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真風涼帆の断捨離が深い/望海風斗が受継ぎ、託すもの【宝塚GRAPH3月号】

こんばんは、ヴィスタリアです。

定期購読している宝塚GRAPHの2021年3月号を読みました。

例によってヴィスタリアの独断と偏見と偏愛で特に気になったページについて順不同で記事にしています。

雪組「fff/シルクロード」The Costume、Talk DX

毎公演楽しみにしているThe Costumeのぞ様(望海風斗)黒燕尾を選んだことにまず驚きました。

すべての立ち姿が美しいですがテールをなびかせているショットは神々しいくらいで拝みたいです。

またすっ…と遠くを見ているような表情がとても素敵です。

長く研鑽された芸と美学が凝縮されたような1枚の完璧なショットだと思います。

そして青い薔薇を背に持って大階段に立つポーズが
のぞ様の89期の初舞台月組「シニョール ドン・ファン」でトップスターのリカさん(紫吹淳)がされていたのと同じものだというエピソードは胸がいっぱいになりました。

リカさんが赤い薔薇を持つショットは巻末のGRAPHの雫に掲載されています。

当時リカさんファンだったので(恥ずかしながら同じポーズであることには気づかなかったのですが)尚のことです。

さきちゃん(彩風咲奈)とのTALK DX
のぞ様が「退団公演で次を担う人がその場にいて何かを託すっていうのに憧れていた」とお話されています。

ショー「シルクロード」の古今東西で繰り返されるドラマ、のぞ様が託すトップスターのバトンに
時を超えて受け継がれているものが重なるようで、
そうやって続いてきた宝塚歌劇なんだ…と思うと泣かずにいられませんでした。

TALK DXでは「fff」のルートヴィヒとナポレオンの雪原での会話を
上田久美子先生が「人生の成れの果てにいる2人が居酒屋で喋っているようなイメージ」と指示しているというエピソードが興味深かったです。

生徒さんのインタビュー、トークから上田先生の明確なダメ出しを聞くことがよくありますが
今までで一番おもしろいものだと思いました。

この場面が「fff」のキモとなる重要なものだと感じますし現実と夢が作品で溶け合うのが好きなのですが、
オーケストラボックスに落ちたさきちゃんがどうしているのか、
そしてのぞ様の心境など読みごたえがありました。

また「シルクロード」のデュエットダンス前の踊り継ぎのお話が印象的でした。

彩風あーさ(朝美絢)凪様(彩凪翔)と踊った後、すっごく幸せそうな顔で走ってきてくれるんです(笑)。

リフトして、じゃあ一番幸せなデュエットダンスに行っておいで!と。親心みたいな感じです(笑)

望海)リフトのときは大階段にいるんだけれど、よかったねぇ!高い高いしてもらえたねぇ!と思いながら見守っている(笑)

そんなきぃちゃん(真彩希帆)The Costumeで「夢が叶った」というデュエットダンスの白いドレスを紹介されています。

首元~身ごろのビジューがゴージャスかつ芸術でうっとり…宝塚の衣装は本当に美しいです。

そしてお衣装部さんの愛情のこもったエピソードにじーんとしました。

お団子キャップは今回ものぞ様がご覧になったようで
「揺れる石は初めはなかったのですが、望海さんからもう少し立体感があった方が素敵に見えるのではないか」ということで
外側に雫のような石が揺れています。

観劇やライブ配信で観たときに「すっごくきれい!」と思っていた凝ったものを誌面でじっくり見られたことも
だいきほだからこそのものであることもうれしいです。

またきぃちゃんDecorではもこもこのルームウェアのかわいいポートを披露されています。

テーマはアメリカのティーンの部屋とのことですが
きぃちゃんのポートはなかなか見たことのないメイクやスタイリングで新しい魅力を見せてくれるのが好きです。

それも次月号が最後なんですね。

表紙 星風まどか✕美園さくら

表紙はかわいくてすばらしいスタイルの星風まどかちゃん美園さくらちゃんです。

花のレースの素敵なドレスはTADASHI SHOJIとのことです。

また表紙撮影ルポがおもしろくて、なにしろさくらちゃんが開口一番
「私は勝手に今世紀最大に可愛くというテーマを掲げてね(笑)」なんですから。

まどかちゃんのことをまどちと呼んでおられるのがかわいかったです。

そして力こぶをつくるようなポーズをしているさくらちゃんの腕がすごい!のと
横目で見るまどかちゃんのなんともいえない表情がかわいいです。

れいこちゃん(月城かなと)との表紙撮影ルポではおそろっちというさくら語を繰り出して
「そんな言葉はない!」と一刀両断にされていましたが、さくらちゃんの個性とおもしろさに興味津々です。

真風涼帆の断捨離が深い

2021年の新コーナー、2回目はゆりかちゃんです。

舞台のアクセサリーの紹介から目線踊り方背中など気を付けていることは中々聞ける機会がないのでうれしいです。

ゆりかちゃんのスーツの着こなしは男性的に見える上でに男性よりもかっこいいのが男役のなかでも特別だと思っているのですが、
全体のフォルムを大切にと下級生代に教えていただいた」というのが納得です。

そして今ハマッていることは第1回ののぞ様の仏像のお話も興味深かったですが、
ゆりかちゃん断捨離についてかなり深く語っています。

文字数もたっぷりで内容も濃いので何度か読み返し、
自分自身はどうだろうか?と自省を促されました。

なんとなく捨てられてない…というものが多いということは、何年後かの自分がそれを必要としたときに、買えないかもしれないと思っている、つまりそれは未来の自分を見下しているということなんですよね。

この一言は目から鱗でした。

好きでもないのに貰い物を使い続けている食器類を見直してみよう、本当に好きなものを探そうと決意しました。

その他のページ

一言ずつですが触れさせてください。

◆ZUKA LIVE 水美舞斗
エレベーターからちょこんと顔を覗かせるマイティーがキュートです。

読者さんからの質問に答えてくれるのですが、「はいからさんが通る」大千秋楽の環に言った「お前、俺に惚れているんだろ」についてのものがありました。

全然前もって決めていたのではなく、千秋楽だし何かできることがあればしたいなと、当日思い立って環役のくりす(音)に聞いたんですが、彼女も思いつかないまま2幕に突入してしまって(笑)。
(中略)出番直前に思いつきました!

原作ファンとしては舞台化にあたって優しい狼こと鬼島さんと環さんのエピソードをもっと描いてほしい気持ちを汲んでくれた、
そしてマイティーの男前なかっこよさにときめいた名アドリブでした。

◆As Is To Be 瀬央ゆりあ
「ロミオとジュリエット」で銀髪✕短髪のせおっちをタカラヅカニュースの映像で観てかっこいい!と思っていたので
こうして誌面でじっくり見ることができてうれしいです。

しかもしっかり刈り上げているのがをはみだしSHOTで見せてくれているのですが
かき上げている手と目線の強さがこれまたかっこいいです。

◆SPECIAL PORTRAIT 月城かなと
たいへんな美と濡れたような色気が誌面から立ち上ってくるようです。

男役さんですが女性的な柔らかさを感じさせ、それがれいこちゃんの美貌を際立たせてとても素敵だなあと思いました。

◆100期の秘密あかします
ゲストははなこちゃん(一之瀬航季)

はなこちゃんは「はいからさんが通る」新人公演が長の期で初主演となるはずでしたが
新人公演は中止となりその後も見合わせが続いています。

半年近く柚香さんと同じ役に向かってお稽古させていただけて。
新人公演のお稽古だけをしている期間もあったから、本当だったらトップさんしか経験できないことを、自分が主演として昼間から稽古場にいさせてもらえたっていうのは私にしかできない経験だったと思うし。

(中略)通し舞台稽古と、お客様はいないけれど本番をさせてもらったときに、気持ちとしては本番なのに客席が赤いというのがすごく不思議な感覚だった。

読んでいて泣けてきました。

若い生徒さんの成長と飛躍の場である新人公演の再開を祈っています。

◆おとめタイムズ 小桜ほのか・帆純まひろ
ほのかちゃんの「最近笑った出来事」に「霧深きエルベのほとり」のトビアスの水切りを思い出しました。

舞台はロマンチックな場面でしたがほのかちゃんは…一緒にいた下級生がどなたなのか気になります。

きぃちゃんとのスカイステージで3月に放映される番組収録時のツーショットがかわいいですし
放映が待ち遠しいです。

タカラジェンヌはときどき”画伯”がいらっしゃいますがまひろくんもそのお1人のようですね。

マイティーのライブのお稽古中に1期下のほのかちゃん(聖乃あすか)のバウ主演作「PRINCE OF ROSES」のメンバーに向けて似顔絵を描かれたそうです。

画力はともかく仲のいいほのかちゃんはうれしかったのでは。

お笑いコンビアイロンヘッドさんはご本人が反応されていました。

次月号はだいきほのサヨナラ特集、凪様(彩凪翔)のサヨナラポートがあります。

凪様といえばちなつさん(鳳月杏)と表紙を飾った2020年12月号がバックナンバーのページにありませんから完売しているのですね。

おめでたくうれしいことです。

次月号はきっと泣きながらページをめくることになりそうです。

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