こんばんは、ヴィスタリアです。

ヴィスタリアの永遠の贔屓ヤンさん(安寿ミラ)のライフワークとも言うべきコンサート「FEMALE vol.14」を観てきました。
ヤンさんが来年舞台生活40周年を迎えるプレお祝いとばかりにゲストが超豪華で、元花組トップ娘役ゆきちゃん(仙名彩世)の回、元雪組トップスターちぎさん(早霧せいな)の回がありました。
ヴィスタリアはちぎさんの回はチケットのご縁がなく、ゆきちゃんの回とヤンさんのみご出演の千秋楽を観劇することができました。
トークは記憶を頼りに書いており、正確な言葉ではなくニュアンスです。
また今回偏愛が暴走しすぎてろくな感想が書けていません。
なおセットリストと内容に触れております。
安寿ミラ様が贈るクリスマスのFEMALE vol.14
会場の内幸町ホールは小ぢんまりとしたステージで温かな雰囲気がありました。
来年が芸歴40周年で、これまで周年ごとに「FEMALE」はやってきているので来年も絶対やりたいと思っていて、3年前にやったのがvol.13だった。
それで40周年で14というのがキリが悪くてvol.15にしたくて、じゃあ今年のうちに14をやってしまおうと急きょ決めて。
とてもかわいいホールでここでシャンソンを歌ったら素敵だなあとすっかり気に入ってしまった。
突然だったけれどスタッフはほぼほぼいつものチームANJUが揃ってくれた。
音楽(シンセサイザー)はおなじみ宮崎誠さん。
ドラムははじめましての方で、ヤンさんは「えーと、あら…まきさん?」とお名前を間違えて会場中に覚えさせるというご紹介の仕方をされていました。
今回は振付の方が入っておらずすべてヤンさんの振付とのことですが、小さなホールなので「ガシガシは踊りません。落っこちちゃう。ゆうるりと踊ります」とのことでした。
ゆうるりという言葉に本日のゲスト花組「ポーの一族」のシーラ/仙名彩世のしっとりとした歌声が結びついていて、反射的に脳内に流れました。
この日のセットリストはこんな感じでした。
1.ハッピークリスマス (ジョン・レノン)
2.永遠の嘘をついてくれ(中島みゆき)
3.オートクチュールは死んだ 「イヴ・サンローラン」より
4.素顔のままで「君の輝く夜に」より
◆シャンソン◆
5.枯葉 ※原語
6.パリの空の下 ※原語
7.愛の幕切れ
◆ゲストコーナー◆
8.ラ・マンチャの男 「ラ・マンチャの男」より
9.あなたを見つめると「スカーレット・ピンパーネル」より
10.この時この愛 「情熱のバルセロナ」より※デュエット
11.私が踊る時 「エリザベート」より ※デュエット
12.Never Enough 「グレイテスト・ショーマン」より
◆時代、時をテーマに◆
13.時は過ぎてゆく
14.時代遅れ(阿久悠/森田公一)
15.時間がない 「ディーン」より
16 .One more time one more chance (山崎将義)
17 .人生の扉(竹内まりや)
18 .I’ll Never Love Again(Lady Gaga)
一日前のタカラヅカスペシャルでクリスマスソングがまったくなかったこともあり、1曲目でクリスマス感を感じ、ヤンさんのFEMALEでクリスマスシーズンを過ごせる幸せを噛みしめました。
クリスマスといえばディナーショーをさせていただくことが多いんですけれど、クリスマスソングを全然歌わなくて詐欺だと言われるので今回は一曲目に入れました。
こうしてセットリストを見ていると、ヤンさんの選曲のセンス、緩急のつけ方、ご自身に似合うものの選び方が好きだとしみじみ思います。
シャンソン3曲の後にゲストコーナーを挟んで再びシャンソン「時は過ぎてゆく」で繋ぎ、「今回は時間、時代をテーマにした曲を集めてみました」と一言お話があっての5曲は秀逸です。
「ディーン」の「時間がない」は当時をご存知のファンにはたまらなかったのでは。
最初、ヤンさんは白いパンツスーツで登場されました。
ゆったりしたパンツは女性的、タイトめで五分袖のジャケットは華奢なシルエットで、美しいロングヘアの半ばから縦目に、大きく巻いているのが洗練されていました。
そんなヤンさんが「オートクチュールは死んだ」で白いソフト帽を持って踊られたときは、客席で悲鳴を上げそうになるのを必死で堪えました。
かっこい〜〜〜。かっこよすぎる。
ああ、やっぱりヤンさんのダンスが好き。ずっとずっと好き!
ヤンさんがソフト帽をかぶって踊ったら世界一です。
「素顔のままで」は夏の「君の輝く夜に」のきらめくような、そして人生賛歌、女性賛歌で前向きなエネルギーをたくさんもらった舞台を思い出しました。
またあの4人の舞台が見たいです。
途中で黒い衣裳に着替えてゆきちゃんと「情熱のバルセロナ」をデュエットされたのは、男役と娘役のようでこれまた悲鳴が漏れそうでした。
今年柴田先生が亡くなられましたし原作はスタンダール「パルムの僧院」で、来年2月には月組がスタンダール原作の柴田先生の「赤と黒」を再演しますからこの曲だったのかな…と思いました。
そして悲鳴を堪えるどころか客席で心臓が、呼吸が止まりそうになったのがエリザベートの「私が踊るとき」のデュエットでした。
ヤンさんのトートが見られるなんて!
ゆきちゃんのエリザベートが見られるなんて!
ヤンさんの冷たさを讃えた視線、一気に変わった雰囲気に黄泉の帝王が降臨したようで、あまりのかっこよさにどうにかなりそうでした。
そしてゆきちゃんとのデュエットの緊張感、ぶつかりあいのような激しさ、お2人の歌声に魂ごと奪われそうなほど、ヤンゆき(すみません、いま勝手に作りました)の世界へ引き込まれました。
振付がまたすばらしくて自分の目で録画して脳内に永久保存したいくらいでした。
歌い終えたゆきちゃんがヤンさんのトートに「出ていきなさい」ばかりに袖を指さし、ヤンさんがそのまま退場してゆきちゃんのソロ曲になるというアイデアもよかったですし、
このゆきちゃんの指、腕がまるで完璧な絵画のようでひれ伏したいほどでした。
仙名彩世様 退団後初のステージで歌い上げたナンバー
今年4月末に宝塚歌劇団を卒業されたゆきちゃんはこれが退団後初めてのステージだったそうです。
ゆきちゃんは真っ赤なドレスで、上半身はレース地、スカートは何段にもなっているボリュームがあるもので、華やかでかわいらしい雰囲気にとても似合っていました。
明るい栗色の髪の毛きれいにカールさせ、ダウンスタイルにしていて、なんとなく「CASANOVA」のベアトリーチェが髪をおろしているみたい…と思いました。
そしてゆきちゃんの歌声はいっそう豊かで力強いものになっており、圧巻でした。
艶のある歌声、声量にホールが小さすぎてもったいないくらいで、次はぜひもっともっと大きな劇場、ミュージカルの舞台でゆきちゃんの歌声を聞きたいと思いました。
選曲が最高で、特に馴染みのあるスカーレット・ピンパーネルの「あなたを見つめると」、ゆきちゃんのマルグリットが聞けて幸せでした。
歌詞が宝塚版と違いましたがトウコさん(安蘭けい)のバージョンでしょうか。
そしてトークになると、ゆきちゃんのはっちゃっけっぷり×ヤンさん節でトンデモない貴重なお話をたくさん聞くことができました。
差しさわりのない範囲で書いておきますね。
(安寿)私が仙名彩世を見初めたのは「愛と革命の詩」の酒場のおかみさん。
すごくいいと思って蘭寿(ヤンさんはいつも蘭寿呼び)に「あの子いいね」と言ったら「なんでもできる子なんですよ」って。どうにかして本人に伝えたいと思ったけれどそんな方法もないし……と思っていたら休憩時間にばったり会って、「あなた!すごくよかった!」って
(仙名)私はそのとき進路ーーこれからどうやっていこうということにすごく悩んでいたのでその一言がすごくうれしかった。
その後なんとかお礼を言いたいと思いながらも伝えることができず。
明日海さんの相手役に決まったことをご報告したいと思いながらも伝える方法がなくて。
(安寿)みりおの相手役に決まったと聞いて、「これは!あのときのおかみさん!」となって、
本当によかったねと私も伝えたかった。たまたま他組の振付で宝塚にいたとき隣の稽古場が花組さんで、廊下で花組生が遊んでくれたのね。
そのなかに(ゆきちゃんが)いて、「おめでとう」って。
この「花組生が遊んでくれた」がツボでした。
ヤンさんが後輩たちに愛を注いでいるのは振付や先日発売されたマイティ(水美舞斗)のフォトブックでの対談で感じますが、ヤンさんも愛されていますね。
ヤンさんはみりおちゃん(明日海りお)の名前が出たところで「あのあたりが眩しいわ」と、客席真ん中後方あたりをちらりと……
この日は客席にみりおちゃんがいらしていたのです!
(私は生徒さんの観劇情報は明かしませんしOGさんはご本人がSNS等で発信するまで書かないことにしていますが、アドリブ・トークで触れられた場合は公演の一部として書くこともあるので、今回書きました。)
ちなみにゆきちゃんがヤンさんに初めて出会ったのは研2で参加した全国ツアー「メランコリック・ジゴロ/ラブ・シンフォニー」の長崎公演だったそうです。
ヤンさんが振付で「ラブ・シンフォニー」に入っていらして、私は直接振付は受けられなかったんですけれど。
長崎公演を観にいらしてくださって皿うどんの差し入れをいただいて。
それがヤンさんとの最初の出会いでした。
ヤンさんは2018年花組全国ツアー「メランコリック・ジゴロ/EXITER!!2018」も長崎で観劇されて、そのときの写真もマイティのフォトブックに大きく載っていました。
このゆきちゃんの「メランコリック・ジゴロ」はミュージックサロン「Sen-se」でも再現がありましたが、このミュージックサロンのお話もたくさんありました。
(仙名)ミュージックサロンをやるとなったとき、ヤンさんにお願いするのが一番いいんじゃないかって。
振付以外にもたくさんアイデアを出していただいて。
(安寿)京都に来てくれて打合せたんだよね。(当時ヤンさんは京都劇場「君の輝く夜に」出演中)
そしたらやりたいことを書き出してきたというのがものすごい量で、紙5枚くらいあって。私は初日だけ見てあとは見られなかったんだけど、最終日に終わったら3人(瀬戸・鳳月・仙名)の動画が送られてきたよね。
すーごく盛り上がっていた!ちなつも…今日はちなつも来ているのかな。
客席には「I AM FROM AUSTRIA」休演日のちなつさん(鳳月杏)もいらしていたのです!
今日のセットリストについてのお話もありました。
(安寿)今日のセットリストで歌いたい曲を送ってもらったら、ラ・マンチャから始まりデュエットが「プレイバックpart2」でなんで?
あ、う、うん…って。
(仙名)その反応を見て私なんか違った!ってなりました。
ヤンゆきのデュエットが「私が踊る時」になって本当によかったです。
退団後の生活、時間がたくさんあること(ゆきちゃんのお話とジェスチャーがすごくおもしろかったのですが再現不能です)、またゆきちゃんの活動についてのお話もありました。
(安寿)彼女からよく話を聞くんですけれど、いろいろなオーディションを自分で受けに行っていて、これからいろんなジャンルの舞台で彼女の活躍を目にすることになるでしょう。
ヤンさんの愛とエールに満ちた言葉にあたたかい気持ちになり、ゆきちゃんの舞台での活躍に大いに期待したいと思いました。
安寿ミラ様からのメッセージ 好きなことをして生きていく。歳をとっていく。
ヤンさんの最後のお召し物はゴールドのサテン地に黒で孔雀の文様の入ったゴージャスで上品なドレスでした。
時代と時をめぐる曲たち、そしてヤンさんのお話が沁みました。
令和の時代になりました。なんにも変わってないけれど。
好きな人と好きなことをして、好きなものを食べて好きな人に会って、人に迷惑かけないババアになるんですよ。
そうやって歳をとっていく。
みなさんも一緒にですよ。
これはおそらくヴィスタリアの隣で観ていた母(うちは母娘でヤンさんが好きなのです)に一層強く沁み、また勇気をもらったのではないでしょうか。
特に最後の曲「I’ll Never Love Again」は日本語歌詞もあり、ヤンさんならではの踊りがあり、今年起こったこと、失ったもの、生きていると起こるさまざなこと……そういったことが伝わってきて、涙があふれそうになりました。
曲の終わりにさりげなく添えられた「愛する人を大切に」という短い一言はいま、ヴィスタリアがもっとも必要としていた言葉でした。
25日の「FEMALE」も来年の「FEMALE vol.15」も楽しみです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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