おはようございます。ヴィスタリアです。
今日はシアター・ドラマシティで宙組「壮麗帝」が千秋楽を迎えます。
観劇は叶いませんでしたがライブ配信で見るのをとても楽しみにしています。
宙組「壮麗帝」は未見なのでネタバレに該当するかわかりませんが、登場人物のプロフィールに触れています。
「壮麗帝」と予習に読んだ篠原千絵先生「夢の雫、黄金の鳥籠」がおもしろい
宙組ドラマシティ「壮麗帝」は16世紀初頭のオスマン帝国の話です。
オスマン帝国を最盛期に導き、壮麗帝と称された皇帝スレイマン/桜木みなとの生涯を、寵姫ヒュッレム/遥羽ららとの愛や、義弟にあたる大宰相イブラヒム/和希そらとの絆を通してドラマティックに描き上げる歴史ロマン。
16世紀初頭のオスマン帝国。9代皇帝セリム一世の息子スレイマンは、腹心の友イブラヒムを伴い密かに出掛けた街で、一人の娘と出会う。
他国の村で攫われ、奴隷として売られてきた娘アレクサンドラであった。
皇帝崩御の報が入り、スレイマンはオスマン帝国の第10代皇帝となる。
アレクサンドラを皇帝のハレムに迎えたスレイマンは、美しいだけでなく才気あふれる彼女に惹かれていき、新たにヒュッレムという名を授ける。
即位後数年で、祖先が攻めあぐねていた敵地を攻略するなど、皇帝として目覚ましい活躍を見せる一方で、ハレムの慣習に背いてヒュッレムただ一人を寵愛し、奴隷上がりのイブラヒムを重用するスレイマン。
それぞれの存在が、様々な思惑渦巻く宮廷に争いの火種を生み、固い絆で結ばれたスレイマンとイブラヒムの関係にも亀裂を生んでいく……。
引用元:公演解説 https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2020/soureitei/info.html
歴史ものは時代背景なり予備知識があった方が楽しめるので、宙組「天は赤い河のほとり」の上演以来宝塚を、とりわけ宙組を愛しておられる篠原千絵先生の「夢の雫、黄金の鳥籠」を読みました。
どのくらい深く愛していらっしゃるかというとゆりかちゃん(真風涼帆)のコスモこんろちゃんをお買い上げされています。
真風涼帆さん監修のこんろが来た(^^)
あれ、これってアウトドア用?蓋が風除けになるのね。
自粛中でなくとも引き篭りのわたしには無用かも⁉︎…と思ったけど…
あ‼︎ 猫除けになるっ⁉︎
便利っっ‼︎‼︎(=^x^=) pic.twitter.com/mDDoRdfGLa— 篠原千絵 (@Marashantia) April 24, 2020
「夢の雫、黄金の鳥籠」は篠原千絵先生が現在連載中の作品で主人公がヒュッレムであることからも「壮麗帝」とは異なるストーリーになっていると思うのですが、歴史の流れと文化の背景がよくわかり勉強になりました。
またヒュッレムが自らの人生を自らの知恵と才覚と望みのために切り拓いていこうとするドラマチックなストーリーがおもしろくて続きが早く読みたいです。
本作のCMをカイちゃん(七海ひろき)がしていたのをご覧になった方も多いのではないでしょうか。
漫画は読みだしたらきりがないのであまり手を出さないようにしているのですが、「壮麗帝」のおかげ新たなよき漫画に出会うことができました。
作品の背景を調べるためであったり、あるいは原作のある作品は原作そのものであったり、宝塚歌劇を入り口に未知の作品に出会えることは自分にとってヅカファン活動の一部であり大きな喜びです。
「壮麗帝」とリンクする「ヴェネツィアの紋章」
「夢の雫、黄金の鳥籠」の最初の方でアルヴィーゼというヴェネツィア通商が登場したときに思わず声をあげそうになりました。
アルヴィーゼ・グリッティといえば花組「ヴェネツィアの紋章」じゃないですか!
「ヴェネツィアの紋章」はなつめさん(大浦みずき)とキャルさん(ひびき美都)のトップコンビ退団公演で、塩野七生氏の小説「聖マルコ殺人事件」をもとに柴田先生が舞台化した作品です。
スカイステージのあらすじがわかりやすいのでリンクを貼っておきます↓
ヴィスタリアの永遠の贔屓ヤンさん(安寿ミラ)にとっては唯一の2番手作品です。
(併演のショー「ジャンクション24」もすごくいい作品で中詰なんか最高です。こちらも放映してほしい…)
よく考えてみれば「ヴェネツィアの紋章」にも宰相イブラヒムは出てきますしイスタンブールの場面もありますし、
「トルコ王」「王妃様」というセリフに出てくる言葉はスレイマンとヒュッレムのことなのでしょう。
なぜ「壮麗帝」のキャストにアルヴィーゼ/澄風なぎのお名前を見たときに気がつかなったのか…自分の抜けっぷりを恥じるばかりです。
今回こうして映像で何度か見て馴染みのある「ヴェネツィアの紋章」と新作で作品背景にあまり馴染みがないと思っていた「壮麗帝」が自分のなかで結びついたのが興味深かったです。
ところでやや話がそれますが、先日カイちゃん(七海ひろき)が細川ガラシャ役で大旋風を起こした「舞台 刀剣乱舞」を見るのにあたり、日本史がからっきしなので三浦綾子「細川ガラシャ夫人」を読みました。
ヴィスタリアはこれを読んで初めて細川ガラシャが明智光秀の娘であることを知りました。
本能寺の変の明智光秀に娘がいることなぞ思いもよらなかったくらい日本史に弱いので勉強になりました。
宝塚歌劇で広がり深まる知見
宝塚歌劇の数多ある作品には同時代、同じテーマを描いているものがいくつかあります。
最たるものはフランス革命ではないでしょうか。
「ベルサイユのばら」
「1789」
「ひかりふる路」
「スカーレット・ピンパーネル」
「 愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-」
「 ジャン・ルイ・ファージョン -王妃の調香師-」
「ロックオペラ モーツァルト」
直接描いたもの、革命後を描いたものなど公演バックナンバーから拾ったつもりですが他にもまだまだありそうです。
日本物だと新撰組が多いでしょうか。
新選組そのものをメインにした作品ももあれば、一部として登場する作品もあります。
「星影の人」
「誠の群像」
「壬生義士伝」
「るろうに剣心」
「維新回天・龍馬伝!」
「仮面の男」と「All for One」、「あかねさす紫の花」「飛鳥夕映え」と「鎌足」もそうです。
そして「うたかたの恋」と「エリザベ―ト」もつながっていて、初めて「エリザベート」を見たときは「ルドルフは出てくるのにマリーはいないんだ」と思ったのを覚えています。
宝塚歌劇を見ているといつの間にかフランス革命にやたら詳しくなる、世界史のハプスブルク家関連は楽勝というのはよくあるのではないでしょうか。
舞台作品そのもののみならず、原作で新たな世界を知り参考図書で知識を深められるのも宝塚歌劇の一つの楽しみ方だと思いました。
「壮麗帝」を見る楽しみが増えてうれしいです。
まずはライブ配信の前に一仕事してきます。いってきます!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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