こんにちは、ヴィスタリアです。
毎年夏のお楽しみレビュー本(TAKARAZUKA REVUE2020)を読みました。
特に気になったページについて偏愛のままに感想を書いてみます。
すべてのページ、スターさんに触れられなくてごめんなさい。
5組を率い象徴するスターたち 花組は異例かもしれない
巻頭を飾るのは各組のトップコンビと2~3、4番手までのスターさんのポートとインタビューです。
2018-2019年はトップコンビと2番手までしたが増えました。
2018年は目次に二番手スターと明記されており、劇団の刊行物で使っていることが珍しくて記憶に残っています。
さて、2020年の掲載メンバーはこちらのみなさまです。
花 | 柚香光 | 華優希 | 瀬戸かずや | 水美舞斗 | |
月 | 珠城りょう | 美園さくら | 月城かなと | 鳳月杏 | |
雪 | 望海風斗 | 真彩希帆 | 彩風咲奈 | 彩凪翔 | 朝美絢 |
星 | 礼真琴 | 舞空瞳 | 愛月ひかる | 瀬央ゆりあ | |
宙 | 真風涼帆 | 星風まどか | 芹香斗亜 | 桜木みなと |
眺めていて思ったことを挙げてみます。
1.花組は全員生え抜きの花組育ち
2.93期が2番手に揃っている
3.95期が全組にいる
1つめの花組は全員生え抜きの花組育ちであることはべにあー(紅ゆずる・綺咲愛里)とことちゃん(礼真琴)、せおっち(瀬央ゆりあ)の星組もそうでしたし、それほど珍しいことではないのかもしれません。
しかし星組はトップスターが生え抜きと組替え経験者が交互に生まれた時期がある一方、
花組はれいちゃん(柚香光)がオサさん(春野寿美礼)以来の花組生え抜きのトップスターなのでとても珍しい組編成と思ったのかもしれません。
また花組は1998年の真矢みきさん・千ほさちさんが最後のトップコンビの同時退団でしたが、
久々の花組生え抜きのトップコンビのれいはな(柚香光・華優希)はどうなるかな?と考えることがあります。
自分がトップコンビの同時退団が好きだから花組でもしも実現するとしたら、ともに花組で育ったお2人なのでは…と思うのです。
2つめの93期が2番手に揃っていることは、それぞれの立ち位置がまったく違うのが興味深いです。
さきちゃん(彩風咲奈)は雪組育ちの御曹司で、
愛ちゃん(愛月ひかる)は宙組から短い専科期間を経て下級生のトップスターであることちゃん率いる星組生となりました。
そしてキキちゃん(芹香斗亜)は2度の組替えを経て、星組での下級生時代を共に過ごした1期違いのゆりかちゃん(真風涼帆)とバディのような関係で舞台を引っ張っているのを感じます。
93期の3人の2番手スターがこれからどうなっていくのかの答えは一ファンである自分にはわかりませんが、ぼんやりと考えることはあります。
2番手スターの大きな羽根を背負って大階段をおりてくる姿を見ていると「次は…」と期待するものもありますし、
ご本人が希望しているのならやらせてあげたい、最後に大階段をおりてくるところをぜひ見たいです。
(昔は誰でもトップスターになりたいものだと根拠もなく思っていましたが、そうではないことを2番手スターとして退団した大好きな美弥るりかちゃんの退団後のインタビューで知りました。)
そして3つめの95期が全組にいることはあらためて言うまでもなく、スター揃いのすごい期である運命の奇跡を思わずにいられません。
1.の花組のスターが全員生え抜きであることにも関連してもしも組替えがあるとしたらと妄想することがあります。
具体的には、何度か書いていますが、マイティー(水美舞斗)のさらなる飛躍を見たくて組替えのifを考えるのですが、
これだけ各組で95期のトップスター、スターが活躍しているとどこにも動きようがない…とも思うのです。
もしもあるとすれば組替え未経験のせおっち(瀬央ゆりあ)かずんちゃん(桜木みなと)とのトレードでしょうか。
かつてのれいこちゃん(月城かなと)とあーさ(朝美絢)のように。
また雪組だけ人数が多く、あーさ(朝美絢)がにいることに、
すでに退団を発表しているだいきほが卒業した後はどうなるんだろう…とあれやこれや考えたりもします。
あれこれ考えているなかで雪組は宝塚GRAPH1月号の巻頭ポートの人数は他組より少なかったことも思い出しました。
5組の撮影風景とトップ娘役のまとう花のドレス
付録のDVDにはイシ様(轟悠)と5組巻頭ページ、そしてトップ娘役が花をモチーフにしたフラワードレスの撮影風景が収められていました。
フラワードレスは花と花言葉をモチーフにしたドレスです↓
🌸FLOWERY FIELDS🌸 pic.twitter.com/yG8urp41VJ
— はな言葉🌷ウェディングドレス (@hanacotoba_jp) February 12, 2020
twitterでよく拝見していたのでレビュー本に出てきて驚きました。
花組は4人揃って革のジャケットでクール✕ハードな雰囲気で決めていますが、
動画はわちゃわちゃと楽しそうでした。
あきらさん(瀬戸かずや)がれいちゃんに壁ドンを披露していて途中からふざけているのですが、これがまあなんというかっこよさ。
いつかしかるべき作品のしかるべき役で見たい、いえ拝みたいです。
そして革ジャンにダウンスタイルのはなちゃんの凛としたかっこかわいさいさがとてもいいではないですか!
今までのはなちゃんのポートで一番好きかもしれません。
このレビュー本で披露している淡いグリーン✕白のカスミソウのドレスのように、いつもはふんわりした雰囲気のはなちゃんとのギャップを含めて好きなのかもしれません。
動画で見るとマイティーの上半身のみっしりとした厚みが革ジャンでよくわかり、鍛え上げてきるのがよくわかります。
月組はたま様(珠城りょう)のウェーブがかったヘアスタイル、フリルシャツ、そして浮かべた微笑みに言葉にしがたい、ふしぎな中性的な魅力が印象的でした。
「十二夜」をベースにしたという「ピガール狂騒曲」のポスターでも中性的、女性的な柔らかさを感じたのを思い出しました。
美貌のれいこちゃんがさらに美しさに磨きがかかっていて、眉の描き方と色味がとてもお似合いで、
面立ちもさらにほっそりされたのがチャームポイントのエクボが深くなった気がします。
美園さくらちゃんの鈴蘭のドレス姿はポーズの肩~腕、長い首の美しさがすばらしいです。
雪組は3年前のレビュー本があーさの雪組への組替え後の初仕事という話があり、
だいきほの卒業に向けての集大成、まとめのレビュー本であることを感じました。
ひとこちゃん(永久輝せあ)考案の雪組ポーズを決めていたのもうれしくなりました。
かけ声はもちろんどっせーいです。
そしてのぞ様からまあやちゃんへのメッセージは絶大な信頼が感じられて胸が熱くなりました。
トップコンビを組んでからの3年間、私が想像していた以上の娘役さんになってくれて感慨深いです。
きっと舞台人としての3年で一番変わったのが真彩ちゃんじゃないかな。まだ見ぬ世界を探しながらここまで来たと思いますので、最後まで私も一緒に、その終わりなき道を走り抜けたいです。
雪組本の歌に関してのインタビューもそうなのですが、のぞ様は真彩希帆という相手役が自分を高めてくれたことを言葉にしていることに、すばらしい関係性だなと感服します。
動画で見ると凪様(彩凪翔)がサイドの髪をかなり短く刈っていて、こんなに短い髪の凪様を見たのは初めてかもしれないと思いました。
またのぞ様がチェック柄の燕尾風のおしゃれなジャケットをお召しなのですが、
それに合わせてメンバーそれぞれがご自身の服をどう合わせたのかという解説が興味深かったです。
なかでもまあやちゃんがはしゃいでいてかわいいのと、それも無理からぬことと思うくらいのぞ様のお召し物と合ったワンピースです。
見つけたときはうれしかったでしょうね。
星組は撮影動画が元気いっぱいでふだんの様子が伝わってくるようで頬が緩みました。
愛ちゃん(愛月ひかる)の星モチーフがちりばめられた重ための生地のスーツに気合を感じます。
そしてパンジーをモチーフにしたドレス姿のなこちゃん(舞空瞳)が最高にかわいいです。
濃い紫色のドレスが、ゴールド✕紫の大きめのイヤリングがこんなに似合うなんて。
舞台でもこの色味の衣裳を纏うなこちゃんを見てみたいです。
後付によるとヘアメイクさんが入っているようでいつもと違う目元のメイクもかわいいです。
ことちゃん(礼真琴)がなこちゃんに贈っている言葉にはっとしました。
私もそうだけれど、このくらいならできて当たり前と思われがちなところ、実はそこまでくるのにはやっぱり努力した過程があってこそ……(後略)
なんでもできてスーパースターと称されることちゃんですが、求められるもののレベルが高いなかでそれ以上の結果を出し続けて質の高い舞台を見せてくれていることに思い至りました。
これは特別な才能ある者しか理解し得ない苦悩なのかもしれないーーと思うと、ことなこコンビの誕生をあらためて祝福したくなります。
宙組は目を見張ったのがまどかちゃんです。
かわいくて若いトップ娘役さんと思っていましたが、白✕黒✕ゴールドの刺繍がきらびやかなドレス姿でゆりかちゃん(真風涼帆)に寄り添う姿に大人の女性の気品と堂々とした自信、風格さえ感じます。
かわいいかわいいと思ってきましたがまどかちゃんもトップ娘役になって3年目、
様々や経験を積んで技術を磨きいい意味で貫禄を感じさせるトップ娘役さんになったのだとしみじみ感じました。
そして先日タカラヅカニュースの「FLYING SAPA」の初日のご挨拶でまかキキのお2人がボロボロに涙を流して、
お互いが見合って滂沱の涙を認めて一瞬無言になった後につつき合っていたいた阿吽の呼吸が誌面にもありました。
(真風)同じ星組出身で新人公演でも共演した私たちが、いま宙組でこうして舞台を創っていることに、ふしぎな縁を感じます。
いつもそばで支えてくれて、本当に頼もしい存在です!
ふだんは他愛のない話ばかりしていますが、その奥にある優しさや気づかいに助けられています。
(芹香)下級生のころから本当にお世話になっていて、いまはその恩返しをいっぱいできるときだと思うので、少しでも支えになれていたらうれしいです。
(中略)楽屋での笑いなら、いつでも提供させていただきます!
下級生時代、そしていまの宙組で苦楽をともにしているからか、書いていることが通じ合っていて、「オーシャンズ11」のダニ―とラスティーのようなバディ感を感じました。
娘役のページに思う 舞台の美の秘密も知りたい
いろいろと事情のあるなかで誌面を作っていらっしゃる編集部さんに望むのは贅沢なことかもしれませんが、
娘役スターさんのページ娘役にきく美しさのヒケツとプチアンケートが宝塚GRAPHの「A GIRL」やタカラヅカニュースの「プリンセスRecipe」と重なる気がします。
登場されている娘役さんも重なっているのではないでしょうか。
2019年レビュー本のように振り袖を着てロケしてほしいなんて贅沢なことは言いません、質問の角度をもう少し変えてほしかったです。
たとえば2018年レビュー本ではドレステーマにこんな質問がありました。
1.ドレスを着るときに意識していること
2.今まで一番印象に残っているドレスは?
こういった舞台に関する、他であまり目にすることない切口の質問があってもいいのではないでしょうか。
たとえばこの1年で一番好きな衣裳、場面であるとか、舞台化粧のポイントですとかこだわりの舞台のアクセサリーですとか。
トップ娘役さんが宝塚GRAPHの名物コーナーThe Costumeで舞台衣裳やアクセサリーのエピソードを知る機会がありますが、ほかの娘役さんはそういう機会が少ない気がします。
インタビューのなかでうみちゃん(海乃美月)が娘役10年目を迎え「組の中で少しでも下級生を引っ張っていける存在でありたい」と語り、
遥羽ららちゃんが「娘役としては組の中で上級生になってきたので下級生のことも気にかけられるよう(中略)心している」と語る頼もしさを感じました。
またみほちゃん(有沙瞳)の「可能性を求めて新しいことにも挑戦したい」という新生星組となったなかでの言葉が印象的で、
なんでもできる娘役さんだからこそ「こんな役もできるんだ」「こんな表現もあったんだ」と客席で驚嘆したいです。
男役の同期トーク 98~101期
娘役さんのページとは逆に新鮮に感じたのが新人公演主演を経験した98~101期の男役さんたちの同期トークです。
宝塚GRAPHやスカイステージで同期対談の企画はありますがてい談はなかなかありません。
98期のあやなちゃん(綾凰華)が真ん中のスリーショットはぴーすけ(天華えま)との笑い方、雰囲気が似ているなあと思いました。
ぴーすけが「私のことはいいよ」と遠慮しているのがかわいいです。
99期は大注目している帆純まひろくんが美貌で見下ろしてくるショットがたまりません。
うーちゃん(英かおと)としゅわっち(諏訪さき)はスカイステージ「ゆるりふんわりふたり。」でも仲のよさが伝わってきましたが、
番組内と同じく”美”、”キラキラ”という言葉をまひろくんに向けています。
そして100期はほのかちゃん(聖乃あすか)がまひろくんと同じく美しいという賞賛からトークが始まっていて、
せのほののドリームエントランズを思い出しました。
おだちん(風間柚乃)の余興は神、しんくん(極美慎)の可愛いモンスターというのもなんとなくわかります。
101期はやはろこってぃ(鷹翔千空)が見下ろす角度、それも真正面からのショットが大変美しく、人差し指の太めの指輪、ポーズを含めて完璧です。
以上、2020年のレビュー本の感想でした。来夏も楽しみにしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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