観劇の感想

人生初のSS席で見た美弥るりか様と、夢現無双の楽しみ方

こんばんは、ヴィスタリアです。

人生初のSS席は美弥るりか様の退団公演

2019年1月30日。それは美弥るりかちゃんの退団発表があった日の翌日でした。
なにも手につかなくて茫然としているヴィスタリアに月組公演のSS席の当選通知が届きました。

愛の巡礼美弥るりか様に愛をこめて。こんばんは、ヴィスタリアです。 美弥るりかちゃんの退団発表から2日経ち、少し気持ちが落ち着いてきました。 あらためて...

友の会とプレイガイド、貸切公演でチケットを取っているヴィスタリアにとって初めてのSS席当選でした。

奇しくもるりかちゃんのさよなら公演「夢現無双/クルンテープ」が生まれて初めてのSS席観劇となったのです。

あれからあっという間に日々は過ぎ、いよいよSS席で観劇をしてきました。

初めてのSS席で観劇した感想と「夢現無双」の楽しみ方

席は3列目、もちろんセンターブロックでした。
史上最高の前方席、それも慣れた東京宝塚劇場でこれほど前方で観劇したことはありませんでしたから座るだけでドキドキしました。

そして幕が開いてスカイステージよりライブビューイングよりずっとずっとよく見える!という感動に震えました。

まばゆいばかりの美の洪水が他でもない自分に向かってものすごい勢いで襲ってくるようでした。

ミーハー心爆発で
「たま様(珠城りょう)のお顔がほんとにきれい!」
「れいこちゃん(月城かなと)が美人すぎてまぶしい」
「さくらちゃん(美園さくら)ほっそい〜」
というような感じで舞い上がっていました。

生徒さんのお顔立ちからメイク、表情の変化、衣裳やアクセサリー、舞台装置の凝り具合など、あらゆるものの細部まで美の極みであることがよくわかりましたし、
ショーで銀橋に出てきたり客席下りの際には視線がきたり、輝く笑顔をすぐ近くで見ることができて最高にときめきました。

「夢現無双」で宮本武蔵/珠城りょうが眉毛をゲジゲジ風に描いていることを大劇場のライブビューイングで初めて知りましたが、ゲジゲジを肉眼で見ることができました。

佐々木小次郎/美弥るりかの手甲に凝った文様があることを知りました。

関ケ原の戦いで鉄兜をかぶった男役さんたちの顔もよく見えでどなたがどこで踊っているかもわかりましたし、
烏の娘役さんたちがダンスのキレ具合も堪能できました。

最近気になっているありちゃん(暁千星)の吉岡清十郎の婀娜っぽさとギラギラの嫉妬に表情が変わる瞬間もしっかり見てきました。

花道で琵琶を弾く吉野太夫/海乃美月の気迫もビシビシと感じました。

舞台全体の動きや照明など演出を見るのならもう少し後ろの方が見やすいのかもしれませんが、SS席での観劇は最高に贅沢でときめく経験でした。

ところで「夢現無双」を大劇場と合わせて5回以上見たのですが(正確な回数は書きませんがまだ見ます)、初めて「夢現無双」の楽しみ方がわかったような気がします。

「夢現無双」は短い場面がぶつ切りで並べられてドラマティックな盛上りに欠けるというのが毎回抱く感想なのですが、紙芝居と思って見ると楽しめました。

幕前芝居、上手と下手の花道での芝居を使っての場面転換の多用に「紙芝居が次々とめくられていくようだ」と思ったのです。

そして主役の宮本武蔵以外の役の出番は少ない上に1回1回の出番は短く、出番と出番の間に数年が経っていたり繋がりが掴みにくいのですが、
どの役もきちんと作り上げられ熱意をもって演じられており、流れのよくない場面を繋いでいることに思い至りました。

SS席という前方で見て楽しめたこともまた紙芝居的だと思いましたし、
宝塚歌劇は装置や照明などの総合的な芸術性や舞台全体の美しさが魅力の一つで2階席で見るのがわりと好きなのですが、「夢現無双」は前方席の方が楽しいかもしれないと感じました。

「夢現無双」の演出で秀逸だと思うのは、武蔵と小次郎が対決する舟島の場面の「なにゆえ鞘を投げ捨てん」のオーバーラップで照明が青(現在)赤(過去)青(現在)と一瞬にして切替るところなのですが、
これは後方から見た方が楽しめるように思います。

美弥るりか様の色気と余韻がすごい

今回SS席という至近距離でるりかちゃんを見て、ときめきと高揚の連続で夢のようなひと時でした。
小次郎にしてもショーにしてもほんの少しの表情の変化さえ見ることができました。

「夢現無双」にしても「クルンテープ」にしても相手役さん不在で娘役さんとしっかり組む場面がほとんどありませんが(そしてそれを残念にも思っているのですが)、
ブーア(蓮の花)の場面でたま様とずーっと見つめ合って踊るところがあるのです。

ここでたまるりがほとんど視線を外さないことがよーくわかりどきどきしました。

そしてショーで銀橋のるりかちゃんを目をハートにして見つめてたら「あ、見てくれてるのね」みたいな感じでさらっと見られて心臓を射抜かれました。

すごくキメるとか目線をバッチリ合わせるとかではなくて歌の流れのなかでさらりとした感じだったのが猶更たまりませんでした。

しかもパレードの最後の最後、幕がおりる寸前くらいでるりかちゃんが羽根扇を振りつつもう片方の手で投げキスをされているのを見てしまいました。
この投げキスに気づけたのは今回が初でした。

東京公演が始まって何度か観劇をして思うのは、芝居にしてもショーにしてもるりかちゃんの纏い漂わせる色気がものすごく濃くて余韻が長いということです。

いままで何度となく「妖しい色気」と言われているかと思いますがそれが100倍くらいになっている感じなんです。

贔屓目かもしれませんがるりかちゃんの周りには違う空気があるといいますか、その空気は色がついていそうだし温度も違いそうだし、そう簡単に流れていかないのです。

特にそれを感じるのがるりかちゃんが袖に捌けるときの目線の使い方、余韻の残し方です。

「夢現無双」の関ケ原の戦いで佐々木小次郎が少しだけ出て捌けていくとき。
「クルンテープ」の中詰の後銀橋に一人残ったとき。白雪さち花さんとデュエットして袖に捌けていくとき。

中詰の後は音楽が変わり照明がピンク色になってるりかちゃんに当てられますが、ご本人がすでに色のついた空気を出しているからこの照明がたとえなくてもピンク色です。
(偏愛が暴走しすぎて何言っているんだって感じですみません。)

贔屓の退団公演でSS席当選という幸運に感謝するばかりです。
チケットは当たったりハズレたりですがまたいつか、SS席観劇という幸運に恵まれたらいいなあと願っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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