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エリザベートで退団すること

おはようございます。ヴィスタリアです。

オンデマンドで「戦国BASARA真田幸村編」を見ながらこの記事を書いて、恥ずかしながら蘭寿とむさん時代の花組を初めて見たのですが、すごいトップスターでありすごい花組ですね。

この時代の花組、もっと見たいです。
ヴィスタリアはスカステ難民なのでオンデマンドで配信してほしいと切に願います。

「エリザベート」で退団するということ

一昨日、月組「エリザベート」でタイトルロールを演じてちゃぴちゃん(愛希れいか)が退団しました。
ちゃぴちゃん、長い間本当にお疲れ様でした。

今回の月組「エリザベート」は宝塚で10回目の上演で、そのうち4階がトップ娘役の退団公演でした。

◆白城あやか(96年星組)92-97年 紫苑ゆう・麻路さき

◆大鳥れい (02年花組)99-03年 愛華みれ・匠ひびき・春野寿美礼

◆蘭乃はな (14年花組)10-14年 真飛聖・蘭寿とむ・明日海りお

◆愛希れいか(18年月組)12-18年 龍真咲・珠城りょう

この4人の共通点はトップ娘役の就任期間が4年以上と比較的長く、複数のトップスターの相手役を務めたことでしょうか。

男役中心の宝塚において娘役がタイトルロールの作品かつ海外ミュージカルの大作はほかにありませんし、トップ娘役にとって「エリザベート」での退団は最大の餞(はなむけ)あるいはご褒美と言えるのかもしれません。

どなたかのブログで「エリザベート」の上演決定はトップスターありきの場合とトップ娘役ありきの場合があると読んで、なるほどと膝を打ったことがあります。

たとえばここに挙げた1996年星組は、トップ娘役ありきで決まったパターンの典型だと思います。
また当時の星組がコスチュームものに強くてキャストのはまり具合が神がかりだったのもあると思います。

もちろん上演決定の要素はトップコンビ、組の布陣、スポンサーや公演スケジュールなどいろいろな要素があるのでしょうけれど、歴代のキャストを眺めながらあれこれと想像…というより妄想しています。

エリザベートという特別な役の特別なプレッシャー

宝塚で10回上演された「エリザベート」のなかで2014年花組は、トップスターのお披露目とトップ娘役の退団が重なった公演です。
調べられてはいませんが「エリザベート」に限らず、こういったケース自体が非常に珍しいように思います。

蘭乃はなちゃんは退団後も東宝「エリザベート」でエリザベート役を演じられています。
もしかしたら在団中にエリザベート役をやっておくことがその条件だったのかもしれません。

これはヴィスタリアの推測というか妄想ですけれど、お披露目と退団が重なることが稀なので「なにか特別な事情があるのではないか」と勘繰りたくなってしまうのです。

その蘭乃はなちゃんが先日月組「エリザベート」を観劇された際にこんなブログをアップされました。

蘭乃はなちゃんの苦しい胸のうちと前向きに進もうとする気持ちがまっすぐに綴られています。

ヴィスタリアは2004~2017年ころは宝塚から離れており、2014年花組「エリザベート」は舞台も映像も未見です。
なのでどういう舞台だったのか、蘭乃はなちゃんがどんなエリザベートを演じられたのかはわかりません。

しかし蘭乃はなちゃんのブログに綴られた苦しい言葉を見ると、ものすごいプレッシャーでものすごくいろいろな人にいろいろなことを言われて、精神的に追い詰められるほど大変だったのかなと思いました。

エリザベート役は誰もができるわけではない特別な役で、再演され続けられる大作のタイトルロールだからこそのプレッシャーがあるのではないでしょうか。

そして退団後の東宝は宝塚とは観客の見方も違うでしょうし新しい環境でもっと大変だったかもしれないとも思いました。

厳しい言葉を糧にできる強さ

蘭乃はなちゃんのブログで驚いた箇所がありました。

未だに私の舞台を見たくないという言葉や厳しいご意見も見かけますが、ずっと見かける度に絶望的になったその言葉が、自分の劣等感や自己否定感を自覚するために私には必要だったのだと思います。

これは……エゴサーチをされているんでしょうか。
あるいはしていないにしても、相当厳しい言葉と向き合われているのですね。
(このブログ自体がその”厳しい言葉”であると思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
 このブログはヴィスタリアの独断と偏見に満ちた感想、一意見ととらえていただければと思います。)

蘭乃はなちゃんのブログには自分を否定したり劣等感といった言葉が並んでおり、タカラジェンヌ、芸能人も人の子なのだとも感じました。

超高倍率の難関試験を突破して音楽学校に入学し、宝塚の舞台に立ち、ほんの一握りしかなれないトップにまでのぼり詰めても、誰かと比べたり自分を否定してり苦しい思いをされているのですね。

オンリーワンの存在なのですからそういった悩みは無関係のように思ってしまいますけれどそんなことはなく、厳しい世界なのだと思いました。

愛希れいか様のエリザベートに再び会えるか

「エリザベート」で退団されたちゃぴちゃん(愛希れいか)はこれからどんな活動をされるんでしょうか。
しばらくゆっくり休んで羽を休めていただきたいですが、退団後も唯一無二の活動をしてくれるのではないかと期待しています。

SNSはぜひやってちゃぴちゃんのかわいい笑顔やファッションを見せてほしいと願っています。

ちゃぴちゃんはエリザベート役を見事に演じましたが、東宝でも再演され続けているのでふたたびエリザベート役をすることもありえるでしょうか。

もしやるとしたら東宝はダブルキャスト~トリプルキャストでしょうから、誰とキャスティングされるのかも気になります。
2015~2016年に続いて蘭乃はなちゃん?
「1789」でマリー・アントワネットを演じられた凰稀かなめさん?龍真咲さん?
あるいは東宝系で活躍されている朝夏まなとさん?

いま書いていて思ったのですが、ヴィスタリアとしてはちゃぴちゃんの「1789」のマリー・アントワネットをこの目で見たいです。

先日オンデマンドで月組の「1789」を見て、ちゃぴちゃんのキュートなアントワネットがたまらなく好きだと思ったのです。
「すべてを賭けて」のキュートさ、アクセルとの身を焦がす恋、革命が起きてからの母・妻としての清らかな祈り、すばらしかったです。

すーさん(憧花ゆりの)のポリニャック夫人とのやりとりも好きでした。
それこそすーさんのポリニャック、ちゃぴちゃんのアントワネットの「1789」が外部の舞台で見られたら夢みたいです。

でも「1789」は今年再演されたばかりですから次の再演はしばらく先でしょうか。

なにはともあれ、ちゃぴちゃんとすーさんのこれからの活躍に注目し応援していきたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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