星組

星組「エル・アルコン」あらすじの予習と配役予想

こんばんは、ヴィスタリアです。

録画していた星組「エル・アルコン」をようやく見たので
あらすじと配役予想を書いてみました。

なお作品の結末には触れていませんが、内容や一部セリフなどに触れております。

星組「エル・アルコン」を予習した あらすじを紹介

梅芸メインホールで上演される星組「エル・アルコン/Ray」の予習に
初演の「エル・アルコン」映像を見ました。

とてもおもしろく見ました。

・たくさんの登場人物がドラマチックに絡み合う
・トップコンビの関係性が純粋な恋愛関係にない
・ナンバーがクセになる

原作を凝縮しているのかかなりテンポよく進んでいきます。

またトップコンビの関係性は雪組「ひかりふる路」を思い出しました。

幕開きから妙にクセになる歌が続き、いま脳内で
「♪エル・アルコ~ン」
「♪ミッショ~ン ミッショ~ン」
がエンドレスリピートしています。

主演のとうこさん(安蘭けい)の歌唱のすばらしさもあって強烈に刻み込まれました。

そしてとうこさん演じるティリアン・パーシモンがとってもとってもかっこよかったです。

黒髪に黒い瞳の美貌の貴族にして海軍士官。

冷やかで冷酷なほどに切れ者で、自らの目的のためなら手を汚すことも女を道具として扱うことも厭わないティリアンは
トップスターが演じるには珍しい役どころです。

とうこさんの冷たい炎を燃やすようなティリアン、そして囁くような歌うような節のセリフ廻しもよかったです。

だって女性に対して「女は抱かれていればいい」なんて言うんですよ。

これをことちゃん(礼真琴)が…と想像すると心臓がもつか心配です。

さて。映像を見て「エル・アルコン」のあらすじをまとめてみました。

16世紀後半のヨーロッパではスペイン(フェリペ2世)、イギリス(エリザベス女王)、そしてフランスが覇権を争っていた。

イギリス貴族の海軍士官ティリアン・パーシモンは野望を秘めていたーーいつかスペインに亡命し七つの海と七つの空を見るのだと。

その野望にはティリアンの少年時代の経験が深く関わっていた。
エドリントンはティリアンの黒髪や彫の深い目にスペイン人の面影を見て辛くあたり、親子の情愛などまるでなかった。

そんなティリアンに優しく接し大海原の冒険談を聞かせてくれたのがスペイン人の海軍士官ジェラード・ペルーであった。

ジェラードもまた黒髪に彫の深い顔立ちをしていた。
ティリアンはジェラードに憧憬を抱き、また母イザベラとジェラードにはふしぎな繋がりがあるようだった。

あるとき事件が起きて父エドリントンが亡くなり、母イザベラはパーシモン卿と再婚する。
正妻と数多の愛人を屋敷に住まわせるパーシモン卿をティリアンは激しく嫌悪し侮蔑する。

長じてイギリス海軍士官となったティリアンは自らの野望のためにあらゆる手段を尽くす。

港町プリマスの豪商グレゴリー・ベネディクトがスペインの敵であることから陥れるために近づき、
そこで子息ルミナス・レッド・ベネディクトに出会う。

グレゴリー・ベネディクトの商売敵エドワード・コールサックはパーシモン卿の愛人シグリット・シェンナの兄で、ティリアンとは馴染みであった。
ティリアンとコールサックの陰謀によりグレゴリーは処刑され、息子ルミナスは復讐を誓う。

一方ティリアンは友人の陸軍大佐エドウィン・グレイムの婚約者ペネロープ・ギャレットが海軍提督の娘であることを知り、利用するためにペネロープを奪う。
ティリアンは海軍大佐に出世した。

また母イザベラが亡くなるとパーシモン卿の愛人たちを正妻にしないため、ティリアンは少女ジュリエット・グリンウッドを呼び寄せ再婚させようと目論む。
彼にとって女は道具でしかなかった。

いよいよスペインへの亡命を果たさんとするティリアンの前に2人の人物が立ちはだかる。
フランス貴族にして女海賊団ブランシュ・フルールを率いるギルダ・ラバンヌ
海賊キャプテンレッドを名乗るルミナスであった。

原作は「エロイカより愛をこめて」の青池保子先生。
遥か遠い昔でうろ覚えなのですが原作「七つの海七つの空」を読んだことがあります。

そして脚本・演出は齋藤吉正先生です。

2007年の初演時には珍しいと思うのですが舞台後方のスクリーンがありトリデンテのお顔と役名が映し出されました。

「I AM FROM AUSTRIA」「NOW!ZOOM ME!!」で
生徒さんがパフォーマンスをしている場面でご本人が歌い踊る映像はなくていいと感じましたが、
このころから齋藤先生は齋藤先生だったんですね(←当たり前)。

映像のプロジェクションは舞台に欠かせないものになってきていますが、この生徒さんご本人を映すのは齋藤先生ならではのように思います。

「エル・アルコン」配役を予想してみる

映像を見ながら配役を予想してみました。楽しく悩みながらこうなりました↓

役の関連がありそうな順で並べております。

2020年 2007年 プロフィール

ティリアン・パーシモン 礼真琴 安蘭けい 七つの海に己の野心を賭ける冷酷非道なイギリス海軍士官

ギルダ・ラバンヌ 舞空瞳 遠野あすか フランス貴族の称号を持つ誇り高き女海賊

ルミナス・レッド・ベネディクト 愛月ひかる 柚希礼音 父の仇ティリアンに復習を誓う海賊

グレゴリー・ベネディクト 大輝真琴 英真なおき レッドの父。プリマスの善良な豪商。

イザベラ 万里柚美 万里柚美 ティリアンの母

エドリントン 輝咲玲央 にしき愛 ティリアンの父

ジェラード・ペルー ひろ香祐 立樹遥 ティリアンが憧れたスペインのスパイ

パーシモン卿 蒼舞咲歩 紫蘭ますみ ティリアンの義父

ジュリエット・グリンウッド 桜庭舞 稀鳥まりや ティリアンが差配したパーシモン卿の後妻。

アデリーヌ 音波みのり 朝峰ひかり ギルダの仲間

オーレリー 音咲いつき 涼乃かつき ギルダの仲間

エドウィン・グレイム 綺城ひか理 涼紫央 陸軍大佐。婚約者をティリアンに奪われる。

ペネロープ・ギャレット 有沙瞳 琴まりえ 海軍提督の娘。エドウィンの婚約者。

バーバラ 紫りら 百花沙里 ペネロープの侍女

シュルベリー司教 隼玲央 美稀千種 ティリアンの協力者

女王エリザベス 白妙なつ 星風エレナ
フィリップ二世 遥斗勇帆 祐穂さとる
エドワード・コールサック 桃堂純 美城れん グレゴリーの商売敵。シグリットの兄。

シグリット・シェンナ 夢妃杏瑠 南海まり パーシモン卿からもっとも寵愛をうける愛人

ニコラス・ジェイド 天華えま 綺華れい ティリアンに忠実な水夫長

スコット 朱紫令真 麻尋しゅん ティリアンの部下

キャプテン・ブラック 天飛華音 和涼華 レッドを助ける荒くれ海賊

裁判官 遥斗勇帆 水輝涼 グレゴリーを裁く

タマラ 水乃ゆり 蒼乃夕妃 酒場のダンサー

ティリアン(少年) 稀惺かずと 天寿光希
ギルダ(少女) 瑠璃花夏 羽桜しずく

◆イザベラ/万里柚美(初演:同)
これは絶対!決まりでしょう。
美しくてたおやかで、ことちゃんのお母さん役はユズ長を置いていません。

ジェラードへの思いがにじむセリフも印象的な役です。

◆エドリントン/輝咲玲央(にしき愛)
「ロックオペラモーツァルト」コロレド大司教でやらしさをたっぷり見せてくれたレオさんは数多の愛人がいるパーシモン卿と悩んだのですが、
エドリントンは父親でありながら息子に相当なことを言う難しい役ですので上級生のレオさんに。

パーシモン卿は芝居に絶対の安定感のあるさきっぽくん(蒼舞咲歩)
コミカルさも出してくれそうで予想してみました。

◆ジェラード・ペルー/ひろ香祐(立樹遥)
ティリアンが憧れを抱く重要な人物です。
ここは95期同士でがっつり組んでヒーローさんでどうでしょう。

娘役さんで迷ったのはこの2役です。
◆アデリーヌ/音波みのり(朝峰ひかり)
◆シグリット・シェンナ/夢妃杏瑠(南海まり)

アデリーヌはギルダ/舞空瞳の部下の女海賊。

シグリットはパーシモン卿の愛人で、美しくしたたかでティリアン/礼真琴にも粉をかけたりします。

はるこさんあんるちゃんもいずれも似合うので最後の最後まで迷いました。

が、ことちゃんはるこちゃん
「アルジェの男」
「ロックオペラモーツァルト」
で楽しませていただいたので、今回はあんるちゃんとのシーンが見てみたいと最終的にこう予想しました。

シグリットの兄の商人エドワード・コールサックは小物感が拭えない役です。

「ロックオペラモーツァルト」で不気味で姑息な後見人で存在感を存分に発揮していたたおくん(桃堂純)で見たいです。

一方こちらの娘役さんお2人は悩むことなく予想しました。
◆ペネロープ・ギャレット/有沙瞳(琴まりえ)
◆ジュリエット・グリンウッド/桜庭舞(稀鳥まりや)

役のイメージといいウェイト、見せ場といいぴったりだと思います。
ぴったりすぎていまから見るのが楽しみで仕方ありません。

こちらのお2人も迷いました。
◆タマラ/水乃ゆり(蒼乃夕妃)
◆少女ギルダ/瑠璃花夏(羽桜しずく)

酒場で情熱的に踊るタマラはダンスが上手なゆりちゃんちなちゃん(瑠璃花夏)どちらも見たいですが、
長身のゆりちゃんが映えるかなと。

そしてちなちゃんの小柄さは少女にしっくりきそうです。

少女時代のギルダにはセリフはありませんが、ティリアン(少年)はセリフもある非常に重要な役です。

あらすじで触れましたがティリアンのドラマティックな人生に少年時代の出来事が欠かせないものになっているからです。

初演のみっきぃさん(天寿光希)はおそらく大抜擢だったのではないでしょうか。

今回はやはり大抜擢でマウイくん(稀惺かずと)が来るのではないかと予想しました。

◆エリザベス女王/白妙なつ(星風エレナ)
パワフルな歌があるのでなっちゃんかなと思いました。

同じく歌があるフィリップ2世裁判官はるとくん(遥斗勇帆)でぜひ聞きたいです。

そして男役さんで迷いに迷ったのはこの”おいしい”2役です。
◆ニコラス・ジェイド/天華えま(綺華れい)
◆キャプテン・ブラック/天飛華音(和涼華)

ニコラスはティリアンに常につき従う部下で出番が多くセリフもたくさんあります。
最後の最後までティリアンについていくおいしい役です。

キャプテン・ブラックは後半まで出番はないものの、レッド/愛月ひかるに協力する男気のある人物で後半に活躍します。

ルックスも長髪に顔に傷があってインパクトがあっておいしい役です。

学年的に逆かしら…と思ったのですが、カノンくん(天飛華音)は少年めいた役が続いているので
外見からイメージが変わるような役が見てみたいので海賊キャプテン・ブラックに。

そしてぴーすけ(天華えま)ことちゃんと行動を共にする役で
一層のブレイクスルーを期待したくてニコラス・ジェイドを。

あかさん(綺城ひか理)はもしかしたら憧れの綺華れいさんのお役をやりたいかもしれませんが
役の大きさからいってエドウィン・グレイムでしょう。

貴族で陸軍大佐という地位に美しい令嬢ペネロープという婚約者もいながら友人であるティリアンに裏切られる人物です。

初演では涼紫央さんが金髪ロングヘアのカツラで演じていましたが、
黒髪のイメージが強いあかさんがどうビジュアルを作ってくるのかも楽しみです。

みなさまはどんな配役を予想されましたか?

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