こんばんは、ヴィスタリアです。
星組娘役スター有沙瞳の大劇場卒業によせて
星組「1789」が宝塚大劇場で千秋楽を迎えます。
千秋楽おめでとうございます。
初日が強行(と形容せざるを得ないと受け止めています)されてから長い、誰にとっても本意ではない公演中止がありました。
この公演で私にとって永遠の娘役、永遠のヒロインであるみほちゃん(有沙瞳)が、マリー・アントワネット役で永遠になります。
娘役としてこんなにもうれしい、誇らしいご卒業はないと、思っています。
これ以上ないほど晴れやかで華やかなご卒業をうれしく思いながら、それでも娘役は最後と思うと寂しいですし公演中止は悔やまれます。
でも、それでも、一ファンとしておめでとうございますと言いたいです。
明日、そのみほちゃんが大劇場をご卒業されると思うと自分の情緒が行方不明な気がするので前夜のうちに、来し方を振り返ってみたいと思います。
自分は月組「BADDY」で10数年ぶりにヅカファン復帰した直後に
星組「ANOTHER WORLD/Killer Rouge」を観劇しました。
客席参加型の振付があるらしいと知り、予習した方がいいのかな…とアクセスした振付動画で素化粧のみほちゃんのかわいさに激震が走り、
実際に観劇して巧くて美しくてさらに好きになって、それからずっとずっと星組観劇の度にみほちゃんに夢を見させていただいてきました。
夢中でした。
台湾公演「Killer Rouge」ロケットガールのかわいさと炸裂する笑顔のキュートさ。
「霧深きエルベのほとり」本公演のシュザンヌのわくらばの恋の切なさと悲しみ、そして新人公演のヴェロニカの深みよ。
専科のじゅんこさん(英真なおき)のお役を新人公演で任されたこともうれしかったです。
この後、「ロミオとジュリエット」で神父様と乳母として、重要な場面にシングルキャストとして舞台に居ることとなりました。
「鎌足」の皇極帝の哀しみと愛と濃やかな情、みつるさん(華形ひかる)との濡れ場(としか形容しようがありません)の凄みよ。
「GOD OF STARS-食聖-」のあーちゃん(綺咲愛里)の友人タン・ヤンのキュートさとせおっち(瀬央ゆりあ)との恋の行方。
そして「龍の宮物語」の玉姫様。
雨が降る度にこれからもあなたを想い出す。
新生星組「眩耀の谷」の幕切れに残された希望――それは春崇。
久しぶりの中村一徳先生のショー「Ray」での歌うまあかさん(綺城ひか理)との銀橋デュエット。
全国ツアー「エル・アルコン」のペネロープの愛への耽溺。
そして「ロミオとジュリエット」の待望の再演の、娘役スターながら見事に創り上げた乳母の慈愛の深さと歌唱のすばらしさ。
泣きました。泣かずにいられませんでした。
「マノン」の憧れのタイトルロール、愛と欲に溺れた天使が最後にたどり着いたもの。
泣きました。
「モアー・ダンディズム!」のこれぞ娘役という真髄、プロローグ、キャリオカ、エトワール。
「王家に捧ぐ歌」のこれぞという渾身のアムネリスの美と王女たる風格と悲しみと強さ。
「めぐり会いは再び」のティア、あなたはきっと舞台の真ん中に立って輝く人になる。
「ディミトリのバテシバが示し貫いた愛と真実、たおやかな美。
「JAGUAR BEAT」中詰で響かせた未知の、クリスタルな歌声。
そして「赤と黒のルイーズ。
愛とはなにか――透明感のある美しさ、歌声、そこにルイーズがいるという芝居の巧さでジュリアンのみならず多くの人々を魅了しました。
「宝塚おとめ」の趣味の欄に「同期と娘役について語ること」と何年も書き続ける、そんな永遠の娘役有沙瞳を心から愛します。
明日の宝塚の天気予報は晴れのようですが、こちらは明け方まで雨が残るようです。
玉姫様が忘れないでほしいと、言っているような気がします。
でも雨が去れば晴れの予報です。佳き一日になることでしょう。
大劇場ご卒業おめでとうございます。
星組パッション!
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