こんばんは、ヴィスタリアです。
定期購読している宝塚GRAPHの2021年9月号を読みました。
例によってヴィスタリアの独断と偏見と偏愛で特に気になったページについて順不同で記事にしてきます。

Cover Special 舞空瞳・潤花
表紙はなこちゃん(舞空瞳)とかのちゃん(潤花)、102期生のトップ娘役のお2人がまるでお人形のようなキュートさです。
ダンスうまの娘役同士でもあります。
後ろのソロショットの動きのあるポスターがお2人の流れるような動きを想像させてくれます。
表紙撮影レポのかのちゃんの「一緒に撮影できると聞いたときは叫んだもん!私、跳び上がったんだよ」は比喩ではなく、本当に歓声をあげて飛び跳ねて喜ばれたのが目に浮かぶようですし、
オフショットのお2人の飾らない素顔の笑顔が眩しいです。かわいい!
タカスペがあればお2人がそれぞれの魅力を活かしたダンスを踊りまくるところが観られるはずなのに…と思い浮かびました。
雪組新トップ彩風咲奈特集
ミントグリーンのダブルのスーツをこんなにさらりとおしゃれに着こなせる人がさきちゃんをおいて他にいるでしょうか。爽やかでかっこいい!
相手役のきわちゃん(朝月希和)へのメッセージも、またきわちゃんからさきちゃんへのメッセージもコンビ同士の尊敬と信頼が感じられて心を動かされました。
それはあーさ(朝美絢)が加わっての鼎談のトークの底にも流れているなあと思いました。
(彩風)(朝美が)雪組に来て最初の公演は「CAPTAIN NEMO」で一人で黙々と突き詰めていた印象。だぶん必死だったんだんだと思うけど。
次の「ひかりふる路」では役の関係が最悪で(笑)、やっと「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」で打ち解けたかな、みたいな。
本当の朝美絢と近づけたのがその頃。
いまの関係になるまで時間がかかったことを明かしておいでですが、新しい雪組をともに引っ張っていく信頼があるからこそ「本当の朝美絢」という言葉が出てくるのかと思うと、
さきちゃんの飾らないまっすぐさを感じました。
めずらしく学年の近いトリデンテの距離の近さもあるのかもしれませんが自然体でいいなあと思いました。
A-Learning 愛月ひかる
愛ちゃんは黒髪の貴公子なんだなあと、目を伏せたポートからの読み手を目線で射抜くようなポートの流れの美しさを見て思いました。
長身で等身が高く男役として恵まれたスタイルの愛ちゃんですが、ハマっていることでとりあげているのは美で、
美意識の高さにGRAPHのかつての連載「美ほどき」(娘役スターさんのスキンヘア、メイクアップ、ヘアケアなどのインタビュー)を思い出しました。
男役さんのこうしたケアやアイシャドウのお色などを知る機会は滅多にありませんから興味深く読みました。
「白いルースパウダーを使うと私は大福みたいになるので、少し色のついたもののほうがよいと最近気が付きました」とのことですが、
それは愛ちゃんが抜けるように肌が綺麗で白いからですよ…。
また愛ちゃんが選んだ6名の星組生からの質問ではいろはすくん(彩葉玲央)の「卒業生でも現役でも、もし1日だけ誰かになれるとしたら?」が興味深かったです。
(愛月)え~、娘役になってみたいかも(笑)。
いや、シメさん(紫苑ゆう)になって白城あやかさんと組みたい!
(中略)0.01秒でも早く私を見ようとしてくれている白城さんが見てみたい!(笑)
宝塚が大好きで愛がいっぱいの愛ちゃん、さすがです。ぶれませんね。
その他のページ
一言ずつですが触れさせてください。
◆LAST PORTRAIT 遥羽らら
白いワンピースのららちゃんも淡い菫色のワンピースのららちゃんも輝くような美しさ、かわいさです。
「オーシャンズ11」「ホテルスヴィッツラハウス」でお芝居をしたキキちゃん(芹香斗亜)とのエピソード、退団を決意したきっかけのお話が素敵で胸を打たれました。
「壮麗帝」(中略)千秋楽のフィナーレでずんさん(桜木みなと)の笑顔を観ながら一緒に踊っていたら、「幸せ…」と本当にひとこと心にうかんで。
(中略)明確なきっかけがあったわけではないので、ふしぎな気持ちですね(笑)。
でも、思い返すと本当にありがたい経験をさせていただいて。きっと心が満ち足りたのだと思います。
退団のきっかけは、ららちゃんが仰せのように明確なものではないのかもしれませんが、よく言う鐘が祝福に満ちて優しく、静かに鳴ったのかな…と思いました。
◆同期紹介アーカイブ95期
2016年にせおっち(瀬央ゆりあ)がライターをされた企画のアーカイブが載っているのですが、
毎月毎月スターさんばかりで95期のすごさをあらためて目にした思いです。
◆Decor 星風まどか
ラメの大きめの赤っぽいアイシャドウに長い睫毛、つやつやリップのまどかちゃんがとってもかわいいです。
そしてページをめくるかわいいだけでなく大人っぽい綺麗なお姉さんらしさもあって、学年もトップ娘役としてのキャリアも経てこられたことを感じてはっとします。
好きだった台詞に「アナスタシア」にアーニャとディミトリの最後の場面を挙げられていて、これは自分も大好きだったのでうれしくなりました。

アナスタシアがディミトリに「ディマ」と彼が愛する父に呼ばれていた特別な名前で呼びかけ、おとぎ話のハッピーエンドおようでときめいたのを思い出しました。
また手作りアイテムで紹介されているお団子キャップがミュージックサロン「夢みるMadonnna」の歴代さまざまな娘役さんがお召しの紺色✕白のドレスだったのもうれしくなりました。
ヅカファンならきっと目にしたことのあるこのドレスにまどかちゃんがどんなヘアアクセサリーを合わせるのか、まどかちゃんのセンスが伝わってきます。
◆ZUKA LIVE 和希そら
そらくんが「宝塚おとめ」の特技に書き続けている目薬をさすことの事情が明かされ、さしているお写真まであります!
音楽学校時代、とにかくドライアイがひどかったんですよ。
(中略)薬指で距離を測って一瞬で確実にという方法を編み出していました。
お写真ではちゃんと薬指で距離を測っているのがわかります。
他の質問とそらくんの答えもおもしろくて楽しさの詰まったページでした。
◆As Is To Be 暁千星
早くから抜擢されてきたスターさんなのに、いえだからこそいろいろなものを乗り越えてきて今の男役として技術と存在感とオーラで輝くありちゃんがいるのだというのが伝わってくるようなインタビューでした。
下級生のころはベビーフェイスだと言われることが本意ではなく、みなさんが抱くイメージと本当の自分 とのギャップに苦しんだりもして。
でも今は、そのギャップを魅力に変えてかわいい部分もかっこいい部分もお見せできるようになれたらと。
もう今は月組の上級生のスターさんで、舞台を観ているとかわいいよりもかっこいいと感じる瞬間が圧倒的に多いですが、ときどき垣間見えるかわいさもありちゃんにしかないもので好きです。
新たな月組でのありちゃんを楽しみにしています!
ところではみだしショットでは黒いジャケットのボタンを留めて学ラン、応援風のポーズを決めているありちゃんがかっこかわいいのですが、110周年の運動会のときどんなスターさんになられているかな…と思いを馳せたくなりました。
次月号はイシ様(轟悠)のサヨナラ特集です。
いつからか表紙を飾ることをなくなったのを後輩に譲られたのかなと勝手に思っているのですが、サヨナラ特集号もやはり表紙ではなくて、イシ様の去り際の美学を感じています。
心して読みたいと思います。
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