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峰さを理さんの「愛の旅立ち」と特別な言葉たち(相手役さんから。下級生へ)

こんばんは、ヴィスタリアです。

峰さを理さんの「愛の旅立ち」と下級生への言葉

元星組トップスター峰さを理さんの告別式が執り行われたようです。

たくさんのスターさんが歌い継いでおられる名曲「愛の旅立ち」は
ザ・レビューⅢで峰さを理さんが歌われたのが最初なんですよね。

同期のペイさん(高汐巴)

相手役の南風まいさんのブログは涙なくしては読めませんでした。

特別な絆を感じます。

星組育ちのぶんちゃん(えまおゆう)もぶんちゃんならではの思い出を飾らずに綴られています。

ぶんちゃんのブログに出てくる足袋は、どれだけ大切にされていたのかがのるさん(稔幸)の文章からもうかがえます。

いろんなOGさんの峰さんへの言葉を拝読していると厳しくも愛がいっぱいであったことが伝わってきます。

柴田先生との対談集「タカラジェンヌとコーヒーブレイク」でトップスター3年目の峰さんがこんなことをお話されています。
少し長くなりますが引用させてください。

柴田先生の質問もなかなかにキビしいものがありますし、峰さんの言葉も優しいだけのものではありません。

柴田)後進のメンバーに一言いってほしいんだけれども、ミネが二番手だったころに比べて、今の二番手の人たちの方がトップとの距離があるというのは、誰でも認めているところだよね。
だから、あの連中、そしてもっと下級生のこれから伸びてくる連中、彼女たちはどうしたらもっともっと伸びると思う?

)それはもう本当に自覚しかないんじゃないですか。
だから私がいつも下級席の子たちに言うのは、一本でも多くアンテナを増やせってことですね。(中略)

それと目標を持たないとダメだと思うんですよ。
まず今年一年でなんとかこれをクリアするとかいう当面の目標、そして研いくつまでにここまで行くという大きな目標を自分で決めるべきだし、それがない人はダメだと思う。

その目標があったら、もしいろんな局面が出てきても絶対耐えられるんですよ。
それがなかったら、押し流されてつぶされて終わりでしょうね。
そうなったらせっかく好きで入ったのになにの意味もないと思うんです。

ただ、そのときに自分をよく見極めなきゃダメですよね。
もちろん目標は高い方がいいけれど、あまり高望みをしない程度とか、何が自分にとって高望みなのかということを知らないと。
冷静に自分を見なきゃいけないと思う。でもそれができたら芝居とか歌とか全部上手になってきますよ。
だから結局は人間的な問題になるし、人間を磨かないといけないということですね。

厳しい言葉ではありますがその通りだなあと思いますし、
峰さんご自身が悩んだ下級生時代があったことも語られているので一層重く深く、真実味を感じます。

新人公演で何度も主役をしても本公演では何も役がないという時期があって悩み、辛い思いをされたとも語られているんです。

あらためてご冥福をお祈りいたします。

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