観劇の感想

美弥るりか様のフランツに謁見してきた話(「エリザベート」観劇の感想)

こんばんは、ヴィスタリアです。

♪チケットはどこにいった~ ♪あるところにはあるさ~

チケットは本当にありました!
先行・前売ことごとく振られて諦めかけていた月組「エリザベート」ですが、奇跡が起きて観劇することができました。

月組「エリザベート」全体の観想は大劇場千秋楽のライブビューイング(LV)の際に書きましたので、今回は実際に観劇して気づいたことや印象に残ったことを書こうと思います。

美弥るりか様のフランツの一生を目の当たりにする

特に気になったといいますか、美弥るりかちゃんが舞台に出ている間はほぼオペラロックオンしていましたので、るりかちゃんについての感想からまいります。

まず最初に大劇場千秋楽LVのときよりお元気そうで、歌のお声もしっかり出ていて、安心しました。
ほっとしましたしうれしかったです。

ヴィスタリアは今回のるりかちゃんの休演までるりかちゃんの声の低さをあまり意識してなくて、ただ「すてきなお声だな。声も好き」とばかり思っていたのですが、るりかちゃんのお声ってハスキーなんですね。

今回の観劇でも低い音の方が厚みがあってまろやかに響いていました。
裏声になるところはLVは苦しそうに聞こえて心配していたのですが、今回は裏声も大丈夫でした。

若きフランツの瑞々しい感情は封印される

LVでは思わなかったのですが、るりかちゃんのフランツをこの目で見て「エリザベートにシシィ時代があったようにフランツ・ヨーゼフにも若者だった時代があった」ということを感じました。

タイトルロールのエリザベートを考えるときにいくつかの時代にわけることができると思いますが、大きく2つに分けると少女のシシィ時代と皇后エリザベート時代になるかと思います。

フランツもまた、若き青年時代と皇帝の時代に大きくわかれていることに気がつきました。
感情の出し方がまったく違っていて、後半のフランツは皇帝フランツ・ヨーゼフとしてしかいられなかったのだと思いました。

るりかちゃんの若きフランツ(謁見とバート・イシュルの場面)はめまぐるしく表情が変わり、感情がそのまま動きに出ていて落ち着きがなく見えるくらいです。

死刑囚の母の訴えに耳だけでなく心まで傾けて真剣に市民の声をきこうとしているのが伝わってきました。
だからこそ背を向けて皇帝として姿勢を正してからでないと「却下」と告げられないのだと、動きの一つひとつに意味のある演技に心を動かされました。

またバート・イシュルでは自分のお見合いだとわかっているはずなのにエネルギーがあり余っているのか狩をして、ハツラツとした若者らしさがあります。
(いままでこの狩をするフランツのことをさらりと見ていたことに気づきました。)

そしてシシィに出会うと、出会った瞬間からるりかちゃんのフランツはシシィしか見ていません
熱のこめられた、のぼせて舞い上がっているフランツをオペラグラスで見て、内心きゃー!!でした。

でもプロポーズの第一声は「オーストリーの皇后になってほしい」なんですよね。
このあたりからすでにフランツの若者時代は終わりに向かっていて、瑞々しい感情が顔や仕草に目まぐるしいほど出ることは減っていくように思いました。

次の結婚式の場面ではシシィの手をとって幸せと愛に満ちたダンスを踊っていますが、シシィはフランツしか見えていませんがフランツには周囲が見えていて皇帝として見られていることを自覚していくようです。

「私をお守りください」と抱きついてきたシシィを優しくひきはがして「皇后らしくするんだ」と諭します。
そしてシシィをエスコートしながら捌けていくフランツの取り澄まされた表情は、シシィが不安でいっぱいで周りを見たり気配りをすることもできずフランツだけをひたすら見つめているのとは対照的です。

その後のフランツの演技は抑制のきいたものになっていき、シシィより先にフランツは大人になった=皇帝になったのだと思いました。

フランツとエリザベートの間の見えない壁

抑制されているフランツの表情のなかで特に印象的だったのが1幕最後のエリザベートの部屋をおとずれるシーンです。

フランツがエリザベートに「君の望むものは君のものだ。感情を抑えるのが皇帝の義務だ。だが君を失うくらいなら信念を破ろう」と告げるとエリザベートはこう答えます。

お言葉うれしく頂戴しました
陛下とともに歩んでまいります

ここで一瞬フランツがすごくほっとしたようなうれしそうな表情になってエリザベートに手を伸ばすのですが、エリザベートは凛としてフランツを制し「私の人生は私のもの」と言い切ります。

フランツはエリザベートの隣に立ちますが、シシィの意図をさとってか全然寄り添わない、微妙に距離があるんですよね。
このときのフランツの表情がなんとも言えず、見ていて苦しく感じるほどでした。

その後もハンガリー戴冠式でも並んだり手をとったりしているけれどやっぱり寄り添わず、発砲騒ぎがあっても大仰な衣裳のせいかフランツとシシィの間には微妙な距離があるように見えました。
フランツが真剣にかばってシシィがフランツの腕のなかにおさまって…という感じではありません。

しかもフランツが「帰ろう」とわざわざ言うのをシシィが「待ってフランツ」と制して三色旗のドレスを見せます。
この「帰ろう」の一言は今回から入ったんでしょうか。
ヴィスタリアがオンデマンドで96年星組と2016年宙組を確認した限りはフランツは何も言っていませんでしたし、星組ではシシィは何も言わずにただうなずいてマントを脱いでいました。

このフランツの言葉があるかないかの差は大きいように感じます。
夫婦の溝とエリザベートがフランツの思うところとは違うところに立っているのが表現されているのではないでしょうか。

だからルドルフの棺の場面でもるりかちゃんのフランツはエリザベートを「ものすごく」抱きとめようとはしないし、夜のボートで2人がすれ違うのは余計に悲しくむなしく感じられると思いました。

最終答弁と軍服と白手袋と

グラフ11月のたまるりのトークDXでも触れられていましたが、最終答弁の場面は要ですし好きです。

ここのるりかちゃんのフランツ、激昂したりトートと対決して火花を散らしているというよりも皇帝としての生き方、エリザベートの愛し方を貫いていると感じました。

ところで先日るりかちゃん主演バウ「アンナ・カレーニナ」のポスターが発表されて、あまりの麗しさに卒倒しそうになりましたが、フランツが結婚式(だったと思います)で着ている軍服がこのポスターのにちょっと似ているように思いました。
アイボリーっぽい白×黒の色の組み合わせが同じだっただけなんですけれど。

そして「アンナ・カレーニナ」の先行画像の軍服×白手袋がヴィスタリアのツボだったのですが、フランツも軍服×白手袋たくさんしていてきゃー!!となりました。
しかし壮年時代からが多かったので、若きアリョーシャの軍服×白手袋を楽しみにしています。

フィナーレ るりかちゃんの色気が危険

フィナーレはまず歌いながら銀橋をわたるるりかちゃんにうっとりしちゃいました。
フランツの余韻でおさえめでノーブルなんですけれど色気がすごいです。
るりかちゃんの指先とか視線の先からなにか色気なのかフェロモンなのか出てるような気がしてならないんですけれどヴィスタリアがおかしいんですかね。
(すみません、るりかちゃんへの愛が暴走しすぎて…)

メイクの口紅の色がローズ系?真っ赤じゃないのもすてきでした。

そして初演から変わらないという男役群舞は、事前にオンデマンドで「ナウオン」をチェックしていたのもあって、”自分がこの振りをやっている”とテンション上がっているるりかちゃんなんだと思って見ちゃいました。
すごくかっこよくてすてきなんですけれど、ちょっとほほ笑ましくてかわいくも感じました。

この日のパレードではちゃぴちゃん(愛希れいか)を迎えるのに戻るとき、上手側でかなり長めに立ってお辞儀をする間をとっていた気がします。

るりかちゃんのことを書いていたら長くなってしまったので観劇の感想は次に続きます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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