考えたこと

ライブビューイング考〜スクリーンで見る舞台

おはようございます。ヴィスタリアです。

※宝塚以外の趣味で遠征中のため、この記事は予約投稿になっています。
メッセージ、コメントをいただいた場合お返事はあらためてさせていただきます。

少し前にメッセージで「ライブビューイングで舞台の感じは伝わるか?」といった趣旨のご質問をいただきました。

そこでヴィスタリアなりにライブビューイング(以下LV)について考えてみました。

ライブビューイングと生の舞台は別物

舞台は舞台、LVはLV、基本的には別物だとヴィスタリアは思っています。

たとえどんなに後方の席であっても生の舞台の臨場感、同じ空間でこの目で見ることに勝るものはないと思います。

それでもライブビューイングは舞台の魅力を知ることができる重要で代替のない方法ではないでしょうか。

最近でいうと雪組「ファントム」をLV→舞台、月組「アンナ・カレーニナ」を舞台→LVの順番で見ました。

どちらの作品もすばらしくて観劇でもLVでも大感動したのですが、たまたまかもしれませんがLVと観劇の感想の要点は概ね同じでした。

細かい心の動きや特別ささったセリフ、表情などはそのときどきで違います。

生の舞台でしか感じられない特別の感動もあります。

しかし舞台の感想を振り返るとコアの部分はLVでも観劇でも受け取っているものは近いと感じました。

そういう意味でライブビューイングは作品の魅力を知るためには非常に有用だと思います。

ライブビューイングの料金とメリット

LVのチケット代は本公演が4,600円、別箱公演が4,300円でこれにプレイガイトの手数料が数百円かかります。

この手数料が意外と馬鹿にならないとヴィスタリアは思っています。
ケチくさくてすみません。

LVは株式会社ライブ・ビューイング・ジャパンが行っているので難しいのかもしれませんが、友の会でもLVのチケットを取り扱ってほしいと思っています。

友の会は年会費を払えばいくらチケットを取ろうが手数料はかかりません。

友の会で公演のチケットがなかなか取れない分、LVのチケットを手数料なしで取れたらうれしいです。

宝塚大劇場、東京宝塚劇場のA席が5,500円、B席が3,500円なのでその間にLVのチケット代があります。
これを高いと思うか、安いと思うか。

ヴィスタリアは安いとは言い切れないかもしれないが妥当な料金だと考えました。

生の舞台のチケット代より高いとはいえ、そもそも劇場のB席は外部の舞台のチケット代と比べても、いまの宝塚のクオリティからしてもかなり安い料金だと思っています。

(ちなみにヴィスタリアが20数年前に初観劇した旧東京宝塚劇場の安い席は1,500円くらいだったと記憶しています。
今考えると信じられない値段です。映画より安いです。)

なのでA席より安いLVの料金は、LVのメリットを考えれば妥当ではないかと思いました。

ではLVのメリットとはどんなものか、思いついたものを挙げてみます。

1.作品、舞台の魅力に触れることができる

2.A席・B席では見られないどアップなども見られる

3.千秋楽などの貴重な公演をリアルタイムで見ることができる

4.全国各地、海外で開催されるので劇場の遠方でも見ることができる

特に3.のメリットが大きいと思います。

トップスターの退団公演の千秋楽などは見たいファンに対して見られる人はあまりにも限られています。

一目見たいという思いをLVはスクリーン越しとはいえ叶えてくれます。
また人気のいわゆるチケット難公演もとりあえずリアルタイムで見ることができます。

ライブビューイングのデメリット

LVのデメリットも考えてみました。

1.カメラワークに収まっている部分しか見えない

2.劇場でお目当ての生徒さんをロックオンするような見方はできない

3.拍手、手拍子、コンサート系であればペンライト等のリアクションができない(しにくい)

4.劇場ではなく映画館なのでロビーの雰囲気などがまったく違う

3.は心の中でパチパチしながら見ています。

ペンライト等のグッズは花組「Delight Hoiday」のLVの客席で使っている方もいましたがごくごくわずかで、生の劇場で見るときの一体感や熱気には及ばないと思いました。

映画では最近「応援上映」という、たとえば「ボヘミアンラプソディー」を歌いながら見る上映会があったります。

いつかLVでも複数スクリーンで実施する会場などで拍手ができるような「応援上映」が実施されたりするでしょうか。

4.は舞台が終わったあと、シアターを出て急激に夢がさめるような気がします。

東京宝塚劇場も大劇場も客席を立ってから街に出るまで余韻に浸ることができますし、劇場周辺の街並みも相当整備されています。

あとこれはメリット、デメリットというより特徴ですが、映画館だと飲食しながら見ることが可能です。

年々拡大するライブビューイングのターゲット層はどこか

過日の理事長の年頭会見で2018年の観客動員数についての言及がありました。

記事をもとに2018年の観客動員数を整理してみます。

宝塚大劇場が120万人で過去最高の動員数。
東京宝塚劇場で99万人、稼働率101.8%は過去最高。
バウ、全国ツアーなどを合わせて合計277万人なので、本公演以外で277-120-99=58万人
そしてLVは28万人。

LVの開催は2018年も拡大されたとのことですが、これは今後も続くでしょう。

数年前のLVはトップスター、トップコンビの退団公演など特別な公演の千秋楽のみが対象だったと思いますがいまでは本公演の千秋楽は大劇場も東京宝塚劇場も開催されるようになりました。

ヴィスタリアは一ファンとして大変ありがたく思っていますし、できることならなかなかチケットの取れないバウや全国ツアーもLVをやってほしいくらいです。

ではLVのターゲット層はどこでしょうか。

調べる方法がないので推測ですがLVが初めての宝塚歌劇の観劇という方は少数派のように思います。

そういう方にとって4,300~4,600円という料金は高く感じられるのではないでしょうか。

LVを見るのは程度の差こそあれすでに宝塚ファンになっている方、あるいは宝塚歌劇に多少興味があってファンになる可能性の高い方と仮定します。

LVの拡大はリピーターの増加、「興味がある層」から「ファン層」への移行による宝塚ファンの増加を意図しているのではないかと思います。

LVの料金が劇場のA~B席の間に位置するというのもこのあたりを見越しての設定のようにも思います。

それにしても雪組「ファントム」大千秋楽のLVチケットの売れ行きには驚きました。

LVには劇場で見ることのできないファンの救済という一面があると思いますのでせめてLVは見たいファンをカバーできるよう実施してほしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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