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星組「マノン」愛月ひかるの足し算の男役、有沙瞳が目指す娘役(NOW ON STAGEと初日記事)

こんにちは、ヴィスタリアです。

星組バウホール、KAAT公演「マノン」NOW ON STAGEを見ました。
なお作品の内容に触れています。

星組「マノン」NOW ON STAGE

先日バウホールで初日を迎えた星組「マノン」のNOW ON STAGEを視聴しました。

出席者はこちらの6名です↓

ロドリゴ/愛月ひかる
マノン/有沙瞳
ミゲル/綺城ひか理

フェルナンド/輝咲玲央
アルフォンゾ公爵/朝水りょう
レスコー/天飛華音

みなさま黒系のお召し物で男役さんはジャケットスタイル、
みほちゃん(有沙瞳)は黒のレース地が美しいノースリーブのワンピースです。

まずは愛ちゃん(愛月ひかる)を真ん中にロドリゴの親友ミゲル役のあかさん(綺城ひか理)、タイトルロールのみほちゃん3人のトークから始まりました。

3人とも組替えで星組に来られたスターさんであることにあかさんの発言で気づきました。

綺城)自分たちがファンで拝見していたスターさんの若手のころが20年も前なんだと驚き、宝塚らしくて愛月さんが主演されるのにぴったりで、
各組のカラーというのが確立しているなかで組替えされたメンバーで最近の星組にはなかったこの作品に挑戦できて、新たな魅力を引き出せたら。

愛ちゃんは冒頭から話の最大といっていいネタバレがありましたが、再演ものですし現作もある作品ですしご存知の方が多いでしょう。

愛月)いまの星組にしか出せないものになれたらいいなと私も思っています。
ポスター撮影はみほちゃんと、ラストシーンをイメージして悲劇ということで最後マノンも私も息絶えるのですが、マノンが死んだあとのイメージです。

タイトルロールのみほちゃんは番組のナレーションもされていました。

有沙)瀬奈さん、彩乃さんは昔からファンだったのでいい作品に出られてうれしい。
マノンは自分の女性としての欲にあふれていて(中略)その中でも純粋に恋を初めてしたのがロドリゴ。
喜怒哀楽の激しいマノンだからこそ、最後のそういうものが全部なくなって、ただシンプルに2人の心がつながったら幸せという変化をお届けできたら。

(中略)輝咲さん演じられるフェルナンドさんは、弱みを握られている感じがすごくして、マノンの愚かさをお芝居をしながら感じていて。輝咲さんとのお芝居の中でも情緒がすごく変わっているのをお見せできたら…。
朝水さんとこうしている(ごまをする仕草)感じなので、彼女なりにロドリゴを心配させないようにしていることがズレていってしまうですけれども。

愛ちゃんがそんなマノンとのズレ、価値観の違いについて「恋人が別れる一番の原因だよね」と嘆きつつ「そこまでモテる役ってどういう心境なの?」と聞くと、
みほちゃんは全身真っ赤になって大いに照れ大いに笑いっていました。

有沙)おこがましいんですけれど、「ドクトル・ジバゴ」でもイシさん、瀬央さん、天寿さんからこう…違う形で……(あかさんが「おモテになる」とアシスト)、そういう役ばかりで、純粋な芝居もしたいと思っていたんですけれど…一途に(両手でロドリゴを指し示す)。

真っ赤になって照れながらもご自身の演じてこられた役について話すことは話すみほちゃんがとってもかわいかったです。

そして自分もみほちゃんのそういうお役も見てみたいです。

みほちゃんは色濃い演技ができるので任されることが多いですが、いかにも宝塚歌劇の娘役らしいヒロインも似合うしできる娘役さんですからね。

たとえば「うたかたの恋」マリーですとか。
「ベルサイユのばら」ならマリー・アントワネットもできるけれどロザリーだってお似合いになるし、
「仮面のロマネスク」ならメルトゥイユ侯爵夫人もトゥールベル夫人もできるでしょう。

綺城)「ロミオとジュリエット」ではティボルトとベンヴォーリオで目が合った瞬間にむかつかせるのを楽しみながらやっていましたが、今度は親友役ということで仲のいい役をできるのがうれしい。
(中略)今回令和版マノンの大きい変更点かと思いますが1曲ロドリゴのことを思って歌わせていただいていますが、
ミゲルという役を表現することにもつながる曲になったらいいなと思ってがんばります。

「サンクチュアリ」「不滅の棘」と主演を重ねてきた愛ちゃんにとっても「マノン」のロドリゴは新たな挑戦であるようです。

愛月)ロドリゴはこんなにまっすぐな、ぶれない役、10代の若者は久しぶりで溌剌さを出すのにこんなにエネルギーがいるのかと。
(中略)男役で感情をここまでむき出しにできる役もあまりなくて、堪えていたりするのが男役の美学として描かれることが多い作品の中で、泣くし怒るし慌てるし子どものように全部出てしまう。
男役の演技は足し算ではなく引き算でいきたい、いかに自然体で無駄を省いてシンプルでいることがかっこいいと自分の男役のスタイルとして追求してきたんですが、
それをすべて初心に戻してすべてプラスでいっているので、ファンの方も見たことのない私なのではと思いますし、見ていただきたいポイントです。

(中略) 今回自分の主演作品で初めてフィナーレナンバーがあって、デュエットダンスも初めてなのですごく…うれしい。初なので。
お芝居の延長のような、悲劇だったところがお客様の心が救われるような瀬奈さんと彩乃さんのデュエットをそのままさせていただけるので、懐かしく感じていただけたらいいなと思います。
あかちゃんのところと男役のナンバーは羽山先生に新しく振り付けていただいたので、がんばってやりたいと思います。

本編もフィナーレも楽しみです!

続いてはマノンに関わる3人の男たち――レオさん(輝咲玲央)KABUちゃん(朝水りょう)カノンくん(天飛華音)のトークです。

レオさんの襟元の紺・白・金のスカーフが紺色のスーツ✕白シャツ✕ベルトの金色のモチーフに合っていてとてもおしゃれでした。

輝咲)とにかく惚れたもの負けじゃないけれど、隣人のマノンに惚れてしまって、ロドリゴに向いている気持ちをなんとか自分の方に向かせようと策略を立てて。
結局最後は……苦しい!最初はマノンをうまく転がしているかと思いきや、最終的にはマノンにやられるのを深く表現していけたら。

朝水)公爵ということで愛さんとみほちゃんと絡ませていただくんですが、愛さんの存在感がすごいのでがんばらないといけないのと、大人の男性、余裕感というのが難しい。

レオさんに「得意だけどね」とすかさずつっこまれていました。
アルフォンゾ公爵はロドリゴとマノンの運命を大きく狂わせるキーパーソンですが、「目的が1幕と2幕で全然違っているのでその差を出していけたら」とのこと。

この役を朝水くんで観られるのを心待ちにしています。
「アルジェの男」のホランジュ総督もすばらしかったですがそれ以上のものになるのではと期待しています。

初演では2番手格の大きな役であったレスコーを演じるカノンくんは真摯に役と向き合い、大きな経験をされている真っ最中であることが伝わってきました。

天飛)レスコーは最低な役じゃないですか。
最初に見たときに否定的な印象から入ってしまってなかなか役に寄り添うことができず、向き合うのに時間がかかった。
レスコーを置いてけぼりにしないで落とし込めていけたらいいなと作業中です。
陽気だけれど寂しい人なのかなというのを滲ませられたら。

(中略)同期の水乃ゆり演じるエレーヌは、同期だからこそいつでも練習できるからこそ、形で覚えてしまって自分では心を流しているつもりでも、癖づいてしまっている部分を毎日新鮮できたらいいねと話しています。
役以前に素で対応できるので素に戻りやすいので、同期カップルのよさを追求したい。

あかさんのミゲルのソロ曲が増えたりウェイトが大きくなっているのが初演と大きく違うようですが、
レスコーという大役をカノンくんがどう演じるのかとても楽しみにしています。

星組「マノン」初日報道のまとめ

すてきなお写真、記事がたくさんなのでまとめました。

毎日新聞さん。お写真5枚いずれも美しい瞬間を美しく切り取っています↓

朝日新聞さんも美しいお写真5枚↓

日刊スポーツさんの記事もお写真5枚あります↓

さらにニッカンのベルちゃんは記事以外の素敵なお写真を紹介されています↓

ヴィスタリアのイチオシはこちらのデイリーさんの愛みほ↓衣装も素敵。

スポーツ報知さん↓

サンスポさん↓

ライブ配信の日は別の観劇があって視聴できず、自分が観劇できるのはKAATなので少し先になりますが
星組生渾身の色濃いドラマ「マノン」を楽しみにしています。

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