おはようございます。ヴィスタリアです。
今日KAATで望海風斗コンサート「SPERO」が大千秋楽を迎えます。
各地での公演完走おめでとうございます。
先日素敵なご縁をいただいて井上芳雄さんがゲストの回を観劇しました。
ヴィスタリアの独断と偏見と偏愛に満ちた感想で、セットリストやトークなど内容にも触れています。
公演中に更新したくて書いた次第です。
望海風斗の新たな船出コンサート「SPERO」
コンサートは4つの「サロン」――テーマごとに選曲されていて、トークを挟みつつ進んでいきました。
1.Cinema
2.Jazz
3.Musical
4.J-POP
”休憩なし100分”という張り紙を見て「井上芳雄さんがゲストだし120分と見た」と踏んで2階の椅子付立見席にスタンバイしたのですが17:00開演で終演が19:00でした。
ちなみにKAATの2階のサイド席(椅子付立見席)は立てばほぼ見切れなしで舞台を観ることができますが、
1階のサイド席は立つことができないため手すりで見切れが発生します。
自分は立ち見は苦にならないのでKAATの2階サイド席はお値打ちで好きです。
席があるので疲れたときは座って休むこともできますしね。
さて。
「SPERO」は衣装も装置も照明もお洒落で洗練されていて、舞台中央後方の生オーケストラの演奏はすばらしく、
ダンサーのみなさまのトークは楽しくパフォーマンスは最高、特にエアリアルは美と技の極みで圧巻でした。
そしてのぞ様(望海風斗)の歌と美しさのすばらしさはどんな言葉でも表現し尽くせないほどで、井上芳雄さんとのデュエットにトークも最高で、
すべてが一流のエンターテインメントで美しいものに触れることには価値があると強く実感した2時間でした。
セットリストの中には宝塚歌劇の曲、男役の歌もあり大感動しましたが、今ののぞ様の声、表現したいものを受け取っている感動に全身で浸り幸せを感じました。
男役のような低い音域での
「CHANGER」(ドン・ジュアン)
「この国に生きて」(アル・カポネ)
「愛した日々に偽りはない」(オーシャンズ11)
は感激でしたし、あんまりにも心を動かされて涙することたびたびでした。
お衣装はハットやロングコート、スーツ風もあれば女性の歌のときはドレッシーで美しかったです。
(すべてパンツスタイルなのは男役から女優になっていく過程ならではですね)
ピンクのもっともドレッシーなお衣装で「俺の時代!」とジャケットを脱いで見せた背中の鍛え抜かれた美しさには平伏しました。
ミュージカルの女性の歌では大好きな「星から降る金」(モーツァルト)をのぞ様の歌声で聞けたことに大感動しましたし、
ただ歌っているのではなく作品・役の思いが伝わってくるような心の込もった歌唱にいますぐにでもヴァルトシュテッテン男爵夫人として舞台に立てる、いや見たい!と思いました。
役やキャリア的には実現するとしたらもう少し未来のことになるのかな…と思いますがぜひ見てみたいです。
そして「Dream Girls」はパワフルでエネルギッシュな歌唱にノックアウトされ、この2曲を聞くだけでも遠くないうちにのぞ様はミュージカル界を変えるくらいの存在になっていくのでは…と思いました。
のぞ様はこれから一層進化し変化されたいくのでしょうけれど、男役から女性の役を演じるようになっていく過渡期の今しかないものを聞かせてくれて心が洗われ、そして元気をいただきました。
J-POPのなかでは鬼束ちひろさんの「月光」がのぞ様の歌唱、演出ともにすばらしくて、日常の憂さや蟠りなどがほどけて救われるような気さえしました。
井上芳雄と望海風斗 至高のデュエットと最強のトーク
この日は井上芳雄さんのゲスト回の最終回でした。
のぞ様のリクエストである「明日への階段」(ルドルフ ザ・ラスト・キス)を歌いながら登場された井上芳雄さんの歌唱はすごすぎて、KAATの空間が狭すぎるというか、歌声が壁を突き抜けていくんじゃないかと思いました。
トークでのぞ様が「見に行きたかったのに行けなかったからリクエストした」と、行けなかったときの悔しさを込めて頬をぷくっとっさせているのがかわいかったです。
そして「歌うと終わってしまう」とジタバタしているのも。
お話されているうちにのぞ様は思い出したのか花組時代のこと口にされていました。
(望海)花組で(妹の初輝よしやさんが)同期で、観に来てくださるついでに観ていただくみたいな感じだったんですが、ロケットボーイで歌っていたとき、井上さんが来てくださったときに限ってマイクが入らなかったんですよ。
当時のことをありありと思い出されたのが素直に悔しそうにしているのぞ様がかわいかったです。
お2人のデュエットはこの2曲でした
「私が踊る時」(エリザベート)
「二人は永遠に」(WICKED)
この井上芳雄さんのトートとのぞ様のシシィがすごくて、歌声といい対峙する空気といい火花がバチバチに散っていました。
「エリザベート」ガラ・コンサートではのぞ様のトートが爆誕しましたが「今この瞬間、のぞ様シシィ爆誕を目撃しているんだ」と身じろぎ一つできずに聞き入りました。
そしてこの後のトークがまた抱腹絶倒でした。
到底書ききれませんしクレバーで間のいいお2人のトークのおもしろさを表現することは不可能ですが記憶できた限りのニュアンスで書いてみますね。
(望海)私、昨日の初日とか強すぎたなと思って調整したんですよ。
(井上)そんなことないよ、どのシシィも大概強いから。
ただリハのときに最初に真っ向からすれ違うときは向こうからもう一人トートが歩いてくるとは思った。
「二人は永遠に」は最後に井上芳雄さんがのぞ様の肩を優しく、紳士にホールドして歌い上げて終わるのですが
(井上)今日のがベストでした!
何がベストかはわからないけれど…今日は僕の両親も見に来ていることですし。
カーテンコールでは井上さんが「これからだいもんに何かあっても僕がなんとかします!」とかっこよく、89期のお兄ちゃんの力強く頼もしい一言もありました。
これ以上心強い言葉があるでしょうか。
そしていつかミュージカルでお2人が共演する日が来ることを楽しみに、信じて待ちたいです。
在団中のコンサート「NOW! ZOOM ME!!」での共演は叶いませんでしたが、番組関連で作成したシャンシャンを持っての三方礼もあり、井上さんは感動のあまりむせび泣いていました。
スカイステージの番組中でのぞ様が「作ってくださたんだ」とうれしそうに、長い間シャンシャンに目を落としていたのが強く印象に残っているので、こうして日の目を見る現場に立ち会えてうれしかったです。
個人的なことですが身内の訃報に接したりして心の平穏を保つのが難しい中で行ったコンサートで、
歌声に癒やされトークに笑い、憂さを晴らしてくれて明日からまた自分なりにやっていこう…と思えた一時でした。
劇場に救われ癒やされ、元気をもらっていると感じる日々です。
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