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美弥るりか様と夢咲ねね様が語るキャリア・同期・美

こんばんは、ヴィスタリアです。

丸の内キャリア塾スペシャルセミナー「美弥るりかさんに聞く 愛され続けるための自分磨きと決断力の秘訣」に行ってきました。
レポ可だったので当日の様子を書いてみました。

夢咲ねねちゃんも登壇されての第二部のレポになります。

なお言葉はいずれも正確なものではなくヴィスタリアが記憶できた限りのニュアンスです。
また関連する話題ごとに並べ替えており時系列順になっていない部分もあります。

そしてるりねねの同期トークが賑やかで愛らしく、またとてもテンポよく展開し覚えきれないところもたくさんありました。

美弥るりか様と夢咲ねね様と「25ans」

司会は第一部に引続きタイムキープも進行も完璧な竹下典子さん。
第二部から元星組トップ娘役夢咲ねねちゃんも登壇されました。

ねねちゃんはオフホワイトのパフスリーブの膝丈のワンピースにベージュのピンヒールを合わせていて、とってもかわいくて美しかったです。
そしてスタイルがすばらしかったです。

娘役時代の服はいまは着られないけど、かわいいのはいつか着られるかなと残してあるんです。

なかなか着られないんですけど今日は千秋楽のときに着ていた服にしました!

会場の空気が驚きに満ちたのはねねちゃんの変わらぬ美貌とスタイルへの感嘆と、「大切な思い出の服を着ていらしたなんて…」という思いだったのではないでしょうか。

るりかちゃんが後者を代弁するように「千秋楽の!?」と驚くと、「だって美弥ちゃんの隣に立つんだもん」とねねちゃんはきっぱり。

ちなみに美弥るりかちゃんは「25ans」1月号の紙面で来ていたGucciのデニム地のお洋服でした。

紙面ではヒールに真っ赤なリップが印象的でしたがこの日のるりかちゃんは黒の厚底シューズ、インナーは白でタートルネック風だったと思います(襟付きシャツではありませんでした)。

「25ans」の撮影で着させていただいて素敵だなと思い、後で自分で買いました。
このシーズンのパンツは足首がこうなっているの(と、ねねちゃんに)。

足首がどのようになっているかはファッション音痴のヴィスタリアには説明不能ですのでぜひ「25ans」紙面をご覧くださいませ。
るりかちゃんのインタビューも読みごたえのある、心のこもったもので、第一部でもお話がありましたがライターさんの言葉のセンスが光っています。

ねねちゃんが「25ans」に登場したのは100周年のときで歌舞伎役者の中村壱太郎さんとの対談で「女役についてとことん語り合った」そうです。

スクリーンに紙面が映し出されるとすかさずるりかちゃん「かわいいじゃん」

「美弥ちゃんに褒められるとうれしい~」
「”オーシャンズ11”とかあるよ、懐かしいね」
「あなたも出てたでしょ!」

テンポよく展開される同期トークを竹下さんが静かに見守っており、るりねねのお2人がはたと気づいて本筋に戻る…ということが繰り返されました。

夢咲ねね様のキャリア 受験・組替・娘役・柚希礼音様のこと

ねねちゃんの宝塚時代のお話がありました。

ーー宝塚を目指したきっかけは?

私は富山出身なんですけれど学校の先生が紫吹淳さんの大ファンで、修学旅行で月組の「ノバ・ボサ・ノバ」を観に行ったんです。
真琴つばささん、檀れいさん、紫吹淳さんが出ていらして。

当時の私はそれまで、ふつうに高校に進むことに疑問を感じていたんです。このまま流れにのっていいんだろうかと。
進路希望の紙も白紙で出したりして先生に「どうした?」と言われたりしていました。

それが宝塚を観て私が行くのはここだったんだ!と決意しました。

ーーそれで、宝塚に入って何をしようと思ったのですか?
(この竹下さんの超冷静な質問がおもしろかったです。)

檀れいさんの美しさに稲妻が走り、娘役になりたい!と思ったんです。

(でも身長がおありですよね、と訊かれて)はい、なので予科時代は男役だったんですけれど、このまま流れにのっていいのかと。

るりかちゃんが「ショートヘアの自分がすごく嫌そうだったよね」と思い出していました。

ーーでも宝塚は男役さんが中心の世界だから娘役さんは気を遣うでしょう?

でも娘役がやりたかったのですべてが幸せでした。

ーー初舞台から月組に配属になり、その後星組へ組替えになりました。

月組は男役であっても娘役であっても自分のことは自分でやりなさいという感じで、それは自分のことができていなければ人のことを助けられないという考え方でした。

それが星組は人のことを気遣う、団体の大切さがある組で、私がそこまでやっていいの?と最初は戸惑いました。
でも同期が仲がよくて助けてくれました。

星組については初舞台後に星組に配属されたるりかちゃんについてこんなお話もありました。

最下級生のころ美弥ちゃんたち星組生は大変そうで、劇団内で見かけると声はかけられないけど「ファイト」(かわいく拳を握る)って思っていました。

るりかちゃんいわく「それは他組の子にも言われたことがある」

ねねちゃんは組替え後「ブエノスアイレスの風」でちえさん(柚希礼音)の相手役でタンゴダンサーの役をやることが決まっていたそうで、
るりかちゃんが「星組に来てすぐにヒロインで大変そうだった」と思い出されていました。

屈指のダンサーである柚希礼音さんとタンゴを踊るからにはとただただお稽古あるのみ!
で、美弥ちゃんが一緒に踊ってくれました。

22時になるとお稽古場の電気が消えて真っ暗になるんですけど、真っ暗な中で2人で踊って。
「違う!」って言われながら教てもらいました。

ーーそして星組トップ娘役になられました。

もう、夢だったかなって思います。すばらしいところにいたから。

柚希さんには1万回練習しても追いつけない。柚希さんは一度振付を受けると次のときにはもう完璧だった。
なので私はひたすらお稽古あるのみでした。

ーー柚希さんに愛されるためにしたことは?

煎餅並みにかったいクッキーを作ったりしました。

お弁当も作りましたね。娘役らしくピンクのごはんにしたいと思って桜でんぶをまぶしたら「甘くて食べられへんっ」と言われたり…でもまた作っていました。

柚希さんには嘘のない関係でいよう。嘘があるとお客様にも伝わってしまうからと言われていて、段々目を見ただけで体調や考えていることがわかるような信頼関係がありました。

お稽古場で柚希さんの背後に私がいたのに、柚希さんがぱっと振り向いて「いま違うところ見てた」ってわかるくらい。

ーートップ娘役ということで組の皆さんが見ているわけですが、下級生など意識されましたか?

まったく!余裕がなかったです。

ねねちゃんが(おそらく謙遜もこめて)キッパリ言い切ると、るりかちゃんが「だからこそ慕われて憧れられていましたね」とすかさずフォローされていました。

また「トップ娘役になってからも愛されていた」とも仰せでした。

美弥るりか様と夢咲ねね様の同期の絆

ーー同期の調子の良しあしはわかりますか?

(るり)「おはよう」の一言でわかりますね。
でも声をかけるとその子に気を遣わせてしまうので、いまは触れない方がいいんだなと(退散する感じ)。

ひたすら見守って本当にヤバい!というときにすかさず手を差し伸べる

(ねね)同期ってふしぎで、もちろん仲はいいんですけれど気遣い合っている感じがある。

ーーライバル意識はないんですか?

(るり)ないね! ライバル心より「好き」が勝っちゃう。

月組時代にカチャ(凪七瑠海)とダブル主演になったときも、周りから見たら違ったのかもしれないけれど、そうだった。

この質問と答えがすごく新鮮でした。
これまでるりかちゃんから同期へのライバル心というものを聞いたことがなかったように思うので(ヴィスタリアが知らないだけかもしれませんが)、同期愛の深さに感動さえ覚えました。

(ねね)本当に同期でよかったなって。
あ、思い出話になっちゃう。丸の内キャリア塾なのに。
(切り替えて)音楽学校時代の2年間で追い込まれますからね。

(るり)みなさんも追い込まれると絆が生まれます。

竹下さんの「人生は楽じゃないということですね」にるりかちゃんもねねちゃんも「もちろんです」と深くうなずいていました。

美弥るりか様と夢咲ねね様 美しさの秘密とこれからのこと

このあたりからメモが甘くなっており、本当はもっと長いトークがあったのですが一問一答的になってしまいました。

ーー嫌なことがあったとき切り替えるには?

(ねね)私は寝て切り替えられるタイプです。

(るり)私も。嫌なことがあったら不貞寝ですよ。

しかも夜は気分も落ち込むので、悪いところは反省し、明日これを直す、と思ったら早めに横になっていました。

ーー運動などはされますか?

(ねね)バレエはいまもやっています。

(るり)ストレッチと、早く起きたときは走ったります。

るりかちゃんの回答に会場中が静かにどよめきました。
だって第一部で「運動しない」と言っていましたし、運動神経がないというお話は過去のお茶会などでもありました。

(また少し前のことですが、るりかちゃんの親友としさん(宇月颯)がランニングをしているインスタグラムがあったのを思い出したりしました。)

ーーオフの過ごし方は?

(ねね)その日決めます。

(るり)その日やりたいことをします。

ーー美しさの秘訣は?

(ねね)ストレスをためないこと。
食事もそうで、ジャンクなものも好きですし。

宝塚時代は女性の方にリフトしていただくので絞っていたんですけれど、あれもだめこれもだめと制限をすると落ちなったりしました。

(るり)ときめくものがないと、肌とか違ってくると思うんですよ。
心が美しくないと顔に出るんだなと思います。

宝塚のときは受け身のみでいまは自分から発信できするので、自分が本当に好きなものをよく問いかけています。
そういう自分が本当に好きなもの、ときめきが大切かなと。

ーーこの先目指す女優像は?

(ねね)直感で、「この役、いつかやってみたい」というのが叶うことが多いんです。
「ロミオとジュリエット」とか「グレートギャツビー」とか在団中はご縁がないかなと思っていたんですけれど、強く思うと引き寄せるんでしょうか。

大きなことは言えないんですけれど、一歩一歩、ご縁を大切に、思い立ったら即行動!でやっていきたいです。

ーー美弥さんは今回アーティストという肩書きですが

(るり)これがしたいと具体的に言えることはないんですけれど、宝塚で得たものを大切にしつつ、興味のあることはやっていきたいです。
いくつになっても挑戦するものがあっていいなと。

ファッションも好きなので洋服を着て表現をすることもやりたいです。

ーー最後にメッセージを。

(るり)これまでを振り返りつつ、私の考えなどをお伝えできたらと思っていました。
昔、自分のことを認められずに嫌なところばかり見ていたのですが、自分で自分のことを否定していたら誰も愛してくれないなと、
悪いところは直しいいところは認めて、たくさんのご縁が生まれました。

皆様とこれからもすてきな景色を見ていけたらと思います。

ほかにも宝塚時代に自分が唯一無二の男役になるためにファンレターに教えていただいたというお話もあり、るりかちゃんはいつもファンに寄り添うあたたかい気持ちを言葉にしてくれます。

いつもスターさんとしてのるりかちゃんを見て応援していますが、今回は「キャリアをきずきご自身で新しい仕事をされている一人の魅力的な同世代の女性」としてるりかちゃんのお話を聞くことができました。

自身の在り方やキャリアを考えるときのヒント、ポジティブな言葉をたくさんいただくことができた丸の内キャリア塾でした。

長い記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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