おはようございます。ヴィスタリアです。
今日は梅芸メインホールで雪組「炎のボレロ/Music Revolution!-New Sprit-」が初日を迎えます。
おめでとうございます!
ヴィスタリアはライブ配信組ですが、予習としてNOW ON STAGEを視聴しました。
雪組生が語る「炎のボレロ」NOW ON STAGE
出演はこちらの7名です。役名と番組内で語られたプロフィールを併記します。
なおこの先作品の内容に触れています。
彩風咲奈 | アルベルト・カザルス | 復讐を誓う青年貴族 |
潤花 | カテリーナ・ドロレス | 伯爵家の娘 |
朝美絢 | ジェラール・クレマン | フランス人将校 |
彩みちる | モニカ | ジェラールの恋人 |
久城あす | ブラッスール公爵 | 皇帝政府の官房長官 |
縣千 | フラミンゴ | 共和派のリーダー |
真那春人 | タイロン | 宮廷の従僕。実は隠密 |
まなはるさん(真那春人)が司会として話を進めつつ、ご自身の役の話もされていました。
出演者は表の上から2人ずつに別れ、司会のまなはるさんが加わって3人で離れて座り、間にパーテーションを挟んでのトークでした。
さきちゃんは鮮やかな刺繍が南米を思わせる黒いシャツが真っ白なお肌に映えます。
シャツの刺繍のオレンジに合わせたチークの色もかわいくて、やはり白い肌にとても似合っていて美人さんでした。
舞台は三白眼が効いていてダンスがうまくてさきちゃんが、そしてオフステージは美人なさきちゃんが好きだなあとあらためて思います。
さきちゃんはイノセントかと思って近づくと抜け出せない深みがあると感じています。
「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」の冷酷で沸点の低い、そして複雑な人生を歩むマックス役が強く心に残り、以来さきちゃんが気になって気になって、
耐えきれずに公演中止中に円盤を買ってしまいました(しかも2タイトルも)。
柴田先生の作品は、私の勝手なイメージなんですけれど、悲恋が多いイメージで(中略)
困難や苦しいこともあるけれど皆が明るく一生懸命生きているこの作品は、昔の作品なんですけれど、新しい柴田先生を見させていただいて、勉強、挑戦させていただける喜びをひしひしと感じました。
たしかにさきちゃんが挙げた「凱旋門」「哀しみのコルドバ」、
最近再演のあった「赤と黒」「あかねさす紫の花」「うたかたの恋」「琥珀色の雨に濡れて」「仮面のロマネスク」…いずれもハッピーな愛の物語ではありません。
最近難しいお役、個性的な役が多かったので、今回アルベルトという役に出会ったらこんなにもまっっっすぐで。
(中略)まっすぐというのは逆に難しい。
「炎のボレロ」の初演は1988年星組、ネッシーさん(日向薫)のトップスターお披露目本公演でしたから明るいイメージの作品は合っていると思いました。
スカイステージでダイジェストですが映像を見て、まなはるさんが言うように
たしかにさきちゃんご本人のまっすぐさ、明るさに合っているとも感じました。
潤花ちゃんはベージュピンクの、刺繍がかわいいワンピースをお召しでした。
言葉の数がとても少ないので、心に嘘があったりすると浅いものになってしまうと感じたので、
カテリーナが想うアルベルトなんですけど、私自身が咲さんに思うものをいっぱいつめて、心を満タンにしてカテリーナを演じようというよりかはちゃんと生きようと思って。
思いの深い言葉にさきちゃんは「ちょっと重いですね」とぼそっとつぶやいていました。
ショーについても同じような会話があってじゅんはなちゃんがすごくいい話をしているのでさきちゃんなりの照れ隠しかな?と思いました。
じゅんはなちゃんは組替え前最後の作品ですし、「ハリウッド・ゴシップ」に続いてさきちゃんの相手役で思い入れがあるのが伝わってきました。
あーさはベージュ✕白のシャツに首元に細い黒のチョーカーが効いています。
初演を見たときに柴田先生の世界観があふれていて本当に素敵で、人間同士のかけあいやセリフが素敵で宝塚らしくて。
初演は紫苑ゆうさんが演じられていて、いろんな方から「シメさんの役でしょ」と、印象に残っている方が多くいらっしゃるんだなと(声をかけられた)。
ありがたいと同時にプレッシャーもあった。(中略)役作りではずっとモニカといちゃこらしていて(中略)幕前の芝居が多かったのでみちると話しあって。
永遠の貴公子シメさんは旧宝塚ホテルの最後を飾るディナーショーでもこの「炎のボレロ」の再演」のことに触れられて、
モニカとジェラールのセリフをノリノリのキメキメでやってくれていたのを思い出しました。
同時にたった一言のセリフがしびれるくらいかっこよくて美しくて、シメさんのかっこよさと同時に柴田先生の作品の魅力にも触れることになりました。
シメさんは宝塚音楽学校で数々のタカラジェンヌを育てていますが、
たそさん(天真みちる)がその授業について書いています。
音楽学校の授業でシメさんが見せたものがどれほどすごいもので、かつ感受性の豊かなたそさんが受け止めたものがいかほどのものだったのかが伝わってきます。
もちろんあーさも音楽学校時代にシメさんの授業を受けているわけですし、シメさんしか演じたのことのないジェラールを演じるというのは大変なプレッシャーと喜びに満ちたことなのではないでしょうか。
あーさの華奢さが一層際立って見えるのはジェラール役が憑依しているようでもありました。
そのジェラールの恋人モニカ役を演じるみちるちゃんは胸下まで伸びた長い髪の毛先をアッシュ系の明るい色に染めていて、娘役さんとしてはかなり攻め攻めのヘアカラーでかっこいいです。
シンプルなハーフアップに飾りのなり黒のノースリーブという合わせ方もかっこよくてみちるちゃんらしいセンスを感じます。
濃いめの葡萄色(のように見えました)のネイルとそれに合わせた目元のメイクもかわいかったです。
毬藻えりさんが大人っぽく素敵に演じられていたので、私のなりのモニカをどう演じていったらいいのかすごく考えていた。
あーさとみちるちゃんが多くの話し合いを重ねて作り上げていることが伝わってきて、
あーさはぶつかり稽古と評していました。
ブラッスール公爵を演じるあすくんは
悪役を演じるのは大好き、楽しいのでそういう役をいただけてうれしい。
今回難しいと思ったのが柴田先生の大芝居をいまのこのときに演じるにあたり、主演の彩風さんとのお芝居のテイストを合わせつつ柴田先生の作品のよさ、宝塚のよさを大切にすることをどう演じるかということでした。
あすくんは悪役に見えるようのということでお稽古中もなるべく黒いお洋服をお召しだったそうで、
今日も黒いジャケットに黒地に白い星模様のシャツを合わせています。
非常に興味深かったのがブラッスール公爵の愛人であるオノリーヌ伯爵夫人/千風カレンとのお芝居の作り方についてのお話でした。
一心同体、ニコイチ。研1のころから新人公演とかでお芝居させていただくことがあったり小劇場でご一緒することが多かったので、(一度)自分たちがやりたいことをやってみませんかと。
あえて話し合わず、相手を見てこうしたり…。
長い年月でともに作り上げているものがあるからこそできることだと思いました。
あがたくん(縣千)が演じるのは初演でマリコさん(麻路さき)が演じた共和派のリーダーフラミンゴです。
自分は初観劇がマリコさんの星組でけっこう好きだったのと初演の映像を見るとスターらしい鷹揚さ、器の大きさがあってあがたくんが演じるのを楽しみにしています。
どこから役を考えていくかというときに、どういうリーダーなのかを考えたときに、ふつうの農民だったのが怒りがわいてきて仲間を募ったので、
力でひっぱっていく野性的なのが私のフラミンゴなのかなとベースにしている。大勢芝居なので芝居が終わった後に話し合いをして、「私からはあなたはこう見えるよ」とか関係性とかを言い合って助けられている。
この「私からはあなたはこう見えるよ」という言葉を口にした時、あすくんとまなはるさんが「おっ!」と目を見張って反応したのが印象的でした。
あがたくんの役のみならず稽古でのリーダーっぷりに驚きと喜びを感じているのかなとお2人の表情から感じました。
このチームでの芝居について質問を投げかけたまなはるさんの仕切りのうまさに感心し、そしてようやく役のこを聞くことができました。
初演でははっちさん(夏美よう)が演じています。
一人でお芝居をさせていただくことが多くて、ストーリーを進めていくような部分もあって、説明になりすぎても変だし、感情をいれすぎても伝わりにくいしというバランスが難しかったんですが、結果、自分に疑いをもたないでやる!
(中略)お客様にとって気になる存在であって、最後につながるんですけれど…。
初演の映像を見ると下級生時代のはっちさんが熱を込めて演じているのが伝わってくる印象的な役で、まなはるさんがどう見せてくれるのかとても期待しています。
新しく生まれ変わる3度目の「Music Revolution!-New Sprit-」
本公演、昨年の雪組全国ツアー「はばたけ黄金の翼よ」併演に続いて3回めの上演となる「Music Revolution!」はさきちゃんいわく変更点だらけとのことです。
「Music Revolution!というショーはみなさまよくご存知だと思うんですけれど、New Spritというショーと思っていただければ。もはや新しいショーです!」とのことです。
変更点を列挙しようとしたのですが、話を聞いていると本当に変更点だらけでもはや変更の範疇を超えている、自分の頭の処理能力が追いつかなくてうまく想像ができない…と焦りました。
・プロローグからバージョンアップしている
・プロローグの次の場面もそのまた次の場面も変わった
・中詰の頭も変わった。中詰の振付も変わった。
・中詰の次の場面も変わった
通常なら「NOW ON STAGE」は公演の幕が開いてご覧になった方の感想や舞台写真を目にしてから見るので
ショー作品の自分の観劇なみならず上演前でまったく何の情報もない状態で「NOW ON STAGE」を見るのは初めてであることも処理が追いつかない原因の1つでしょう。
予習の前情報として把握するというよりはライブ配信で見てからもう1度みなさまのお話を聞き直したいと思いました。
ライブ配信の後でこの「NOW ON STAGE」を見直したら「公演がもう1度みたい~」とジタバタすることになるのは折込済です。
番組中に流れる稽古場の映像は踊ったり歌っているのは2人まで、いつもなら見学していたりコーラスをしている生徒さんの姿はまるでなく稽古場風景がまるで違って見えました。
そんな中であーさが歌いながらの一言で大変な威力を発揮しており、艶と色気にクラクラしてしまいました。
稽古場からすでにこれで舞台は一体どうなってしまうんでしょう。
番組の最後の一言が「みなさまご期待ください」で、これまでだったら「ぜひ見にいらしてください」が定番だったのにこんなところまで変わったのだと感じました。
これは宙組「FLYING SAPA」の突撃レポートのときにも思ったことで、
まかまど(真風涼帆・星風まどか)の締めの言葉は「千秋楽までがんばります」でした。
「ご期待ください」も「がんばります」も見に行きたいと思っていても行けないファンを思っての、思いやりと愛のある言葉選びだと思いました。
早く生徒さんが何の疑いもなく晴れやかな笑顔で「みなさまぜひ見にいらしてください」と言える世界になってほしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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