映像の感想

彩凪翔「Sho-W」が教えてくれたディナーショーの可能性

おはようございます。ヴィスタリアです。

凪様(彩凪翔)の1Day Special LIVE「Sho-W」夜の部を見ました。

凪様がかっこよすぎて瀕死だったのでところどころ記憶が抜け落ちているのですが、
覚えている限りの、そして独断と偏見と偏愛に満ちた感想とレポートです。

彩凪翔の思いがつめこまれたセットリスト

凪様がトークで「テーマは二面性。曲は思い入れのある曲、受験生時代の曲、ミュージカル以外の曲などもりだくさんです」と仰せでしたが
まさに盛り沢山の約1時間のショータイムでした。

LIVE終了後にポスター画像とセットリストがダウンロードできました。

黒い凪様と白い凪様のポスターがとてもすてきだったのでデータでももらえてうれしいです。

ディナーショーならポストカードサイズのがおみやげになるはずですがディナーショー形式での開催ではないですし、
もしそうだったら見に行くことは叶わなかったでしょう。

夜の部のセットリストはこちらです↓

1.Take Five
2.It Don’t Mean A Thing

3.愚か者のゲーム「ローマの休日」
4.Show Star Show「”D”ramatic S!」
5.花吹雪・恋吹雪
6.花火
7.BRIGHT
8.Billie Jean

9.生きる道「灼熱の彼方」
10.言いたくて、言えなくて「長い春のはてに」

11.セ・ラ・ヴィ「琥珀色の雨に濡れて」
12.Papillon「RIO DE BRAVO!!」~Endless Dream「BLUE MOON BLUE」

13.One Heart「NEVER SAY GOODBYE」
14.君がそばにいる「仮面の男」
15.忘れじの面影「春雷」
16.思いもよらぬ君「ファントム」
17.世界に求む「王家に捧ぐ歌」
18.Seasons of Love
19.キセキ

20.明るい未来へ
 

セットリストを見たら昼も見たかったー!とジタバタしています。

当時りかさん(紫吹淳)ファンだったので「薔薇の封印」も聞きたかったです。

セットリストはもちろん、演出、衣装、見せ方のすべてに
凪様好きなものとこだわりと伝えたいことと愛がいっぱいにつまっているのが感じられました。

画面越しに受けとって胸がいっぱいです。

まず「Take Five」「It Don’t Mean A Thing」はスーツにハットで登場された
凪様がものすごいかっこいい!そして美しい~~~!(←落ち着け)

ハットをかぶった凪様は最高のかっこよさで、
ちょっと見下すような感じでハットの下から目線を投げかけてくるじゃないですか。

その視線がかっこよすぎて射抜かれて瀕死なところに、その下めの視線で重めのウィンクとかしてくるんですよ!(←落ち着け)

スーツで踊るのも最高にかっこよくて、凪様上半身、肩の動かし方が特に好きだなとあらためて思いました。

動きに無駄なものがなくて、ブレがなくて「こう見せてほしい」という角度で決まっているんです。
そこに美学を感じます。

ハットにもスーツにもスワロフスキーが輝いていたのですが、それに合わせてたイヤーカフも素敵でした。
耳朶だけでなく上にもついていたんです。

「”D”ramatic S!」の曲を凪様からあやなちゃん(綾凰華)けんじくん(ゆめ真音)と歌い継いでいる間に捌けて
別の衣装にお着替えをされていたと思います。

こういう方法もあるのか、と思いましたしBillie Jeanはちょっと意外な選曲で新鮮かつかっこよかったです。

この後のトークで琴羽りりちゃんから話し始めるところを息がかなり上がっていて、
凪様が「息が整うまでに私が話しておくね」とさらりと引き取っていたところに凪様の優しさを感じました。

テーマは凪様の好きなところで、皆「優しい」といろんなエピソードを紹介されていたのですが
りりちゃんのお話が印象的でした。

琴羽)彩凪さんのお手伝いをさせていただくことがあるのですが、どんなにお忙しいときでもちゃんと目を見て「ありがとう」と仰ってくださる。

早変わりで急いでいらっしゃるときも鏡越しに目を合わせて「ありがとう」って仰ってくださるのが優しいです。

今日のライブ配信で凪様と画面越しに何度も目に合ったのは気のせいじゃなくて
ちゃんと見てくださっているんだとこのお話を聞いて確信しましたね。

劇場でオペラグラス越しにも何度も目が合ったことがありますが、凪様は気のせいじゃないって思わせてくれるんですよね。
(自分の周りの席の方みんな思っているのはわかっていますけれど)

今回は画面越しに、まっすぐ、ときに笑顔で、ときに指クイで、指差しで視線が刺さるのですから息も絶え絶えでした。

きっと計算されてやっておられると思うのですが(そういうところも好きです)、
りりちゃんのお話を聞いてちゃんと目を合わせてくれる意味を大切にされているんだなとうれしくなりました。

ゆめ)下級生のときから髪型を変えると必ず声をかけてくださんです。
名前もわからないようなころから声をかけてくださった。

彩凪)人見知りやん。でも話しかけたい気持ちはあるからそういうポイントがあったらいまだって(声をかける)

音彩)私ができなくて「すみません」ていうと「ちゃうねん、ええねんええねん」って優しく教えてくださる。いつもありがとうございます。

)組替えをしたとき右手と右脚が同時に出るくらい緊張していたんですけれど、公演中とかによく凪様がお声をかけてくださって。
「緊張が和らぎました。ありがとうございました」と言ったら「緊張してるやろなって」と言ってくださって。

全国ツアーの「誠の群像」勝海舟のとき袖で佇んでおられるのがかっこいいなあと思って見ていたら「めっちゃ緊張してんねん」と。
凪様は緊張を表に出さないで、1人でコツコツされて本番はばっと(できて)尊敬しております。

このあやなちゃんのお話には「NOW!  ZOOM ME!!」のアヤナギ先生の出番前に袖で1人立って集中しているというふー子ちゃんの証言を思い出しました。

まさかそのアヤナギ先生と再会できるとは思ってもいませんでした。

ふー子、見てるねん。なんだったら昼も見ているから。ふー子に会いたいな。
ふー子、昨日誕生日だったから。

ふー子、誕生日おめでとう。愛してんで。

のぞみふー子ちゃん、「NOW!  ZOOM ME!!」千秋楽でぐいぐい迫っていた愛してんでが聞けてきっと喜んでいますね。

このとき凪様は軍服風の赤いお衣装でしたがこれも素敵でした。

ディナーショーの可能性は無限大 彩凪先生が教えてくれたこと

このLIVEのセットリストでもっとも心が震えたのはこの流れでした。

11.セ・ラ・ヴィ「琥珀色の雨に濡れて」(ゆめ・琴羽)
12.Papillon「RIO DE BRAVO!!」(綾・音彩)
 ~Endless Dream「BLUE MOON BLUE」(彩凪)

黒いお衣装のけんじくんりりちゃんが「セ・ラ・ヴィ」を歌うところから物語が始まって、
王子様のあやなちゃんとプリンセスのはばまいちゃん(音彩)の愛と夢の世界に凪様が現れてーー

けんじくんとりりちゃんがダークな雰囲気にがらりと変わったりして、凪
様が切々と歌って、そしてEndless Dreamはこれまで知っているものとは違う曲となって歌い上げられました。

凪様が作る世界に惹き込まれて戻ってこられなくなりそうな、
青年(凪様)が失って手からこぼれ落ちたものがきらきらしているのが見えるような…。

凪様のバックには大きな満月が輝いていました。

この一連の曲の流れとストーリーと新たな解釈として提示されたEndless Dreamがすごくて、
「いま目の前ですごいことが起きているんだけれどこれは一体何なんだろう…」という感動の渦の中にいました。

ちょっとすごすぎて今これを書きながらも夢見心地といいますか、
「あれはなんだったんだろう…」という言葉にしきれないものが残っています。

これはこのまま言葉を無理に探すこと無く置いておいて、もう一度映像を見たときに確かめたいです。

言葉にできるところとしては、セ・ラ・ヴィの最後だったと思うのですが、
けんじくんがふとマイクを持っていない手に視線を落としてすぐに顔を上げる瞬間があって、それが強く印象に残りました。

そしてあやなちゃんの王子様がお似合いでとても素敵でした。
こういうコスチュームが似合いますね。

はばまいちゃんのドレスもかわいかったです。

先日仲良しのヅカ友さんとディナーショーについてあれやこれや話していたのですが、
この場面はディナーショーができる可能性の大きさを見せてくれたように思います。

公演とは違うからこそ公演ではできないことが実現できるのはディナーショーの大きな魅力だと凪様は教えてくれました。

ディナーショーは主演の方にとっても特別な機会ですが出演される生徒さんにとっても出番のウェイトが大きく、
公演とは違う形で見せ方や芸事を磨く大きなチャンスでしょう。

先日のきぃちゃん(真彩希帆)のLIVE「La Voile」に出演されていた眞ノ宮るいくん、一禾あおくん、壮海はるまくん
「パッション・ダムール」の舞台で拝見してLIVEを経て成長されたと感じたのを思い出しました。

彩凪翔が歩んできた道と「明るい未来」

最後のお衣装は白の、レースやスワロフスキーが凝った宝塚らしい衣装で凪様の柔らかな雰囲気にとてもお似合いでした。

男役さんの衣装なのになぜかドレス味を感じました。

ちょっと開襟で襟元の形が凝っていたり袖口の繊細なレースがすごく綺麗だったからでしょうか。

主演をつとめた「灼熱の彼方」「春雷」、初舞台「NEVER SAY GOODBYE」、
好きな役にあげている「ファントム」などセットリストだけでも胸がいっぱいになります。

そして凪様の「当時の自分に「もう一度歌えるよ」って教えてあげたいと思いました」
という言葉にたくさんのものを乗り越えてきて今があるのだなとじーんとしてしまいました。

特に「灼熱の彼方」の曲説明が印象的で、歌に入ると空気が変わって作品世界への引き込まれました。

10年近く前なのにコモドゥスの長い役名がすらすら出てくる。
セリフも膨大で台本も2冊あって…当時研5で、彩風咲奈ちゃんは研4で、研7以下の出演者でなにもわからないまま、
わからないことがわからないままなんとか作った公演だった。

このお話はきっと咲ちゃんもきっとうれしかったでしょうね。

「灼熱の彼方」はずっと見たいと思いながら、スカステに加入してから「オデュセウス編」しか録画できていなかったのですが
昨夜やっっっっと「コモドゥス編」の放映があって録画できたので2つ合わせてじっくり見ようと思います。

最後の曲「明るい未来へ」は凪様の作詞で、ストレートにいまの思いを書かれたということでした。

凪様が最初のトークで「ライブ配信なので自由に見ていただけたら…」とお話されていたこともあり
一部歌詞のメモを取りながら見ていました。

数え切れない運命の道 
宝塚に出会えた軌跡に ありがとう
自分自身を信じて 夢の道を歩んできたけれど
いつもあなたの笑顔と拍手に 
明日に進む勇気をもらった

うれいいこと 楽しいこと 
悲しいこと 苦しいこと
流した涙が雪の結晶となり
明るい未来を照らしてきた
さあ今こそ走り出そう明るい未来へ
あなたとなら必ずたどり着く 明るい未来へ
(中略)
春雷が新しい季節告げるように
明るい未来を目指してゆく
さあみんなで走り出そう 灼熱の彼方へ

あなたとなら乗り越えていける どんなできごとも
さあみんなみんなで羽ばたこうよ 明るい未来へ
あなたとなら必ずたどり着く 明るい未来へ

凪様の思いがまっすぐに伝わってくる歌でした。

ショースターとしての、そして舞台人としての凪様のまぶしい魅力がきらめいていた夢のひとときでした。

きっと多くのヅカファンがこのハッシュタグを叫んだことでしょう。
彩凪翔さん愛してんで!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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