おはようございます。ヴィスタリアです。
定期購読している宝塚GRAPHの2020年6月号を読みました。
例によってヴィスタリアの独断と偏見と偏愛で特に気になったページについて順不同で記事にしています。
目次
望海風斗と彩風咲奈が誌上で演じる「紫子」香気に満ちた柴田侑宏の世界
届いたGRAPHを捲ってこのページを開いた瞬間、思いました。生きていてよかったと…大袈裟ではなく本心で。
そのくらいすごいものを見てしましました。
のぞ様(望海風斗)と咲ちゃん(彩風咲奈)が誌上で「紫子」を共演しているのですが、これがもう拝みたいくらいの美と艶と物語性が誌面から溢れているんです。
ステージ扮装企画は待ってました!と叫びたいくらいうれしい企画、しかも大好きな柴田先生の作品だなんてうれしすぎます。
これからシリーズ化されるんでしょうか。
編集後期には香気に満ちた柴田侑宏の世界を各組の男役が紙面で再現とありますから今後の展開に期待しています。
編集さんの込められた想いに胸が熱くなりました。
紫子は星組初演の写真しか知らなかったのですが、こののぞ様と咲ちゃんの扮装を見て「これは見なくては」と使命感に駆られて録画してあった月組再演(2010年)を見ました。
のぞさき衣裳はこの月組版で紫子・碧生/霧矢大夢と風吹/青樹泉が着ていたものでした。
「紫子」は木原俊江先生の漫画「とりかえばや異聞」を原作にした作品で、GRAPHの解説と月組再演時の作品解説に下敷きにあらすじをざっくりまとめてみました。
時は安土桃山時代。
紫子/望海風斗は女でありながら生来の男勝り。跡継ぎのない家に育ったため、男として育てられ武芸一般を学んでいた。
母が病に倒れたために遊女となり「手っ取り早く稼ぐ」ことにするが、立ち居振る舞いは遊女ではなくまるで男のよう。
その店に客としてやってきた浪人風吹/彩風咲奈が紫子の初めての客となり、2人は恋に落ちる。
翌日も逢瀬の約束を交わす2人であったが、紫子の元に急使が訪れ「安芸国佐伯家領主碧生(みどりお)が病に倒れたため身代わりを務めてほしい」と告げられ、紫子はそれを受け入れる。
紫子は実は佐伯碧生/望海風斗※2役の双子の妹であった。
一方、紫子が突然姿を消してしまったことを詰りつつ風吹は忍びの命ーー佐伯碧生暗殺を受けて佐伯城へと向かう。
2人は佐伯城で思わぬ形で再会を果たす。
病から回復したに思えた碧生の病状が急変して急逝し、紫子は佐伯家領主碧生として生きる覚悟を決め、碧生の婚約者舞鶴姫との婚儀を受け入れ、婚礼の床入りの代役を風吹に頼んだ。
愛しい風吹を舞鶴姫の元へ……碧生として生きることを選んだはずの紫子の胸を嫉妬の炎が焦がす。
ここまでは物語の起承転までで男女入れ替えの趣深いエピソード、他の役なども省いています。
物語の結末はぜひGRAPHで確かめてみてください。
市場で結末のシーンが再現されているのですが、紫子/望海風斗と風吹/彩風咲奈の寄り添う姿はまるで絵のようです。
また24ページ右上の視線を交錯させるのぞさきは本当にセリフが聞こえてきそうです。
月組再演を見て「ベルサイユのばら」とは違う形でトップコンビよりもトップスターと2番手スターに比重の置かれた作品であることに驚きました。
そして紫子/望海風斗の妖しさと儚さと艶も風吹/彩風咲奈の男らしさもぴったり!
このまま舞台で見てみたいです。
だいもんのしゃべ化粧の美しさ、たおやかさといったら、目元に指した朱から漂う色香が誌面から匂い立つようで、男女2役の演じ分け、嫉妬の炎に身を焦がすシーンなどぜひ見てみたいです。
咲ちゃんは般若の面を持ったショットがかっこよくて、個人的に面長で頬骨が美しくて頬が削げている男役さんが好きなので黒めのお化粧と頬骨、頬の陰影がたまりませんでした。
男らしさと野性味と自由な空気を湛えた風吹は咲ちゃんの新たな魅力を引き出してくれそうです。
今回「紫子」を選んだのはのぞ様とのことですが、本当にすばらしい企画をありがとうございました。
はみだしSHOTなどですっかり愛らしくしおらしい紫子になっているのぞ様がかわいかったです。
Cover Special 礼真琴 紅ゆずるの思い出
表紙のことちゃん(礼真琴)、初のソロ表紙おめでとうございます。
アッシュがかった髪色が新鮮です
この赤いジャケット×黒い襟×白いシャツを見た瞬間、さゆみさん(紅ゆずる)のデジャブを感じ、GRAPHのバックナンバーを漁って見つけました。
GRAPHの表紙の礼真琴くん、どこかで見た紅ゆずるさんを感じると思ったら紅さんのサヨナラ特集号のお洋服がほぼ一緒だった。 pic.twitter.com/NK369nisCZ
— ヴィスタリア@聞いてちょうだいこんなヅカバナ (@zukabana_vis) May 23, 2020
と思ったら表紙撮影ルポにまさかのさゆみさんが!
にこにこ満面の笑みのべにことに和みました。
Current 帆純まひろ×聖乃あすか
先月号のGRAPHで次号のお知らせを見たときからこのページを楽しみにしていました。
帆純まひろくんとほのかちゃん(聖乃あすか)という花組男役の美×美の極みのお2人がどんなお衣裳で合わせてくるのかあれやこれや想像していたのですが、
まさかこんな艶っぽい和装で登場するするなんて思っていませんでした。
ページを開いた瞬間あまりの美しさと艶にはっとして慌ててGRAPHを閉じ、心を落ち着けて再度開き、再度見惚れました。
まひろくんが黒髪なのを見ると「はいからさんが通る」のお稽古中であったことを思い出します。
ほのかちゃん(聖乃あすか)は藤枝蘭丸役が全カツラだからか茶髪ですね。
たびたび書いていますがまひろくんが大好きなのですが、このポートはいままであまり見たのことのない男っぽさ、鋭さのある表情が新鮮です。
特にほのかちゃんと背中合わせのショットはもしも舞台でこんなまひろくんを見られたらあまりのかっこよさに舞い上がりそうです。
99期生最後の新人公演でほのかちゃんとまひろくんががっつり芝居で組んだ「A Fairy Tale−青い薔薇の精−」のエピソードが聞けたのもうれしいです。
エリュ/聖乃あすか(本役 明日海りお )とハーヴィー/帆純まひろ(本役 柚香光))を見たときにこの作品の意味が初めて腑に落ちた部分があったのです。
このエピソードを踏まえた上で映像を見るのが楽しみです。
はみだしSHOTに和み、編集後記のエピソードに1期違いの貴さを見て、再びCurrentのページを開いて見惚れました。
月城かなと れいこのMail Box
先月号に続いて美しいれいこちゃんが見られてうれしいです。
そしておだちん(風間柚乃)はなぜそのお顔にしたのか…そういうお茶目なところ、好きです。
先日スカイステージのタカラヅカニュース内のインタビューでれいこちゃんが無人島に行くなら誰と?という質問にありちゃん(暁千星)のお名前を挙げて上級生っぷりを発揮していたのですが、おだちんへのメールにも同じものを感じます。
そして星風まどかちゃんにメールを送っていますが、2019年7月号の表紙をお2人が飾ったときにも言いましたけれど再度言いますね。まどかちゃんは真風の女なんですよ、と。
だってれいこちゃん、ハートマークのポージングまでしているんですよ。
本当にまどかちゃんのことをかわいく思っているのが伝わってきます。
A GIRL 天彩峰里・潤花
GRAPHはときどき緑色のドレスを鮮烈に着こなす娘役さんが登場されます。
ゆきちゃん(仙名彩世)のサヨナラ特集であったり。
あーちゃん(綺咲愛里)の表紙であったり。
じゅりちゃん(天彩峰里)の緑色も新鮮でとってもかわいいです。
そして赤寄りの髪色との合わせ方がおしゃれだなと思いました。
TOCCAのコレクションが正にフェアリーですけれど違うテイストのじゅりちゃんを見られてうれしいです。
インタビューの今ハマっているものは宝塚という答えは1ヅカファンとしてうれしくなります。
入団前より好きというくらいもうどっぷり。
勉強のためにと思っていたのですが、見ているうちにその方の歴史をどんどん追いかけたくなって…。
仙名彩世さん、愛希れいかさん、そして麻乃佳世さんがもう本当に美しく、いろんな娘役さんを見て引き出しを増やしていきたいなと思っています!
舞台の上の生徒さんが宝塚を愛しているのが伝わってくる言葉には(勝手に)近しいものを感じてうれしくなると同時に応援したくなります。
じゅりちゃんがそうしてインプットしたものを大切に、一層素敵な娘役さんになられることを応援しようと決意しました。
そしてじゅんはなちゃん(潤花)、とってもとってもいいではないですか!!
黒のパンツスタイルに目尻に強めのポイントのあるメイクが凛とした魅力を引き出していて、表情も顔に手を当てたり、目を伏せ気味に余韻を含んで笑を浮かべたり、大人っぽさがあって見違えました。
じゅんはなちゃんは明るくて”陽”のイメージがあり裏表紙のヒガシマル醤油やポケットに手を入れたショットの満開の笑顔をよく見かける気がするのですが、
大人っぽさ、強さを押し出した方が好きですしお似合いだと思いました。
舞台でそんな雰囲気の役やショーでの場面のじゅんはなちゃんが見てみたいです。
抱いている”陽”のイメージがガラリと大きく変わりそうです。
それはもしかしたら「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」新人公演のデボラ役(本役 真彩希帆)だったのかもしれないと思うと、貴重なチケットを手にしていただけに残念です。
その他のページ
一言ずつですが触れさせてください。
◆EX 和希そら
そらくん、この企画に合ったエピソードをたくさんお話されています。
潔癖症であること、鳥が苦手なことなど初めて知りました。
ぜひ博多座「黒い瞳」の映像を見てどのように演じているのか見てみたいです。ライブビューイングでは気づけませんでした。
◆SPECIAL PORTRAIT 愛月ひかる
愛ちゃんがビスクドールのような透明感を湛えていて、
甘い雰囲気のとろんとした目元が濃ゆ〜い舞台のイメージとはまた違う雰囲気で素敵です。
左右のページのギャップがたまりません。
◆波瀾爆笑!?我が人生 綾凰華
あやなちゃんはは地元宝塚市の出身でお祖母様もお母様も宝塚ファンとは、活躍を喜ばれているでしょうね。
自身で受験の意志をきちんと定めて音楽学校を受験したエピソードが印象的でした。
◆SPECIAL PHOTOSELECTION
イシ様(轟悠)の「パパ・アイ・ラブ・ユー」の表情のかわいらしさと隣のページのチェ・ゲバラのギャップといったら。
のぞ様の「はばたけ黄金の翼よ」のヴィットリオのこの表情、言葉にできません。
どんなシーンなのかが浮かぶようでそれが全てです。
たまさく(珠城りょう・美園さくら)の「ON THE TOWN」のスケスケシーン(すみません、他に言えなくて)がモノクロだからこその美しさが引き立ちます。
劇場でドキドキしながら見つめていたのを思い出しました。
宙組「オーシャンズ11」でまかきき(真風涼帆・芹香斗亜)はこんなに楽しそうな表情をしていたんですね。
次号のお知らせがスカスカで新型肺炎の影響を感じますが、このような状況下で企画を考え直し誌面を練り直しこうしてときめきを届けてくださることがうれしいです。
来月号のGRAPHも楽しみにしていますし、今月号のトップコンビのmini Talkのように公式SNSとは違う、生徒さんがリラックスした素顔や日常のエピソードを知ることができたらうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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