こんばんは、ヴィスタリアです。
諏訪さきくん主演の雪組新人公演 映像に残してほしかった
明日は雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」の新人公演を観劇するはずでした。
ありがたいことにお友だちがチケットを当ててくれて観劇を心待ちにしていたのですが、新型肺炎の感染拡大防止のため政府の方針を受けて公演は中止となってしまいました。
どんな舞台だってその日の舞台は1回限りしかないものですが、新人公演は物理的に1回しか上演されない上に99期生にとって最後の新人公演が無くなってしまいました。
すべてをかけてお稽古に励まれていた生徒さんのことを思うとたまらないです。
大劇場の新人公演で得たもの、気がついた課題を東京の新人公演で形にしようと必死で努力されていたことは想像に難くありません。
とりわけ99期生の、最後の新人公演で主演を果たしたしゅわっち(諏訪さき)のことを思うと、この幻になってしまった新人公演をどうにかして上演できなかったのかという気持ちがあります。
専用劇場があるのだからどこかでリスケジュールすることはできなかったのか、というのがわがままであることは重々承知しています。
できないからこそ劇団の公演中止のお知らせに下記公演(新人公演・貸切含む)を中止させていただきますと、
当初はなかった新人公演の4文字が追加されたのでしょう。
せめて観客を入れず限られた関係者のみ、あるいはスタッフさんが見守る形で上演し映像化して後日スカイステージで放映することはできなかったのか…という無念さが残りました。
本公演の初日を観劇したときバグジー/諏訪さきはギラギラのオーラを強く放っていて、
他の場面で踊っていても歌っていても目にぱっと飛び込んでくるエネルギーに満ちた存在感がありました。
「やってやろう」というしゅわっちの心が燃えているのが見えるようで、新人公演で難役ヌードルスをどう演じるのかとても楽しみにしていました。
たとえ自分自身が観劇できなかったとしても、この今のしゅわっちの主演を映像という形で残してほしかったです。
公演の動画配信は古くからアイドルグループが実施していましたが、今回の新型肺炎による公演中止で様々なアーティスト、公演が取り入れる動きが広まっています。
実際に来週観劇を予定していたある公演は公演中止と映像配信が発表になりました。
永遠の贔屓ヤンさん(安寿ミラ)が宮沢賢治の「よたかの星」を朗読するというので楽しみにしていたのですが残念です。
この掌編が好きなこともありますし、公演中止が相次ぐなかげ芸術に触れられる機会そのものを楽しみにしていました。
宝塚歌劇はまだ無観客公演の配信の動きはありませんが、専用劇場で撮影設備も整っていますから、今後無観客公演のネット配信もあり得るのでは?と思うのですがどうでしょうか。
記憶に新しいところでは雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」の大劇場千秋楽ライブビューイングのフィナーレがネット配信されていますし、
今後新たな試みがあるかもしれません。
とはいえ、客席に観客のいない劇場は寂しいです。
先日月組「カンパニー」の映像を見ていたらこんなセリフがありました。
舞台は総合芸術でワンマンショーじゃない。
舞台は拍手をくださるお客様も仲間、カンパニーなんだ。
カンパニーは同志。
何気なく見ていたセリフにぐっときてしまいました。
「演劇の死」野田秀樹氏の発言
文化活動の自粛要請に関する野田秀樹氏の発言が反響を読んでいます。
【中止でいいのか 劇作家が訴え】https://t.co/2jmj9eWcrx
スポーツ・文化イベントの自粛が相次ぐ中、劇作家・演出家の野田秀樹さんが1日、「公演中止で本当に良いのか」と題した意見書を発表した。「演劇人として劇場公演の継続を望む」としている。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) March 1, 2020
ヴィスタリア自身としては野田秀樹氏の考え方に賛成の立場をとりたいです。
政府の打ち出した自粛要請の基準が曖昧であることを背景に出た発言なのでは、という思いもあります。
ただ劇場という閉ざされた空間でコロナウィルスのような集団感染しやすいウィルスの感染を防ぐのは難しく、公演中止という選択がやむを得ないのも理解しています。
平田オリザさんは連帯を表明され、ご自身の思いを語っています。
上演中止は、若い劇団にとっては、集団の活動が今後継続できなくなる(一般企業でいうところの倒産)ほどの打撃となります。それが分かっていても劇場側は劇団に上演中止を申し渡さなくてはなりません。
— 平田オリザ@クラウドファンディング実施中! (@ORIZA_ERST_CF) March 3, 2020
これに対して丁寧にご自身の考え方を述べている方もいます。
野田秀樹さんの意見書が反響を呼んでいる一方、劇場関係者の友人は「違うのではないか」と疑問視している。以下、友人の意見。観客ありきの芸術であるなら、私たちは何を考えれば良いのか。演劇関係者の方々にぜひご一読いただきたい。#演劇 #野田秀樹 #コロナウイルス #意見書 pic.twitter.com/T0BI0UXEGp
— す~へ~ (@engekisss) March 1, 2020
いろいろな考え方があると思いますがこうして議論が行われる土壌があることがかけがえのないことだと思います。
今回のことで公演中止がそのまま劇団の倒産になるようなケースがあること(助成金が出なくなるなど)、
多くの舞台出演者が稽古中は無給で上演されたら〇円✕ステージ数のギャラを貰う仕組みがあることを知りました。
公演中止になったことで困っている方がたくさんおられるのではと気がかりですし、政府の対策にも注目したいです。
もしも緊急事態宣言が出たらどうなるのか
本日、政府が緊急事態宣言を出すことを念頭に新型インフルエンザ特別措置法の改正を目指しているという報道がありました。
この緊急事態宣言はまだ出されたことはありませんが、もしも出されればどういったことが可能になるのか、記事から一部抜粋いたします。
・住民への外出自粛要請
・学校、保育所、老人福祉施設などの使用停止の要請、指示
・音楽、スポーツイベントなどの開催制限の要請、指示
日常生活が非日常になるくらいのインパクトがあります。
いまのところ劇場に似た形態である映画館などは営業しているところが多いですし、東京マラソンのエリートの部は開催されましたが、
もしも緊急事態宣言が出されたら宝塚歌劇はもちろんのこと演劇界のほとんどすべての公演がとりやめになることも考えられます。
演劇界で広がっている無観客公演の映像配信といったこともできなくなるのでは?
記事によると来週中の改正法の成立を視野に入れているそうでこの動きから目が離せません。
新型インフルエンザ、東日本大震災のときにもなかったことが起こるのかもしれないと思うと、足元から崩れていくような不安を感じます。
逆に言えば来週中の成立ですから、このまま劇団からのお知らせがない限り公演は一度再開され、
みつるさん(華形ひかる)が宝塚大劇場の大階段をおりてご卒業することはできるのではないかと思っています。
一日もはやくこの感染拡大がおさまること、ワクチンが開発されること、そして平穏な日常、観劇をあたりまえに楽しめる日々が戻ってくることを祈っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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