらその男役で「きゃー」と言われる踊りになるのかが謎すぎた。

伊集院さんが「いま思えば型、先入観がないのは悪いことばかりじゃないでしょ?当時は戸惑っただろうけど」と話をふると、

すごく戸惑いました。
でも最終的にトップになってやめるときには「自分が宝塚を知らなかったからこそ、宝塚を見たことがない方々にも見やすい男役を作ろうと思えた」というところにいけた。

本当にクサい、伝統的な男役もやるべき作品もありますしそれがすてきなこともいっぱいありますから、いながら勉強しつつやりつつ、
ナチュラルな現代の要素を取り入れることもしたいと思えたのでファン時代がなかったのがよかった面もあった。

体型のことも男役像も、コンプレックスやマイナスをポジティブなものに変えていったちえさんの偉大さに触れたような気がします。

宝塚歌劇の楽しさと魅力 いろいろな男役がいること

伊集院さんはときどきミュージカルを観ていて宝塚歌劇も何度か観劇し「わかりやすく楽しい。理由なんかない。ぽーっとしちゃう。何度か口も開くし、華やかだなあ」と率直な感想をお話されました。

深刻なストーリーの舞台だと、自分の体調によっては「今日は見に行くのがんばろう」と思う日もあるんですけれど、宝塚は無条件に楽しいんですよ。
自分の体調がどうであれ老若男女が楽に、楽しく見られるのが宝塚歌劇。

このちえさんの言葉をうけて伊集院さんが「あといろんな舞台が取り入れている、源流は宝塚なんだ思うことがある」と言っていたのがファンとしてうれしかったです。

この番組の今週のテーマが「未経験」ということで、「宝塚未経験の方にこの子おすすめっていう現役さんは?」と訊かれると、

それはもう、いっぱいいすぎて!
かなり男らしい男役とか、とってもチャーミングなアイドルっぽい子とか、宝塚にはいろんな男役がいることがファンの方がいっぱいいる要因だなと思うくらい。
自分の好みの男役が必ずどこかにいますので(ぜひ見てください)。

ファンは家族 コンサートで関係性が変化した

伊集院さんから「トップスターにとってのファンのみなさんとは?」という質問がありました。

本当にファンの方と心と心を通わせていた感がすごくあったので、退団してこのみなさんと会えなくなったらとてもさみしいと思うくらい、キャッチボールができていたように自分では思うんです。

それはトップになってコンサートをよくさせていただようになってから。
それまでは「かっこいい男役でいたい」「かっこいい柚希礼音を作ろう」としていがんばっていた時代があり、でもコンサートをするときにはかっこいい柚希礼音だけではいられなかったんです。
役ではなく自分自身を見せないといけないので。

あんまりかっこよくないかもしれないけれど自分自身を出したときに、ファンの方がよりあたたかく受け止めてくださり、そこから信頼関係ができていった感じがする。

本当にファンの方がいてこそ、どんなに稽古しても見に来てくださる方がいてこそだと思うので、ファンの方、めっちゃあったかいです。

このちえさんの「めっちゃあったかいです」がそれこそあったかい言葉でした。

伊集院さんから「宝塚のファンの人たちの独特の礼儀正しさ、すごいよね。誰々のファンである私たちの行動がその人の価値を下げないように、というのがあって」という話にちえさんがうれしそうに答えていました。

ありがとうございます。そんなことまでわかっていてくださって。
ファンの方の思いには感動します。(ファンの方は)家族なんです

聞きごたえのある番組でしたし、ちえさんの偉大さに触れることができました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
ランキングに参加しています。
ポチッとしていただたらうれしいです。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ