観劇の感想

星組「Killer ROUGE」感想 疾走感があって楽しい!思っていた以上に紅色推しで…

ショー「Killer ROUGE」のヴィスタリアの独断と偏見に満ちた感想です。
特定の生徒さんのファンにとっては独断じゃなくて毒断だと思われるかもしれません。
それでも構わない方はお付き合いいただければと存じます。
 
1.疾走感がありつつ、バランス感もあって楽しいショー
2.場面ごとの感想
3.歌をがんばってほしい
4.思っていた以上の“紅”色づくしで、ふと胸をよぎったことがある
 
 
「Killer ROUGE」は疾走感があって、主題歌もよくフィナーレも盛り上がり、楽しいショーだったとヴィスタリアは思いました。
アグレッシブな場面だけでなく夢々しさのある場面(中詰、ペガサス)や初々しさの味わえる場面(結ばれる紅い糸)があり、緩急のバランスが取れているのもよかったように思います。
 
見終わったあと「これはもう1回観たい!」と思い、当初1回のみの予定でしたが、2回分チケットが確保できていてよかったと思いました。
 

2.場面ごとの感想

見落とし、勘違いなどもあるかもしれませんが、ヴィスタリアの覚えている範囲で書いてまいります。
《オープニング》
主題歌がノリがよくていいと思いました。振付動画で予習したのもあって楽しめました。
しかし「Wonder ROUGE」(SEXY ROUGE♪の方)はまだ覚えられずついていけず…でした。2回目の観劇で覚えられるでしょうか。
 
赤い衣装でこれでもかと星男と星娘たちが歌って踊って楽しかったです。
 
《紅頭巾CHANGとオオカミ》
あーちゃんの赤頭巾ちゃん姿がまるで少女漫画から抜け出てきたようなかわいらしさでした。
ことちゃんのオオカミが少年ぽくてかわいらしかったです。
 
《煌紅VS怪盗紅》
べにーさん(紅ゆずる)のスーツ姿のかっこよさったらありません。ここは赤ではなく青なんですね。
カイちゃん(七海ひろき)の女装におお!となりました。アダルトでどきどきしました。
 
しかし銀橋のサラリーマンべにーのコミカルなシーンは、芝居で堪能したので、できれば全編かっこいい男役で通してほしかったとヴィスタリアは思いました。
 
ショーの内容とは関係ないのですが、この場面だったと思うのですが(記憶違いでしたらごめんなさい)、べにーさんが花道に引っ込みながら客席に「楽しんでいらっしゃいますか〜」と声をかけていました。
べにーさんのサービス精神、楽しんでもらいたいというまっすぐな気持ちを感じました。
 
ところで、このセリフは毎回同じなんでしょうか? 
「ANOTHER WORLD」の感想でも書きましたが、ヴィスタリアのまわりだけかもしれませんが、この日は宝塚をあまり知らない方が多かったのか客席の反応がうすくて拍手や手拍子があまりないように感じました。
べにーさんが思わずそう訊きたくなるくらい、客席の拍手や盛り上がっている気持ちが届いていないのかなと少し気になりました。
 
《結ばれる紅い糸》
せおっち(瀬央ゆりあ)、主演が続くなどプッシュされていますね。歌もよかったと思いました。
せーらちゃん(星蘭ひとみ)のお人形さんのような顔の小ささ、首の長さに驚愕いたしました。
 
《紅薔薇宮殿》
べにーさんとことちゃんが2人で踊るところ、特に素敵で盛り上がりました!
あーちゃんは何を着てもお人形さんのようにかわいいですが、赤や大人っぽいものよりこういったピンクのかわいらしいものが似合うと思いました。
 
客席降りでは、通路から4番目くらいの席だったので生徒さんが近くて内心キャー‼︎と大興奮してしまいました。
 
そして振付の場面は一緒にやって楽しみました。
ちょっと恥ずかしいと思っていましたが、それよりも楽しい気持ちが上回りました。
 
《紅麗踊》
大人っぽい場面ですてきでした。
ことちゃん、かっこいい!  踊れるし歌えるし、華もあって頼もしいことこの上ない存在だとヴィスタリアは思いました
 
《紅いペガサス》
実は幕開きから、すごくお顔のきれいな男役さんがいる!とその男役さんが出てくる度に注目していたのですが、ポコちゃん(十碧れいや)だったようです。
これで退団ということで歌いながら銀橋をわたりますが、歌がちょっと…。
しかしこれで退団なんて悲しいです。
 
ところで最初にあーちゃんが来ていたドレス?ワンピース?がどうも浮いているような気がしたのですが着回しでしょうか。
娘役さんの黄色〜オレンジのグラデーションのミニワンピはつい先日、月組「雨に唄えば」でも見たように思います。
 
全員が揃うとロマンチックレビュー的な、カラフルな衣裳が美しいです。
しかし踊っているとどうしてもことちゃんのキレキレの動きに目が吸い寄せられてしまって、特にこの場面は細かい振り、手の止め方などが決まっていて、途中からことちゃんばかり見てしまいました。
 
《ロケット》
桜にちなんだメロディー、JPOPのアレンジが新鮮でした。
 
《フィナーレ、パレード》
衣裳がすてきで、中詰のファンタジックなピンクより、オープニングの真っ赤より、これが一番ヴィスタリアのなかの星組のイメージでした。
曲も先日お亡くなりになった西城秀樹さんのナンバーで盛り上がります。
このフィナーレはかなり好きだとヴィスタリアは思いました。いますぐもう一度見たいくらいです。
齋藤先生、よいお仕事をされましたね(偉そうな言い方ですみません)。
 
べにーさんのスターのオーラにもっとも圧倒されたのもこの場面でした。ギラギラで濃ゆくて、こういうべにーさんがもっと見たいとヴィスタリアは思いました。
 
パレードでも「キラッ!キララッ!キラッ!キラールージュ!」してきました。
しかし生徒さんはもっと複雑な動きをされているのか、魅せ方を分かっているからでしょうか、とても同じことをしているとは思えません。
あっという間の55分でした。
 
 

3.歌をがんばってほしい

トップコンビを始め、歌詞が聞き取れないことが多く、歌が弱いと感じました。
「ANOTHER WORLD」の感想でも書きましたが、歌うまの生徒さん以前に、歌を安心して聞ける生徒さんが少ないというのが今回の星組についてヴィスタリアが抱いた印象です。
コーラスはしっかりしていてよいと思いましたし、「ガイズ・アンド・ドールス」「ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA」を観劇したときはこれほど歌に不安を感じることはなかったように思うのですが…(トップコンビが代替わりしているとはいえ)。
 
 

4.思っていた以上の“紅”色づくしで、ふと胸をよぎったことがある

オープニングで赤い衣裳の生徒さんたちが舞台を埋め尽くし、「今始まる 紅い天空を駆ける伝説」という歌詞を聞いたとき、ふとヴィスタリアは思いました。
次の星組ショーのタイトルは「ESTRELLAS〜エストレージャス、星たち〜」です。
もしかしたら、早ければ次回がべにーさん(紅ゆずる)の退団公演になる可能性もあるのではないか、ということです。
 
今回のショーはべにーさんご本人への、そして次作が星組への思いをこめた作品となるなら、その可能性もなくはないのではないかと、根拠はありませんが、ヴィスタリアはふとそう思いました。
トップスターが退団公演のどのくらい前に退団を発表するのか、またスケジュールのことなどは詳しくはわかりません。
ただのヴィスタリアの感想です。
 
次々回かもしれませんし2020年なのかもしれませんけれど、トップスターになったときからいずれ来ることは決まっていますから、寂しいけれど覚悟はしなくてはいけないと思いました。

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