こんばんは、ヴィスタリアです。
月組の2番手スター美弥るりか様の退団発表から10日ほどがたちました。
るりかちゃんが卒業されるその日まで応援するという決意は揺らがないのですが、気持ちはずっと揺れています。
しあわせだと思ったり泣きそうになったり、答えのない「なぜ」を考えてしまったり…これはまだしばらく続くのでしょう。
一方で頭は落ち着いてきたのかたくさんのブログやSNSを読んでいるうちに宝塚歌劇団の人事について考えるようにもなりました。
このブログはヴィスタリアの偏見と独断、偏愛に満ちていて好きな生徒さんに特に偏りがちですが、今回の記事は特定の生徒さんへの偏愛はできるかぎり抑えて、一ヅカファンとして宝塚歌劇の人事について思ったことを書いてみます。
2番手とトップスターの間は限りなく遠い
劇団のホームページの「スター」のページには「トップスター」「トップ娘役」という表記があるだけで、「2番手」「3番手」という肩書きはありません。
ほかに公式にある肩書きは理事、各組の組長、副組長でしょうか。
「スター」のページに表記はありませんが組長、副組長の就任の際には劇団のニュースに記載がされます。
過去には月組時代のみりおちゃん(明日海りお)が「準トップスター」となり、これは公式的な肩書きでしたが、例外的なものでしょう。
しかし「2番手」「3番手」という肩書きが公式にはなくとも、実際に舞台やプログラムなどを見れば2番手、3番手以下の肩書き、そしてスターシステムが事実上あることは明らかです。
そしてポスターや配役発表、舞台を見て、ヴィスタリアはスターシステムをこんなふうに捉えていました↓
トップスター
トップ娘役
2番手男役
ーーーーーーー
3番手男役
トップコンビと2番手男役スターと、その他のスターさんや生徒さんの間に一つの線があると思っていたのです。
そして2番手になる=次のトップスター、宝塚歌劇の”顔”になることだと思っていました。
2番手という場所に辿りつくことさえ大変な道のりで、また組や作品に貢献しているものの大きさ、トップコンビを支えている(トップコンビと2番手をときに「トリデンテ」と称するように)ことを思うと、そう思わずにはいられないのです。
しかし今回のことといい過去のことを思い出したりして、線の位置が間違っていたと突き付けられたと感じています。
線の位置はこうでした↓
トップスター
トップ娘役
ーーーーーーー
2番手男役
3番手男役
2番手はトップスターまであと一歩ではなく限りなく遠い距離があり、2番手はトップスターへの切符にはなりえないと痛感しています。
しかし、しかしですよ。
ポスターやパレードを見ればやはり一線はトップコンビと2番手男役スターと、その他のスターさんや生徒さんの間にあると思いますし、あってほしい です。
切磋琢磨しあう生徒さんたちの番手がはっきりしない、役替わり、学年の順番、抜いたり抜かされたり…いくつもの不安と希望、「どうなるのかなあ。トップになってほしいけれど、まだまだわからない」という不確かで見通せないゾーンから一歩抜け出たのが2番手であってほしいです。
そうでなかったら、あの2番手が背負っている羽根、トップスターには及ばないものの他のスターさんと明らかに違う明るいライトやきらびやかに装飾された衣裳はいったい何なんでしょう。
10年に1度繰り返される「2番手切り」はこれが最後であってほしい
言葉は悪いですけれど、いわゆる「2番手切り」、2番手スターがトップスターを目前にしながら2番手のまま退団することが過去にもありました。
花組のルコさん(朝香じゅん)1991年退団(研16)
雪組のゆみこさん(彩吹真央)2010年退団(研17)
そして、月組のるりかちゃん 2019年退団(研17)
ルコさんはナツメさん(大浦みずき)のもとで2番手のまま退団され、ルコさんより5期下のヤンさん(安寿ミラ)がトップスターとなりました。
ゆみこさんは花組と雪組で2番手をつとめ、ミズさん(水夏希)のもとで退団され、ゆみこさんより4期下のキムさん(音月桂)がトップスターとなりました。
ルコさんのときもゆみこさんのときもヴィスタリアは宝塚歌劇を知らないか離れていた時期で、そのときの宝塚歌劇がどんな雰囲気であったのか、伝聞と想像でしか知ることはできません。
また花組、雪組、月組それぞれのケースで異なるものもあるでしょう。
劇団が決める人事には思惑と戦略、メリットがあるにせよ、2番手切りのデメリットが及ぼす影響は大きく無視できないのではないかと一ヅカファンとしては思います。
そしてこのデメリットは過去のどのケースにも当てはまるようのではないでしょうか。
1.生徒さんにきつい言葉が向けられてしまう
2.宝塚歌劇、あるいは特定の組に距離をおくファンが出てしまう
1.の向かう先は前代のトップスター、あるいはトップスターになった下級生、そして組全体などで、劇団が決めた人事なのに厳しい言葉やきつい言葉の向かう先が生徒さんであるのはとても悲しいことだとヴィスタリアは思います。
これは劇団の人事、運営次第でいかようにも減らし、生じない方向に持っていくことができるのではないでしょうか。
2番手切りにとどまらず、愛と夢のない人事が宝塚歌劇では度々ありますが、劇団の運営上夢を見ず現実を見据えているのでしょうけれど、生徒さんへの愛をもっておこなってほしいと切に願います。
2.については熱や愛が醒めてそういった選択をするファンがいるのは無理からぬことかもしれません。
そして劇団がそういったファンがいても経営上影響なく離れてもいいと思っているのが透けて見えるようで憤りと悲しさを感じています。
2018年は観客動員数、劇場の稼働率も非常に好調だったようでこの人気がしばらく続きさらに拡大していくという経営上の勝算があるのかと思うと
なおさら腹立たしいです。
2番手切りは生徒さんたちへの愛もなければファンへの愛もない仕打ちだと思います。
2番手切りは10年に1度の珍事ですが、どうか2019年の月組のるりかちゃんの退団が最後の2番手切りであってほしいです。
ファンの声が人事には届かないのなら
ヴィスタリアは48系アイドルグループのファンをしていた時期がありました。
通常、グループに数多いるメンバーのうちCDの選抜メンバー(歌ったりPVに映ったり、歌番組に出演したりする)に選ばれるかどうか、メンバー内の序列はすべて運営が決めています。
それに対してファンが「このメンバーに入ってほしい」「このメンバーにセンターをやってほしい」と声を上げ、ファンの人気投票によってCDの選抜メンバーを選ぶのが総選挙でした。
総選挙にはそういった意味で運営とファンの思惑の不一致の解消が意図されていたと思います。
宝塚歌劇とアイドルグループの仕組みがまったく同じなわけではありませんし人気投票は宝塚とはそぐわないかもしれませんが、ファンからの人気という指標、ファンの声が宝塚歌劇の人事に届くことはないのかもしれないと、この記事を書いていて思いました。
ならばせめて、宝塚歌劇の人事に夢が見られないのであれば、愛だけはみせてほしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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