観劇の感想

雪組「夢介千両みやげ/Sensational!」大千秋楽(綾凰華の卒業によせて)

おはようございます。ヴィスタリアです。

東京宝塚劇場で雪組「夢介千両みやげ/Sensational!」の前楽を観劇してきました。

ヴィスタリアの独断と偏見と偏愛に満ちた感想で作品の内容に触れています。

雪組「夢介千両みやげ/Sensational!」綾凰華の退団によせて

本日大千秋楽を迎えるこの公演でご卒業されるあやなちゃん(綾凰華)を愛するお友だちのおかげで前楽を観劇することができました。

大千秋楽のライブ配信は見られないので、劇場であやなちゃんにお別れしてきました。

お芝居の「夢介千両みやげ」では、あやなちゃん演じる悪七が両手をついて頭を下げて「俺はしがない船頭で」と話すシーンは、劇場中が目と耳になったような、集中力がぐっと高まって空気が変わったのがはっきりと感じられました。

あやなちゃんがやりたいと言っていた悪役で、しかも心情的な変化も描かれている役で、相手役がともかちゃん(希良々うみ)で、よいお役でご卒業されていくのだなと、
最後のシーンでともかちゃんに付いた桜の花びらをとってあげて幸せそうに抱き寄せている悪七を見ながら思いました。

ショー「Sensational!」ではあやなちゃんへの拍手がものすごく大きくて大きくて、なんてあたたかい空間にいるんだろう、
そして舞台でこんなに素敵に輝いているのにどうしてやめちゃんだろう……と思ったら目から何かが溢れてしまって困りました。

退団される生徒さんってどうしてこんなに、内側から発光するような、特別な美しさがあるんでしょう。

スポットライトとは違う、ものすごい透明度の高い輝きを纏っているんですよね。

雪組はトップスターのさきちゃん(彩風咲奈)はじめ踊れるスターさんが多いですが、あやなちゃんのダンスは優美さがあって、特に腕の動かし方が柔らかく表情豊かで綺麗だなあ……と見ていました。

「キャラバン」のスーツに白手袋はその優美さが際立っていて、あやなちゃんをオペラで追いかけていました。

中詰のあやなちゃんが作詞された歌、フィナーレの「黒い瞳」のさきちゃんとの特別な歌い継ぎは胸がいっぱいになりましたし、
黒燕尾の総踊りはこの美しさを、この優美さを、この綺麗なダンスを見るのも最後――と目に焼き付けました。

98期のあやなちゃんは男役10年の節目を迎えて11年目、フェアリー感のある王子様のような雰囲気は唯一で、まだまだこれから活躍されると思っていましたが、
宝塚GRAPHのインタビューでお話されていた退団を決めた理由を読んだときに、今のあやなちゃんにしか辿り着けない場所にいて、あやなちゃんにしか見えない景色がたしかにあるのだなとはっとしました。

男役10年と言われる中、まだまだこれから…と感じる方もいらっしゃると承知しているつもりです。
(中略)でも、芸事という終わりのない世界で、ゴールに辿り着けたとはとても言えませんが、かといって満たされていないわけではない、今はそんな気持ちですね。

今日の大千秋楽で見える景色のすべてが美しく幸せなものでありますように。

梅雨入りした東京ですが今日は爽やかな青空が見えています。

あやなちゃん、ご卒業おめでとうございます。

雪組「夢介千両みやげ/Sensational!」大千秋楽がすばらしい舞台となりますように。
どっせい!

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