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かつて愛した男役を今も心から愛す(紫吹淳様の思い出)

おはようございます。ヴィスタリアです。

元タカラジェンヌさんは自分の中で大きく2つに分かれると思っています。
1つは退団後もファンとして追いかけ続ける方、もう1つは退団後はファンを卒業したけれど在団中の作品はいまだに好きという方です。

ヴィスタリアにとって前者はヤンさん(安寿ミラ)美弥るりかちゃん、そして後者はリカさん(紫吹淳)です。

今日は第1次ヅカファン時代に大好きだった紫吹淳さんの思い出を書いてみたいと思います。

現在ほどのディープなヅカファンではなかった自分の記憶のみを頼りに書いています。

稀有なダンサー 男役紫吹淳さんとの出会い

第1次ヅカファン時代は1996~2004年ころ、中高生~大学生でした(遠い目)。

自由になる時間もお金もなかったので全組全演目観劇なんてことはできず、プレイガイドにひたすら電話をかけてチケットが取れれば観劇していました。

SNSどころかインターネットも最初はなかったですしFCにも入っていなかったので毎月買う「歌劇」と新宿紀国書店の地下にあった柳花堂で手に入れるグッズが重要な情報源・供給元でした。

たまたまNHK-BSで花組「冬の嵐/ハイパー・ステージ!」を見てヤンさんに、そして宝塚歌劇の世界にどハマりしたのですがヤンさんはすでに退団されていました。

ヤンさんの作品をビデオテープが擦り切れるくらい見てこの男役さんのダンスがすごすぎる!と目が離せなかった現役生が紫吹淳さんだったのです。

紫吹淳さんのダンスは1人だけ滞空時間が長いというか、圧倒的な技術からくる余韻が長いんです。

誰よりも動いていない(ように見える)のに誰よりも高い技術に裏打ちされているのがわかる上に技術的なうまさに留まらない唯一無二の個性、艶があって大好きでした。

また紫吹淳さん独特の艶がにじむ声、歌もたまらなく好きでした。

当時紫吹淳さんは花組から星組に組替えにされており、なんとかして劇場で観たい!と1996年星組「二人だけが悪/パッション・ブルー」を旧東宝で観劇したのが初観劇でした。

その後もチケットは取れたり取れなかったりでしたがビデオを買ったりテレビ放映を録画して繰り返し見ていました。

星組時代は「エリザベート」再演のルキーニのチャラさのある狂気が好きで、これが自分が初めて見た「エリザベート」だったこともあって未だに星組版が大好きです。

このときだったと記憶していますが、軟骨にキラキラの大きなダイヤモンドのピアスを開けたことも衝撃的でした。

「誠の群像」勝海舟の切れ味は新鮮でしたし「魅惑Ⅱ ネオ・エゴイスト」は蛍光カラーの衣裳に度肝を抜かれたものです。
曲がかっこいいのでギャップがすごかったです。

好きな役3選 ニコラス・プガチョフ・ナーガ

紫吹淳さんの特に好きな役を3つ挙げてみますね。

1.「ブエノスアイレスの風」ニコラス

2.「黒い瞳」プガチョフ

3.「BLUE MOON BLUE」ナーガ

トップスターになる前の月組、専科時代はリアルタイムで追いかけていたこともあって好きな役が多かったです。

番外編として、観劇は叶わなかったのですが「プロヴァンスの碧い空」アンドレ役のヴィジュアルの完成度に「天使とはこのことだ」と衝撃を受けたのを覚えています。

前髪に強くあてたくるくるパーマがとっても似合っていて正にエンジェルだったんです。

「ブエノスアイレスの風」はどうにかしてチケットを取って旧青年館で観劇しました。

大好きな正塚先生の作品で男女の愛を最大のテーマにしていないことも好きでしたし、
ラフに伸ばした黒髪、浅黒い肌にヌード系の口紅がナチュラルなかっこよさでした。

「プロヴァンスの碧い空」「ブエノスアイレスの風」ともに長いこと映像を見直せていないのでスカイステージで放送があるのを気長に待っているところです。

「黒い瞳」のプガチョフは2番手スターとは思えないくらい色の濃さとアクの強さのある役どころでした。

紫吹淳さんのプガチョフは反乱軍のリーダーでとしてその正しさを打ち出し”英雄”として在るのではなくそうせざるを得なくて、向こう見ずでこの反乱が結実しなことも承知の上で、
大胆さと豪放磊落さと、繊細さと刹那的な雰囲気が一体となっているんです。

プロローグでのエカテリーナ二世/千紘れいかとの火花の散らし合い。

ニコライ/真琴つばさとのふしぎな縁、歌の掛け合いでニコライに「無理だよ」と言われ見せた動揺、絶望から目を背け振り払うような「もっと走らせろ!」という檄。

反乱軍が鎮圧され捕えられて衛兵に引き立てられるとき、衛兵に体当たりをして自ら運命を選んだことを示す矜持。

そういったリーダーとしての男くささはありつつ、濃い赤葡萄のような口紅、不敵な笑みを浮かべて顎を指でさする仕草が思わせぶりで色気があって、パルミラ/美原志保と踊るところはドキドキしたものです。

併演のショー「ル・ボレロ・ルージュ」もプロローグの大人っぽさ、パンツスタイルのゆうこちゃん(風花舞)と踊る場面が好きでした。

この振付のこのニュアンスが好き!とコマ送りで語りたいくらいです。

そしてダンスの技術、唯一無二の見せ方は指先、手の使い方に凝縮されていたと思うのがBLUE MOON BLUEのナーガです。

妙にクセになるふしぎなショーで、男役ではなくとしての奇抜なカツラにメイク(紫がかった口紅に髭)は驚きました。

なんといっても放浪する兵士のマミちゃん(真琴つばさ)を誘惑するような場面の妖しさと艶は凄絶で、ここの手と指の表情がすごいんです。

衣裳が男役の補正が強いものではないのも妖しさとスタイルのよさがよくわかり、花組時代の「ハイパー・ステージ」中詰のシマウマや「火の鳥」オルガを思い出しました。

シマウマは草食動物のはずなのに紫吹淳さんはどう見ても捕食していそうなんですもの。

月組トップスター、そして男役紫吹淳さんとのお別れ

月組トップスターとなってからは自分が(勝手に)見たいと思っている紫吹淳像と作品、役とのギャップが大きくて入り込めないことが多かったです。

自分は紫吹淳さんのむせ返るほど濃い色気と個性の打ち出し方が好きだったのですが、
白い役の似合うノーブルさもある男役さんでしたからトップスター時代は後者に焦点があたることが多かった気がします。

なので2番手、専科時代に思い入れがあるのですがトップ時代の作品でもっとも好きだったのが「ガイズ・アンド・ドールズ」スカイ・マスターソンでした。

スーツで数々のナンバーも歌い踊るのがかっこよくてDVDを繰り返し見ました。

退団公演「薔薇の封印」も好きで、幸運なことにさよなら公演の前楽のチケットが取れてさよならショーを見ることができ、男役紫吹淳とお別れしました。

退団後も何作かは舞台を観に行き先日凰稀かなめさんが主演された「グッバイ・チャーリー」が特に印象に残っています。

が、だんだん活動の方向性が自分が「こうあってほしい」と(勝手に)思っているものとの乖離が大きくなっていき、
実生活の忙しさもあり舞台全体から距離をおくようにもなり愛した思い出を大切にすることに決め区切りをつけました。

かつて愛した男役 紫吹淳を心から愛す

スカイステージに加入したこともあり、10数年ぶりに紫吹淳さんの舞台映像を見て「男役紫吹淳が好きだ」という気持ちは変わらずに確とあることを再確認しました。

「黒い瞳」「ル・ボレロ・ルージュ」や退団前のコンサート「Lica-Rika」など録画できたものは何度かリピートして見ちゃいました。

またリカさんの月組で2003年に初舞台を踏んだ89期生が活躍していたり、のぞ様「長い春の果てに」を持ちネタにしていることがうれしかったりします(雪組本より)。

それこそ「長い春の果てに」や名作「BLUE MOON BLUE」
荻田先生の「螺旋のオルフェ」など当時の作品が放送されるのを楽しみにしています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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