こんばんは、ヴィスタリアでs。
先日としさん(宇月颯)さんについて書きました。
そのとしさんのインスタにOGとのツーショットがありました。
キャル様(ひびき美都)、コムちゃん(朝海ひかる)、そしてヤンさん(安寿ミラ)。
ヤンさんはとしさんの「MOON SKIP」で振付をされているんですよね。
もしも踊れるOG同士のお2人が共演されたらすごい舞台になりそうです。
今日はその宝塚のダンサー、ダンスについて、ヴィスタリアの独断と偏見、そして偏愛で書いてまいります。
目次
この10年でタカジェンヌの容姿とダンスのレベルが向上した
ヴィスタリアが10数年ぶりにヅカファンになって、宝塚の伝統は不変ですが、これはすごく変化した、進化したと思ったことがあります。
それは生徒さんの容姿の美しさととダンスの技術です。
全体的にレベルアップし、そして平質化したとヴィスタリアは思います。
容姿の美しさについては舞台上の姿、お化粧はもちろん、舞台以外の素化粧も美しくてスタイルがよいと惚れ惚れする生徒さんばかりです。
ショーなどで生徒さんがずらりと並ぶと端から端まで美しく、スタイルがよくて圧倒されます。
みんな脚長い! 顔小さい! 腕がきれい!
ヴィスタリアが第一次ヅカファンだった80〜90周年のころは、失礼ながら「舞台化粧するときれいだけれど素顔だとちょっと…」「顔はきれいだけれどスタイルが…」と思うことがありました。
そして舞台のお姿だけでなく機関紙やその他のメディアで拝見する素化粧の生徒さんも透明感があって美しいです。
娘役さんなどお顔が小さくて首が長くて色が白くて、お人形さんのようです。
ダンスの平均レベルは上がったが、突出している生徒さんは?
次にダンスの技術ですが、受験スクールの隆盛か、宝塚に関係なく習い事でバレエ人気が高まっているからか、昔よりもレッスンをしっかりしてから音楽学校に入る生徒さんが増えているのではないでしょうか。
全体的にダンスのレベルが向上しているのは舞台を見れば明らかです。
しかし逆に「この人こそダンサー」という突出してダンスがうまい生徒さんとふつうに踊れる生徒さんとの差もちぢまった ようにヴィスタリアは思います。
こうした現状ではダンスで抜擢されるにとどまらず、ダンスを売りにしたトップスターが生まれて「ダンスの○組」と言われることはもうないのかもしれません。
かつて「ダンスの花組」と言われていた時代がありました。
90年代前後のころのことです。
宝塚歴代最高のダンサー ナツメさん(大浦みずき)が作り、洗練されたダンサー ヤンさん(安寿ミラ)が受け継ぎました。
当時の花組のショーはとにかく踊りまくっていたという印象です。
リンダ・へバーマンという振付師を招いて踊りまくるシーンが作られ、稽古は厳しく「鬼のリンダ」と言われていたと、当時の「歌劇」で読んだ記憶があります。
その場面に出る生徒さんはダンスのうまい方が選抜されていましたが、いまの生徒さんだったら全員できるのではないかとヴィスタリアは思います。
ナツメさんの時代にはピノさん(瀬川佳英)、ソルーナさん(磯野千尋)というダンスのうまいスターがいました。
相手役のキャルさんも踊れました。
ヤンさんとコンビを組んでいたみはるちゃん(森奈みはる)も、当時下級生でのちのトップスターになったチャーリー(匠ひびき)、しぶじゅん…リカさん(紫吹淳)もダンスが上手でした。
別格スターだったみゆさん(海峡ひろき)、女役のユカさん(詩乃優香)もキレのあるダンスを見せてくれました。
逆に当時はスターでもダンスが苦手なのが明らかな生徒さんはいて、ミキさん(真矢ミキ)はずいぶんご自分でアレンジしながら踊っていた印象があります。
ミキさんは上級生も下級生も踊れる人に囲まれて大変だったんじゃないでしょうか。
そのアレンジ具合がミキさんの魅力でもあったとはヴィスタリアは思いますが。
いまはそういう、アレンジをしないと踊れない生徒さんは少ないように思います。
逆に皆が踊れるのでダンスで大きく差がつかない分、芝居心と歌唱力の差の比重が高まっているようにヴィスタリアは感じます。
では歌唱力は向上したか
そして容姿の美しさとダンスの技術は全体的に進化したと書きましたが、歌唱力はどうなんでしょう。
歌のうまい数名が突出しており「ふつうに歌える」生徒さんとの差が開いている、そしてその「ふつう」のレベルはダンスほど向上しているとは言えないのではないかとヴィスタリアは感じています。
月組「エリザベート」、雪組「ファントム」と海外ミュージカルの上演が続きますが、夢を見られる歌を期待したいです。
歴代名ダンサーは技術だけでなく個性があった
ヴィスタリアが映像にせよ舞台にせよ見たことがあって、ただダンスがうまいに止まらず、その人にしかできない独特の雰囲気のあるダンサーだと思うのはこの方たちです。
1.ナツメさん
2.しぶじゅん
3.ヤンさん
ナツメさんのダンスは本当にすごいです。
いまでも映像を見ると圧倒され、見入ってしまいます。
ナツメさんのダンスを超える方は未だにいないし、そしてこの先も現れることは未来永劫ないのではないかと思っています。
お若くして亡くなられたことが残念で、また寂しくてなりません。
しぶじゅんは今はバラエティーで妙にご活躍で、宝塚を愛する方たちから冷ややかに見られているのをヴィスタリアは悲しい気持ちで見ております。
在団中は、周りで踊っているダンスがうまいと言われる生徒さんたちと比べても、しぶじゅんは圧倒的にうまかったとヴィスタリアは思います。
しぶじゅんは全然動かないんです。
脚を一歩出す、手を上げるだけ、そういった小さな、ちょっとした振りだとよくわかるのですが、ほんとにちょっとしか動いていないのです。
なのにうまいのがわかるんです。手抜きではなくタメと抜け感があるとでもいいましょうか。
バラエティーで目立つよりも昔のようにバリバリ踊って独特の声で歌ってほしい、舞台のパフォーマンスで話題になってほしい、それだけのダンサーでありトップだったのだから…と思わずにはいられません。
もっとも好きなのは安寿ミラ様
そしてヤンさんは洗練された動きの美しいダンスをされます。
燕尾服で優雅に、華麗に、大きく踊るのがナツメさんなら、ヤンさんはスーツ、あるいはソフト帽とスーツでシャープに踊る印象があります。
軽くてキレがあっておしゃれで美しい。
昨年花組の「Sante!」を観劇したとき、ソフト帽にスーツの花男たちがずらりと並んでいるのを観て「ああ、ヤンさんがいる!」と思いました。
帽子のかぶり方、立ち姿、うなずき方一つとってもヤンさんがナツメさんから受け継いで磨いた男役が時を経てここにいる、とヴィスタリアは感動しました。
ヴィスタリアの第二次ヅカファン生活は日も浅くでまだ「この人は」というダンサーの生徒さんを見つけられていません。
見つけたと思ったとしさん(宇月颯)は退団されてしまいました。
これから各組でダンスのうまい生徒さんを発見するのを楽しみに観劇していこうと思っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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