おはようございます。ヴィスタリアです。
星組「柳生忍法帖／モアー・ダンディズム！」東京宝塚劇場大千秋楽のライブ配信 を視聴しました。
ヴィスタリアの独断と偏見と偏愛に満ちた感想を簡単にですが書きますね。
星組「柳生忍法帖／モアー・ダンディズム！」大千秋楽 ライブ配信の感想
本公演を見て、芦名銅伯という異色の役を任せられたのは愛ちゃん（愛月ひかる）という男役がこれまで演じてきた色濃く忘れがたい役の数々の集大成なのだと思いました。
そしてショー「モアー・ダンディズム！」はこれぞ宝塚という美学と品格に満ち満ちた愛ちゃんを見ることができました。
トップコンビのデュエットダンス「アシナヨ」で歌い踊り、お辞儀をして拍手を贈ることができるのもうれしく、最大限のはなむけだなあと思いました。
上級生の２番手スターがご卒業されていくことに複雑なものを感じないことはありませんが、
このアシナヨを見るとなんと美しいご卒業なんだろう…と思います。
寂しいけれど晴れやかで美しいご卒業であることはサヨナラショーのセットリストからも観じました。
大劇場千秋楽は仕事で見られなかったので、愛ちゃん（愛月ひかる）のサヨナラショーを見ることができてよかったです。
明るくて夢のある、素敵なサヨナラショーで感動しました。
セットリストはこちらでした↓
「幸せの鐘の鳴る日」 誰がために鐘は鳴る
「Eres mi amor-大切な人-」 シークレット・ハンター
「マドリードへ」 マノン
「Bouquet de TAKARAZUKA」 同（紫月・夢妃・漣・湊・澄華）
「うたかたの恋」 同（愛月・舞空）
「YOU ARE MY SUNSHINE」 Ray
「バンバン」 不滅の棘
大階段で男役を率いての黒燕尾、なこちゃん（舞空瞳）のマリーとの「うたかたの恋」など
愛ちゃんの夢が叶うのを目の当たりにしているようで胸がいっぱいになりました。
「モアー・ダンディズム！」のゴールデンデイズといい、ルドルフの軍服といい、愛ちゃんの長身に軍服がなんと映えることか。
「うたかたの恋」はいまは本公演で上演されることはありませんから、赤くライトアップされた大階段でのルドルフとマリーをこうして見られたことも感慨深かったです。
ふと怪我で大劇場は休演し今でいうタカスペ（94年夢まつら）で大劇場でこの歌をようやく披露できた星組トップスターシメさん（紫苑ゆう）が「やっとできました、大劇場のルドルフ」とお話されていたのを思い出しました。
愛ちゃんも特別に大劇場のルドルフをされてご卒業されていくのですね…。
白い夢々しいお衣装での星組生との「YOU ARE MY SUNSHINE」、「バンバン」は明るく晴れやかで清々しい卒業なのだと思わせてくれましたし、
「スターは蘇る」という歌詞にきっとその日が来るという約束のようだなあと（勝手に）受け止めていました。
最後の曲がめずらしく「さよなら宝塚」で、「また会う日までさよなら」という歌詞がリフレインされるので尚のことです。
今回は７名の星組生がご卒業されました↓
紫月音寧（92期）
夢妃杏瑠（93期）
愛月ひかる（93期）
漣レイラ（94期）
彩葉玲央（97期）
湊璃飛（98期）
澄華あまね（102期）
星組公演で楽しみにしている生徒さんばかりで寂しくなります（涙）。
そして大階段をおりての最後のご挨拶を聞いていると、ご自身のことよりも残る星組生、ファンの方々の幸せを願う言葉が多かったのが印象的でした。
一方で残る星組生は卒業生7名の前途の幸せを願い、劇場中で盛大な拍手を贈っていて、宝塚歌劇のあたたかさ、美しさをこんな形で見せてくれる星組っていいなあとあらためて思いました。
かなえさん（漣レイラ）の知的かつ美しい、かなえさんにしか紡げない言葉で彩られたご挨拶にも心を打たれました。
そのかなえさんの同期のお花渡しがゆっこさん（麻央侑希）だったのもうれしかったです。
ご自身の退団の際のご挨拶で同期でかけがえなのない出会いだと、かなえさんのお名前を挙げておられましたからね。
いつもいつも
お世話になってるれなさん☺️
だけど、東京宝塚劇場で一緒の空間にいるというのがなんだか不思議で、むかしを思い出しました😊#十碧れいや さん pic.twitter.com/dpGJNf9xEb— 麻央侑希 (@yuukimao_mao) December 27, 2021
愛ちゃんの同期のお花渡しが同志、戦友ともいうべき蒼羽りくくんだったのもうるうるしてしまいました。
愛ちゃんは大劇場の同期のお花渡しはキキちゃん（芹香斗亜）でしたから、宙組で同じ時間をすごした同期からお花を受け取られたのですね。
そして愛ちゃんは清々しい、晴れやかなお顔で客席を見渡し、愛に満ちたご挨拶をされたなあと思いました。
宙組スターとして歩み、専科への組替えを経験し、今こうして星組生となった愛ちゃんご自身が「星組生として卒業できて幸せ」、
緞帳前にことちゃん（礼真琴）と出てきて「礼真琴率いる星組をこれからもよろしくお願いいたします。これからは客席で応援します」と涙を流されることなく語られたことに、幸せなご卒業を迎えられることができたのだな…と思います。
さよならショーのセットリストに星組での初舞台「シークレットハンター」があるのも縁を感じました。
星組のあたたかさ、優しさを感じたのはこうしたセットリストやご挨拶やだけでなく、トップスターのことちゃんの器の大きさもそうです。
先日発表になったばかりの令和3年度文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞受賞はすばらしい快挙でありながらみきちぐ組長（美稀千種）が紹介の際に触れただけ、
愛ちゃんはじめ上級生の卒業に際し大きく包み込むような愛と優しさ、そして心からの敬意を言葉に込めていました。
上級生の娘役お２人おとねさん（紫月音寧）、あんるちゃん（夢妃杏瑠）が「こっちゃん率いる星組にいられてよかった」とまっすぐに言葉にされていたことも
いまの星組がいい形であるのが伝わってきました。
自分は初観劇が星組ということもあって星組のカラーにぐっとくるのですが、星組のアツさ、あたたかさ、優しさを感じ、あらためて星組って、宝塚歌劇っていいなあと思った大千秋楽でした。
ことちゃん考案の星組のご挨拶は
熱いぜ！ 星組！
燃えろ！ 星組！
進め！ 星組！
星組！ パッション！！
というアツいものですが、体育会系のアツさ以前にとてもあたたかくて優しさに満ちた組だなあと。
緞帳前に出てこられた愛ちゃんとことちゃんはフリーダムなトークを展開し千秋楽翌日は「寝る」というお話をされていました。
昨日はゆっくり眠りリフレッシュできたでしょうか。
ご卒業されたみなさま、星組生の未来が幸せに満ちたものであることを祈り、新たな門出を心から祝します。
ことちゃんの星組がお披露目以降ようやく東京宝塚劇場公演を完走することができた大千秋楽が2021年の宝塚歌劇の締めくくりの公演となりました。
大千秋楽おめでとうございました。
星組！パッション！！
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
