おはようございます。ヴィスタリアです。
今日はのぞ様(望海風斗)率いる雪組「NOW! ZOOM ME!!」が宝塚大劇場で初日を迎えます。
初日おめでとうございます。

望海風斗✕井上芳雄 夢の共演がようやく実現「Dream Collaboration」
少し前にスカイステージでのぞ様が井上芳雄さんを迎えての番組「Dream Collaboration」を見ました。
本来であれば「NOW! ZOOM ME!!」でお2人の共演が叶うはずでした。
残念ながら公演中止と企画変更を経てコンサートでの共演は幻となってしまいましたが、こうして番組で実現しました。
超絶歌うま同士ならではのトークに生演奏でのデュエットと充実の番組でした。
過去にも共演経験があり、井上芳雄さんの妹さんはのぞ様と同じ89期生で親交もあり、
距離の近さを感じました。
先日の浅田真央さんとの番組とはまた違うのぞ様の一面に触れた気がします。

井上芳雄さんがだいもんと呼んでいるのがいい意味で89期の身内感を感じ、
89期を愛する者としてうれしくなりました。
(井上)妹と同期ということでお兄さんのような気持ちで見守っていますし
(中略)僕は基本的に同期みんなのお兄ちゃんでいたい……って誰も言ってないですけど(笑)
ヴィスタリアなこの夏89期のるりねね(美弥るりか・夢咲ねね)と井上さんが同じ舞台に立ったSHOW-ISMSを見たので尚のこと感じたのかもしれません。
番組中には井上さんのリクエストでシャンシャンを持ってのパレードのご挨拶の再現もありました。
銀橋に出てきたトップスターと2番手さんがやるアレです。
NOW! ZOOM ME!!のポスターをあしらったシャンシャンを手にしたのぞ様が顔を輝かせて「これ、作ってくれたんだ~。泣ける~」と長い間見つめていました。
トップスターののぞ様が当たり前のこととして受け取らず、
スタッフさんへの感謝の気持ちを大切にしていることが垣間見えた瞬間でした。
望海風斗と美弥るりかが到達した男役の境地
かつてお2人が対談したときに井上さんが「男性を演じるのってどうやっているのか」と聞いたことがあったそうです。
井上さんいわくそのときの初々しい時代から変化をして、男役18年を迎えたのぞ様はこう答えています。
男性を演じなきゃみたいなのはなくなりました。
あのときは男性ってどういうものか、自分と違うものを演じなきゃというのがあって、
演じる上でのコンプレックスがあったんですけれど、
いまはそういうところはなくなって一人の人間を演じるにあたって性別があるだけで。
また「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」のヌードルス役について
すごくやりたかったし、「どういう男役になりたいですか」「どんな役をやりたいですか」とよく聞かれるんですけど、
自分自身が”これ”というのがなくて。ずっといろんな人間を演じたいと思ってきたなかで、映画を見たときにヌードルスという人物にすごく惹かれたんです。
だめな部分というか、哀れさ、滑稽さが魅力的というか。
(ヌードルス役を)できるとなったときにこれがずっとやりたかった男役像なんじゃないかとすとんときて。
この殊更に男性を演じようとしていない、人間を演じることに変わりはないということは
同じ89期の美弥るりかちゃんが在団中からインタビューで語っています(以下は2018年「25ans」タカラジェンヌの美学)。
(「グランドホテル」のオットー・クリンゲラインは)それまでに培ってきた男役像が邪魔をするんです。
彼の魅力は見た目ではなく、人生の残り時間を真っ白な気持ちで生きようとする姿。
頭で考えた男役芸や技術はまったく通用しません。(中略)でも、このときの経験が男役として生きることを楽にしてくれた気がします。役を生きればいいんだ、と。
(中略)男性を演じるから、女性を演じるからというところに壁は感じなくなりました。表現方法が違うだけ。
研17でご卒業されたるりかちゃん、そして研18ののぞ様という男役としての個性も魅力も違うお二人が
「あえて男性を演じようと思っていない、同じ人間だから」とそれぞれの言葉で語るのが興味深いです。
お2人が同じ境地に到達しているのは、そこに至るまで数多の経験があってこそであり、
その学年まで男役スターをできる奇跡のようなものがあってこそだからと思うからです。
またのぞ様のデイビット・ヌードルス・アーロンソンもるりかちゃんのオットー・クリンゲラインも
奇しくもユダヤの血を引く1920年代を生きている人物で、これも大きなポイントのように思います。
オットーは病を得て人生に疲弊し衣装はヨレヨレのダボダボ、
ヌードルスは一張羅こそ着ていますが罪を犯し裏街道を歩み一人の女にこっぴどく振られますし、後年はくたびれた感じさえ纏っています。
いずれもトップスターが通常演じる王道の役からは外れたところに在る異色の役です。
(オットーは月組初演ではトップスターかなめさん(涼風真世)が演じました。)
たとえば「宝塚おとめ」の演じてみたい役には早々出てこない役でしょう。
こういう異色の役を息づかせるには身につけた男役の美学だけでは表現しきれないものもあるでしょうし、
舞台人としての豊かな経験も必要で、長く活躍し打ち込んでこられたお2人だからこそこの役に出会え、到達しえたのではと思いました。
大好きな89期の貴さ、それぞれが歩んでこられた道のりの果てしなさを噛みしめています。
東京組のチケットはいよいよこれから
「NOW! ZOOM ME!!」はムラでは本日初日を迎えますが、
東京公演は2次抽選の当落に先着順、そして一般前売とチケットがこれから動いていきます。
どうか観劇できますように…と祈るような気持ちと、
久々の本公演以外のチケット戦線にドキドキしている気持ちの両方があります。
思えばかつては先行抽選、先行先着、貸切公演と頻繁にチケットの申込みや結果のお知らせがあって、
その度に緊張とある種の高揚感を感じていました。
申込みを忘れていないか、先着に抜かりなくスタンバイできるかという緊張感。
当落発表前のドキドキ、そして良席やチケ難公演が当たったときの高揚感。
公演中止の間もチケット販売がほぼ友の会オンリーとなったいまも、そういう心拍数が乱高下するような日々はすっかり遠くなりました。
このドキドキも含めて、大劇場で観劇されたみなさまの感想をうっすら遠目に見たりライブ配信を見たりして
東京公演を楽しみに待つことにします。
のぞ様はじめ出演者の雪組のみなさま、初日おめでとうございます!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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