観劇の感想

星組「GOD OF STARS-食聖-」作品の感想〜笑いとおいしいごはんが人を幸せにする

こんばんは、ヴィスタリアです。

初日から約1週間、待ちに待った星組「GOD OF STARS-食聖-/Eclair Brillant」を観劇してきました。

ヴィスタリアの独断と偏見と偏愛に満ちた感想です。
なお内容に触れておりネタバレにあたるものもあるかと思います。

笑いとおいしいごはんは人を幸せにし世界を救う

先日宝塚大劇場千秋楽のライブビューイングを見たので生で観劇する前に映像を見たのですが、映画館で「想像以上にわけがわからなくて楽しくて、最高の作品であることは間違いない」と確信したのを確かめる観劇でした。

いやー、楽しかった!
泣いて笑って笑って、手拍子して拍手して、「こんなのってあり?でもこんなにハッピーな気持ちで幕がおりるのを見ているんだから、大有りだなあ」と大満足の作品でした。

プログラムで小柳先生がこんな言葉を寄せています。

……香港映画のなにがそんなに好きだったのかを考えると、基本的には老若男女家族みんなで楽しめる娯楽作品であること、(中略)作品よりも役者の存在が優先されるスターシステムであること、つまり宝塚と同じなのです!
紅ゆずると綺咲愛里の退団公演のお話をいただいたとき、最初にこの2人の最後の作品として、あの香港映画の多幸感に満ちた世界を再現したい思い……(略)

内容はもちろんコメディ。紅にとっては他社の追随を許さないジャンルであると同時に私にとっても一番好きなジャンルです。
(中略)深刻な表現こそ芸術性が高いと思われがちですが、本当に辛い人を救うのはいつだって笑いだと私は信じています。

この言葉の通り、明るい笑いとスターのあてがきが光っていて、小柳先生の信念とさゆみさん(紅ゆずる)の笑いと演技の魅力が最高のマリアージュを見せてくれました。

スターシステムの話が出ていますが、組子たちが大勢舞台に出ているシーンが多く、舞台がにぎやかで華やかで、どんな小芝居が展開しているのか目がいくつあっても足りませんでしたし、星組生のトップコンビをしっかり送り出したいというパワーを随所に感じました。

「鎌足」のあてがきーー繊細なトップスターを支える凛としたトップ娘役と星組生たちといった関係性が作品に昇華されたものも好きでしたが、
「GOD OF STARS-食聖-」の各出演者のキャラが濃くてずっと舞台に出ていてその中心に一番盛り上げてくれるトップスターがいるという今作も星組のあたたかさがあふれていて好きです。

最終場の数年後のパラダイス・ホーカーズの場面は専科のゆうちゃんさん(汝鳥伶)みつるさん(華形ひかる)から組配属になったばかりの105期生もふくめて全出演者が舞台にいるのでは?と思うのですが、
これもまた最高の大団円ではないでしょうか。

作品に生命を吹き込む怒涛の展開とキャッチーな音楽

ストーリーはハチャメチャといいますかドタバタのコメディなのですが(それがまたいい)、展開がよくて「次はどうなるの?」と思う気持ちが最初から最後まで途切れることなくあっという間の90分でした。

一度も飽きたり間延びする瞬間がなくて、場面の転換がスムースかつ自然で、
おもしろい漫画や小説のページを次々めくらずにいられないような力があると思いました。

花道に出ている装置に映し出される映像が大いに効果を発揮し、現実の世界から天界から小林寺から行き来するのを助けてくれたように思います。

こういうプロジェクションを取り入れた新しい装置とマーライオンの噴水や花火の昔ながらの電飾の使い方が同居している舞台も、新しい宝塚と昔ながらの宝塚の両方を感じられて好きです。
(「ファントム」や「CASANOVA」のような映像を多用した大作も好きですが。)

またキャッチーで魅力的な音楽の数々も惹き込まれる大きな原動力になっていると思います。

ヒャダインさんが楽曲提供された「GOD OF STARS」、おなじみ青木朝子先生の「シンガポールうまいもん」リー・ロンロン/礼真琴ががむしゃらパワーで時代をつかむ歌(タイトルがわからないのです)も耳馴染みがいい上にテンションが上がります。

ご当地アイドルグループパラダイスプリンスがパフォーマンスをするとファンや見ている組子が渾身のオタ芸を打っていますが、
ヴィスタリアはかつてアイドルグループのファンをしていたことがあるのでアイドル好きのツボを刺激されるのかもしれません。

強く美しい自立した女たち

これはヅカ友さんが言っていて膝を打ったことなのですが、「GOD OF STARS-食聖-」にはいわゆる娘役らしい娘役がほとんど出てきません。

自立した、強くて美しい女たちがみずからの人生を切り拓き困難に立ち向かい、バイタリティを発揮して輝いています。

小柳先生は「Thunderbolt Fantasy」では恋愛関係も悲劇的な死も描かなかったのが新しいと感じたのですが、今回は娘役像について新しい風を吹き込んでくれたように思います。

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アイドル並にかわいいカンフーの達人アイリーン・チョウ/綺咲愛里は店の困難を救おうと奮闘しています。

そんなアイリーンの母エレノア・チョウ/音波みのりは離婚した後、上海でキャリアウーマンとして大きな仕事をしています。

アイリーンの友人でアイドルグループ パラダイス・プリンスのマネージャーをつとめるタン・ヤン(有沙瞳)はしっかり者で機転もききます。

芸能界に身を置くキティ・ラウ/夢妃杏瑠は女優としてのステップアップを狙い、スーパーアイドルクリスティーナ・チャン/舞空瞳はアーティストとして輝いています。

時代が現代だからこそのキャラクターかもしれませんが、前作「霧深きエルベのほとり」のクラシカルで淑やかな美しさをまとっていた娘役像とは違う、新しい娘役、女役が活躍する作品と言えるかもしれませんし、
どちらも魅力的に見せてくれた星娘たちに心からの拍手を送りたいです。

キャストごとの感想は別記事で書きます!

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