花組

宝塚GPAPH7月号華優希・瀬戸かずやサヨナラ特集号(組替え経験者の語る花組のショー)

こんばんは。ヴィスタリアです。

定期購読している宝塚GRAPHの2021年7月号を読みました。

表紙は愛ちゃん(愛月ひかる)きわちゃん(朝月希和)という大人っぽいお2人です。

きわちゃんは初表紙ですね。おめでとうございます。

例によってヴィスタリアの独断と偏見と偏愛で特に気になったページについて順不同で記事にしてきます。

花組 華優希と瀬戸かずやのさよなら特集

ページをめくる度に思いと涙があふれそうなさよなら特集でした。

まずははなちゃん(華優希)のサヨナラ特集、
れいはなのさよならポートは黒でスタイリッシュな雰囲気です。

かわいいかわいいはなちゃんですがこういう感じも似合うんですよね。
レビュー本の革ジャンとか好きだったなあと思い出しました。

れいちゃんがトップスターに就任されてスカイステージのタカラヅカニュースで「相手役のはなちゃんにメッセージを」と言われた際に
努力する方向を間違えない」と毅然とした言葉を告げたことが強く印象に残っています。

はなちゃんがトップ娘役になってからの舞台を思い出すと、最初のころはガチガチに固くなっているのを客席で感じていましたが、
いまでは堂々とトップ娘役として輝き、歌は自信をもって歌いダンスも相当努力されているのがわかります。

お2人の対談からは振付の「先生も困ってしまうほど」苦労したはなちゃんれいちゃんが努力すべき方向を見定め、
はなちゃんの目線に合わせるようにしてできることのレベルを引き上げていきたんだなあと思いました。

そこには「この人ならできる」という信頼があったのではないでしょうか。

柚香)課題をもらって、すぐにそれなりにできるというのが一番いいとも限らない。
お客様の前でどういうものをお届けできるかというのが一番大切で。

(中略)はなちゃんには根気と、現状をどうにか打破したいという強い意志があったし、たとえ地味な作業でも休憩するのも忘れてできる人なので、きっと変われるだろうなと。

また前相手役のみりおちゃん(明日海りお)の言葉にも、
相手役さんは誰よりも近くで見ているからこそわかっているし信じているんだあと胸をうたれました。

)明日海さんから「歌や踊りはレッスンすればいいだけのこと。そこに心があるから舞台になるし、宝塚になるんだよ。はなちゃんにはそれがあるから大丈夫」と言っていただいて。

そのはなちゃんの心に努力と成長が加わって、素敵なトップ娘役さんになられたと思ったところで卒業されるのが寂しいです。

モダンなお着物のポートもかわいい!

あきらさん(瀬戸かずや)のさよなら鼎談は花組から組替えになったキキちゃん(芹香斗亜)ちなつさん(鳳月杏)というメンバーです。

はみだしSHOTを見ると花男たちが大勢駆け付けていて、あきらさんが慕われ愛されているのがよくわかります。

それにしてもお三方が一緒だったのがたった2年間しかないというのが信じられません。

自分がヅカファンに復帰した時期だったということもありものすごく濃い、大切な2年間でした。

ちなつさんとは前トップ娘役ゆきちゃん(仙名彩世)のミュージックサロンのすばらしいショーもよき思い出の一つです。

瀬戸)私の思い出とも重なるから、自分もスペシャルライブをさせていただくけど、ゆきので全部やっちゃった気分。

芹香)まだ”おのこの歌”(「邪馬台国の風」の「とばりの中に」)が残っていますよ!

瀬戸)大真面目に歌おうかな(笑)

これはスペシャルライブで実現され、「邪馬台国の風」は曲はいいんだなあという感慨にふけることになりました。
美園さくらちゃんのミュージックサロンにおける「夢現無双」もしかり)

入団以来花組一筋のあきらさんと2回以上の組替えを経験しているちなつさんキキちゃんだからこそのお話もあって興味深かったです。

たびたび書いていますが中の人が語る組文化の違いが大好物なのですが、
今回はショーの違いのお話がありました。

芹香)花組のショーってやっぱり独特だし、すべて”花組っぽい”ですもんね。
星組も濃いですけど、花組は魅せ方や表情にまで”俺を見ろ”感があって。

鳳月)わかる。銀橋でも月組は横と合わせることを意識するけど、花組はいい意味でいかに自分を魅せるかに重きをおくから、最初はキョロキョロしてた(笑)

瀬戸でも大変なときほど舞台でおもしろいことがおきない?

鳳月)いまのところは大丈夫かな…!?

芹香)それって花組だからだと思いますよ!ハプニングも皆で楽しめちゃう空気が花組!
花組って舞台に上がるまでのテンションの持っていき方も独特というか。

あきらさんのカラーコンタクトや白いシャツ、王道なスーツのかっこよさにため息をつきつつ単独インタビューを読んでいると
花組の歴史でもあり、花組を去った多くの方々から「花組を頼むよ」と託されここまで来たあきらさんが今度は残る下級生へ託しています。

私自身、退団される方がいる度に、残される方の不安を味わってきたので、下級生たちの気持ちもわかるんです。
でも、だからこそ「大丈夫だよ」って伝えられる。
その度に皆が立ち上がってどうにかしてきたから(笑)

花組は安泰です。

花組「アウグストゥス/Cool Beast!!」

花組の話題が続きますが東京宝塚劇場で絶賛上演中ですからこちらの気持ちも盛り上がっています。

◆The Costume
大好きな加藤真美先生のお衣装、どれが紹介されるのか楽しみにしていました。

れいはなの裸足のデュエットダンスのお衣装で、そうきたか!と驚きつつ
れいちゃんの強い思い入れになるほどと得心しました。

私の男役衣装史上、もっとも動きやすい衣装で大好きなんです。
(中略)ふだんは隠している肘や膝まで自然と捲れ上がるので、その躍動感や生身で勝負する感じにもワクワクしますね。
 

全身ショットもベスティアの躍動感がすごい!です。

またじっくり見てしまったのがれいちゃんの目元のお化粧です。

アイシャドウの色味も描き方も獣だからかいつものショーとは全然違うのが新鮮です。

男役でありつつ獣ベスティアという通し役であることからこれまでのショー、男役像とは一味違うのが印象的であり
トップスターとして唯一無二の輝きを放つれいちゃんがのりにのっているのも感じます。

はなちゃんのフローレスは手の甲だけでなく足の甲を覆う飾りが最高にかわいいです。

◆SIDE SHOT SELECTION
身を屈めて駆け抜けるベスティア/柚香光の躍動感が切り取られています。

そして変わり燕尾のあきらさんがとても、とてもかっこいいです。

はみだしSHOTの出番前の満面の笑みのれいマイに癒されました。

◆Talk DX 柚香光✕瀬戸かずや
ショー「Cool Beast!!」の楽しさが会話のそこそこから伝わってきて、一つひとつうなずきながら読みました。

中詰の後、5人が銀橋に残った際のはなちゃんの掛け声を初めて披露したとき
とてもお上手で稽古場が大盛上りだったそうです。

娘役さんの掛け声、大好きですが中詰のはなちゃんの「アイアーイ」も「 survive」も観劇の楽しみです。

またれいあきらのデュエットダンスのお衣装やリフトについても興味深かったです。

瀬戸)(リフトは)うまくいったときは重力を何も感じないの!

これも舞台で見ていると、かねがねあきらさんはリフトするのがものすごく巧いと思っていたので納得です。

柚香)邪念を捨て、お互いがやるべきことをきちんとするとうまくという。

いつもはリフトする側のれいちゃんは乗るのも巧いですよね。

この場面のお衣装はれいちゃんの提案で片脚のパンツを切ったというのは衝撃的でした。
その方がずっとずっと素敵だと思いますし、スタイルがよくないと着こなせないデザインですね。

M-Learning 礼真琴

男役スターさんが舞台のアクセサリー紹介を楽しみにしているのですが、ことちゃん眼鏡をこんなにも紹介してくれるとは!

意外なアイテムでしたが特に「アルジェの男」のジュリアンのサングラスが印象的でした。

霧矢大夢さんがジュリアンを演じられた際に着けていたものを朝美絢が譲り受けていた(中略)大事なものなので借りるのは忍びなく、同じ形のものを探し出しました。

そして生徒さん、OGさんのペットは飼い主に似るなあといつも癒されているのですが、柴犬のさぶろーがとってもかわいいです。

いえ、さぶろーと一緒にいることちゃんもとってもかわいいです。和みました。

別コーナーのZUKA LIVEではれいこちゃん(月城かなと)が猫を飼い始めたとお話されていて驚きました。

トンキニーズの「ちゃい」というそうです。

はみだしSHOTにはご実家の松吉くんともどもかわいいお写真があり、こちらも和みました。

その他のページ

一言ずつですが触れさせてください。

◆SPECIAL PORTRAIT 彩風咲奈
カラフルな紙吹雪のなかのさきちゃんも素敵ですがページをめくると
「炎のボレロ」の復讐に燃えるアルベルト・カザルスがいて、三白眼で睨みつけているのがめちゃくちゃかっこいい!

このアルベルト、舞台写真で欲しいくらいです。

はみだしSHOTのイノセントな笑顔とのギャップもたまりません。

◆RANDOM 綺城ひか理
眼鏡のあかさん、かっこいい!
このフレーム、とてもお似合いですね。

長身ですらりとしているあかさんですが運動には苦手意識があるようです。

ダンスにしても苦手意識が強くて。

でもOGの春風弥里さんのフロアバレエのレッスンに何回か通ったところ、身体の動かし方がとても変わりました。
ご卒業されてからもこうして技術を教えてくださる先輩方に感謝の気持ちしかありません。

こういうお話を聞くとじーんとします。

◆おとめタイムズ 綾凰華
話題作「CITY HUNTER」のポスター撮影時の槇村秀幸と海坊主/縣千の2ショットの扮装の完成度の高さが凝縮されています。

あやなちゃんのカツラと薄い色のサングラス、あがたくんの髭といいお見事です。

◆100期の秘密あかします 希良々うみ
あかっしー(朱紫令真)と受験生時代から教室が一緒だったというともかちゃん(希良々うみ)がゲストです。

いま雪組で大注目している娘役さんなのですが、桃太郎の扮装もかわいいのなんのって。

音楽学校時代の怒られたエピソードなど厳しさが伝わってきますが、音楽学校では「○○民」という言い方がよくよく使われているんですね。

「旧寮2階民」「1階民」とか。独特の、興味深い用語だと思います。

次月号はたまさく(珠城りょう・美園さくら)のさよなら特集号です。
2021年はさよなら特集号が多いですね…。

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