映像の感想

星組「めぐり会いは再び」新人公演ライブ配信の感想(声が伝え表現するもの)

こんばんは、ヴィスタリアです。

星組「めぐり会いは再び」の東京宝塚劇場新人公演をライブ配信で視聴しました。

ヴィスタリアの独断と偏見と偏愛に満ちた感想で、作品の内容に触れています。

星組「「めぐり会いは再び」新人公演ライブ配信の感想

月末ということで何かと慌ただしく、ライブ配信の画面にかぶりつきというわけにはいかずプログラムのダウンロードも間に合わなったのですが、それでも見ることができてよかったです。

宝塚大劇場は公演中止になってしまった新人公演が無事に上演され、こうして映像に残ったことに心から安堵しています。
よかった…本当によかった。

このまま大千秋楽まで全公演が無事に上演できることを心から祈っています。

本公演を観劇したときに状況説明、固有名詞をふくんだ台詞が多いと感じたこともあり、今回の新人公演は台詞のわかりやすさ、口跡や声質が気になることが多かったです。

声、個性がこれからできてくる方もおられるのでしょうし男役の声はこれから低くなっていったりするのでしょうけれど、
全体的に台詞が聞き取りやすくて心情も説明も伝わって、研鑽を感じるとともに好感を持たずにいられないと感じました。

つまりこの星組の新人公演がすばらしいと同時にとても好き!ということです。

また小柳先生✕星組ということで役どころが多く、たくさんの新人公演内の生徒さんに出会ったり知ることができました。ありがたや~。

同時にこれだけすばらしい生徒さんがおられるのですから重ための、ずしっと噛みごたえのある作品を星組で見たみたいとも思いました。

もしも「ロミオとジュリエット」の新人公演が実現していたらどれほどすばらいいものだったか…ifを考えずにいられません。

ちなみに今回の新人公演の担当は菅谷元先生、初めて知るお名前でした。

◆ルーチェ・ド・オルゴン/咲城けい(本役 礼真琴)
「星組の咲城けいです」という開演アナウンスを聞くことができてよかったです。
この公演を最後に雪組への組替えが発表されていますから。

たくさんの歌を初めてきちんと聞いて歌が得意な生徒さんではないのかな…と思いましたが、プロローグの「がんばれ…!」と思わず拳を握るような感じがそれ以降は落ち着いてきて、いまのさんちゃん(咲城けい)らしく歌っているのかなと思いました。

ディスコの場面など声がしっかり出ているのを感じ、かなり緊張されていたのでは…とも思いました。
もとより台詞の声は全部聞き取ることができました。

終演後のまっすぐな、そして熱く爽やかなご挨拶に胸がいっぱいになりましたし、2回目のカーテンコールで大粒の涙を流されていてこちらもウルウルしちゃいました。

星組→雪組への組替えといえばあやなちゃん(綾凰華)と重なりますし、あやなちゃんもさんちゃんも美しい男役さんです。

あやなちゃんがそうであったように、組替えできっと新たな魅力、一面を開花されることでしょう。
これからの活躍にも大いに期待しています。

◆アンジェリーク/詩ちづる(本役 舞空瞳)
かわいい~~~!と思わず叫びたくなるようなかわいさ、かわいいことも巧いことも知っているつもりでしたが、
かわいい~~~とジタバタせずにいられないうたち(詩ちづる)のアンジェリークでした。

なこちゃん(舞空瞳)の驚異的なスタイルで着こなしているお衣装の数々をうたちもまたかわいく美しく着こなしていました。

ジョッキのビールを飲むときの、ジョッキを両手で抱え込んだときの表情がたまらなくキュートで、かわい~~~とあらためてジタバタしちゃいました。

歌も芝居も自然な巧さに安定感を感じますし、声も耳に優しいです。

◆レグルス・バートル/天飛華音(本役 瀬央ゆりあ)
声がいいなあとあらためて思いました。
低くて男役っぽい色気もあって、口跡も鮮やか、歌も巧いです。

滲むというか、隠しきれないアツいオーラみたいなものが星組の男役さんらしくて好きだな…と思います。

画面越しではありますが役、任されたものに対して余裕があるといいますが、自分はこう表現するという一歩進んだものを感じました。
これまで経験している場の大きさ、場数があってこそでしょうか。

そんな余裕を感じるレグルスが最後、ティアに告白するときは一世一代という実直さ、不器用さにときめきました。

102期、新人公演の長のご挨拶も立派でした。

◆セシル・ピーター・ウェルズ/稀惺かずと(本役 天華えま)
つんつん(稀惺かずと)は少年役、子役の印象が強かったのでようやく青年役を見ることが叶いました。

声が明晰で聞きやすく歌もうまいのですね。
華やかなお顔も舞台化粧が映えて美しい!

◆ロナン・ヴェリタス・オンブル/大希颯 (本役 極美慎)
かっこいい~~~。
それに尽きます。そしてかっこいい、美しいものを見ることには価値があるんです。

105期のあいみくん(大希)、もちろんお名前は存じ上げていましたがかっこよすぎて…!

105期の星組はつんつんあいみくんもいてすごいな…と活躍が自然と目に入る学年になってきてあらためて思います。

◆ティア・シモニー/星咲希(本役 有沙瞳)
かわいくて、美人で、押し出しが強くてちょっと変わった女優志望という魅力的なティアでした。
歌もキャラクターらしいパンチが効いていました。

大好きなみほちゃん(有沙瞳)のお役を、やはり好きなともかちゃん(希良々うみ)の妹ののぞみん(星咲希)が演じているのもうれしく、のぞみんも好きだなあ…と思った次第です。

ともかちゃんが好き、というと「ゆきちゃん(仙名彩世)に似てるよね」とよく言われるのですが、もちろんゆきちゃんも大好きな自分です。

どうも歌うまで面長で色気のある(そしてちょっとおもしろい)娘役さんに弱いようです。

◆アージュマンド/乙華菜乃(本役 瑠璃花夏)
アンジェリークの侍女で、かなり説明的な台詞が多いですが耳に優しく聞き取りやすかったです。

106期生のなのちゃん(乙華菜乃)、覚えましたよ。

◆ローウェル公爵/羽玲有華(本役 輝咲玲央)
綺麗な男役さんですね。
お髭がセクシーです。特に顎髭のデザイン性の高いやつ。
こういうことをしてくれる男役さん、好きです。

説明的な台詞が多いので、低くした声が男役の色気がありつつ聞きやすくて助かりました。

◆ジュディス/鳳花るりな(本役 小桜ほのか)
大人っぽい美貌の、スタイルのいい娘役さんだな…と思ったら歌もいいではないですか。

105期生のかみやん(鳳花るりな)ですね、覚えました。

◆ブラン/瑠璃花夏(本役 白妙なつ)
巧いですねえ。
何が巧いって、ちゃんとこの年齢の女性に見える仕草、佇まい、纏う雰囲気が巧いんです。

歌うま、ダンスはキレッキレの娘役さんですが、その歌声も落ち着きのある年齢の女性らしいものにしています。

本公演では若くて愛らしい侍女アージュマンドをハツラツと演じていてそのギャップも素晴らしいです。

◆エメロード/都優奈(本役 美穂圭子)
星組の歌姫ゆうなちゃん(都優奈)、やはり歌姫美穂圭子さんの歌を存分に聞かせてくれました。

歌唱力は言わずもがな、堂々たる存在感、艶っぽさもあって素晴らしかったです。ブラボー!

◆フォーマルハウト/世晴あさ(本役 美稀千種)
やはり状況説明が多い台詞がよく聞き取れて助かりました、

そして長身で舞台映えするなあと思ったら178cm!
104期のあさくん(世晴あさ)は長身の男役さんなんですね。

今度からきっとすぐに舞台で見つけられそうです。

◆リドル・ル・カイン/飛翠真凛(本役 咲城けい)
106期のまりりん(飛翠真凛)は、前作「柳生忍法帖」新人公演のライブ配信で出会った気になる若手の男役さんです。

長崎出身で、歌がうまくて、かわいらしいお顔立ちで、お芝居が大好きで、ロケットのキメでバチコンウィンクを飛ばしてくれる男役さんです。
「Gran Cantante!!」では最後一列になるところで上手から7人目です(←宣伝)。

布たっぷりめのお衣装だからか声がマイクにこもるところがありヒヤヒヤしましたが、第128王子のあっけらかんとした、軽やかな生き様が伝わってくる底抜けの明るさがまぶしかったです。

台詞の声も明晰でよく聞こえました。
これからの進化と活躍が楽しみです。

以上、駆け足ですがライブ配信の感想でした。
すばらしい新人公演に心からの拍手を贈ります。

星組、パッション!!

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