観劇の感想

海乃美月様に心が震えた(「エリザベート」観劇の感想)

こんばんは、ヴィスタリアです。

「エリザベート」観劇の感想の続きです。
作品、キャストについての感想は大劇場千秋楽のライブビューイング(LV)で触れましたので、前回の記事に続いて実際に観劇して特に気になったことを書いていきます。

海乃美月ちゃんに心が震えた

うみちゃんのヴィンディッシュ嬢のすばらしさをどう表現すればいいのか、とても伝えきれないと痛感しながら書いています。

LVで見たときも、ヴィンディッシュ嬢のうみちゃんの美しさ、透明感、最後に左目からこぼれ落ちる涙に圧倒されました。
そしてどうにも言葉にできないから劇場でもう一度確かめたい、というような感想を書きました。

そして実際に劇場で「エリザベート」を観てヴィスタリアがもっとも心を奪われたのがヴィンディッシュ嬢の場面でした。

気がついたら勝手に涙が出ていて、どうして泣いているのか自分でもふしぎなのですが涙を止めることができませんでした。

うみちゃんのヴィンディッシュ嬢は精神に異常をきたしていることより深く傷ついていて心が壊れてしまっていることが伝わってくるようにヴィスタリアは感じました。

ヴィンディッシュがエリザベートを払うようにして傷つけてしまうのもまた、傷をつけているのはヴィンディッシュなのに、他でもないヴィンディッシュが傷を負っているように感じました。

エリザベートと対峙するヴィンディッシュ嬢、病院の人たちの緊張感や「やめさせろ」という強い言葉に「ヴィンディッシュの守ってきた世界が、魂が壊れてしまう、もうやめてあげて」と思っていました。

うまく言葉にできないのですが、ヴィンディッシュ嬢の魂、うみちゃんの魂に触れるような体験で、それが本物だから自然と涙があふれたのだと解釈しています。

うみちゃんに心からの拍手を贈りたいです。ほんとうにすばらしかったです。

そしてうみちゃんの「アンナ・カレーニナ」タイトルロールがますます楽しみになりました。
ポスターのうみちゃん、まだ実物は見られていないのですが今回のヴィンディッシュと同一人物?と思うくらいアンナになりきっているではありませんか。

今回は美弥るりかちゃんとの絡みがなかったのでそれもまた楽しみです。

たま様のトートは世界をゆっくりとかき回して動かす

たま様(珠城りょう)のトートは新しいトート像だとLVを見て感嘆しました。

観劇してもその印象は変わりません。
この日はLVのとき以上に声がよく出ていて歌もよかったです。

LVでは気づかなくて特に印象に残ったところがありました。
カフェの場面でトート閣下が下手側の壁にもたれかかって美しいお顔に手をあててじっとしているところです。

トート閣下はつとめて無表情で、厭世的もないし妖しくもありませんし冷たくもありません。
カフェの市民たちを見てもいません。
何にも関心を払わずただなにかをじっと待っている、そんな風情に見えました。

そして市民たちの感情が動くと、トート閣下の表情も手も動きだして高まっていき、市民たちを煽っていきます。

これまで映像で「エリザベート」を見て、トート閣下にこの舞台、物語のすべて支配し操っているような全能感を抱いていました。
しかしたま様のトートはエリザベートを追いかけて待っているのが主体で、物語が動きそうなときに少し、ゆっくりと手を入れてかきまわすことで導こうとしているだけなのかな?と感じました。

その加減がもっとも強くなったのがルドルフの自殺というわけです。

黒天使が踊りまくっていることを初めて知った

1996年の雪組初演以来今回の「エリザベート」は宝塚で10回目の上演となりました。
すべてご覧になっている方もいらっしゃるでしょうね。

ヴィスタリアはこれまで映像でしか見たことがなく、今回が初めての「エリザベート」観劇でした。
なのでセットの様子や転換、全体の動きなども初めてこの目で見て、黒天使が全編にわかって踊りまくっていることも初めて知りました。

映像だとどうしても全体の動きが見えないので黒天使たちがこれほどまでに踊っているのがわからなかったのです。
一人ひとりの動きも違っていて、もっとじっくり見たかったです。

ダンスのうまい生徒さんが選ばれているのかと思いますが、特に印象的だったのが結婚式の舞踏会が始まるところ(だったと思うのですが)で夢奈瑠音くんがみごとなピルエットをしているところです。

あと「雨に唄えば」でかっこいいな、目立つなと思った朝霧真くんは気がつくと目で追っていました。
存在感があります。

蓮つかさくんの美貌に目を奪われた

革命家たちのなかで目が吸い寄せられたのがエルマー/蓮つかさくんです。

手足がすらっと長くて線の細いスタイル、きれいなお顔が闘志をギラつかせて「女狐め!」と悔しがるのがとてもよかったです。
カフェの青系の衣裳が特にすてきだと思いました。

「雨に唄えば」もたしかな演技とセンスで笑わせてくれましたし今後も楽しみにしています。

重臣チームが楽しんでいるのを堪能した

重臣チームさんが謁見の場面で初登場するところもよかったですが中年、壮年、老年と年をかさねてゾフィーと策を練ったりしている場面は楽しんでいる余裕さえ感じられて、ヴィスタリアも楽しく見ました。

特にラウシャ―大司教/千海華蘭のニタ~ッとしたいやらしい笑い方、たまりません(褒めています)。

マダム・ヴォルフのコレクションの場面で重臣のみなさんがどんなふうに遊んでいるのかじっくり見たいのですが、今回はフランツばっかり見てしまって…もう1度奇跡が起きて見る機会があったら注目したいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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