月組

珠城りょう、美園さくらの卒業によせて(月組観劇納めでした)

こんばんは、ヴィスタリアです。

月組トップコンビ珠城りょう・美園さくらの退団によせて

いよいよ8月15日に月組「桜嵐記/Dream Chaser」が東京宝塚劇場で千秋楽を迎えます。

月組を2016年から率いていたトップスターたま様(珠城りょう)の、
トップ娘役美園さくらちゃんのご卒業の日です。

自分は80~90周年ころ第一次ヅカファン時代を過ごして一度区切りをつけ、100周年あたりからOGさんや宝塚歌劇の舞台をたまーに観るようになったのですが、
どハマりしてヅカファンに舞い戻ったのは2018年月組「カンパニー/BADDY」を観劇したのがきっかけでした。

そのときからトップスターであったたま様が退団されると思うと、月組の一つの時代が終わるという感慨があります。

退団される方、専科に組替えになるゆりちゃん(紫門ゆりや)まゆぽん(輝月ゆうま)もいることでその思いは一層強くなります。

スイートハートの美弥るりかちゃんの大ファンになったのと同時に
バッディーのたま様が銀橋で正装で煙草を吹かす色気、スタイルのよさにやられて
すぐに追いチケをし、とにかく月組のことを知りたいと組本を買って帰ったのが昨日のことのようです。

学年差もあり上級生が2番手という関係でしたが、好きなスターさんのトップ姿が見たいという願望の一方で公演スケジュール的にも学年的にも夢なのは頭ではわかっていましたし(退団後のるりかちゃんのインタビューを読んでその夢はファンが側の願望だったのだと納得しました)、
たまるりが好きでした。

いまも「グランド・ホテル/カルーセル輪舞曲」「BADDY」「雨に唄えば」「エリザベート」「クルンテープ」などの思い出深い映像を見る度にときめきます。

月組らしさか巡り合わせか「ON THE TOWN」「I AM FROM AUSTRIA」など海外ミュージカルもたくさんあり、
一方で「WELCOME TO TAKARAZUKA」という和物ショーの傑作もあれば、「カルーセル輪舞曲」「Dream Chaser」などオリジナルショーも良作で多くの舞台で楽しませていただきました。

特に好きな役は作品も含めて「グランド・ホテル」のフェリックス・フォン・ガイゲルン男爵、「BADDY」のバッディーが思い浮かびますが、
一番印象的だったのは「WELCOME TO TAKARAZUKA」をSS席で観劇したときです。

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たま様が心からの、深い愛を届けてくれているのが伝わってきて、「大丈夫ですよ」と劇場全体を優しく包み込んでくれているような、疲弊した心がほどけていくような安心感を客席で感じたんです。

たま様の男役としての、組の芯たるトップスターとしての包容力を感じた瞬間でした。

この広く深い包容力と大器さとない交ぜの色気がたま様の魅力というか自分の好きなところでした。

なので男爵、バッディーや「雨に唄えば」のドン・ロックウッドのような男の色気のある役が特に好きだったのかもしれません。

ご本人がご卒業を前にしたインタビューで「いろいろなことがあって」と仰るように、若くしてトップスターに就任し大変だったこともあったと推察しますし、千秋楽を無事に迎えられて心からほっとした公演もありましたが、
コロナ禍による公演中止を経て無事にご卒業の日を迎えられることに安堵し、そして祝福したいと思っています。

さくらちゃんを初めて観たのは「雨に唄えば」でした。

このときは正直、お化粧やカツラのセンスにうーん…と思うところがあったのですが、その後公演のたびに見違えるように美しくなられセンスもぐっと磨かれ、加速度的に成長していくのを見ていたように思います。

「I AM FROM AUSTRIA」のエマ・カーターはヴィジュアルからしてキュートかつゴージャスで最高でしたし、「赤と黒」のレナール夫人は新たな一面を知った役でした。

歌・芝居・ダンスとしっかり実力があってスタイルがよくて舞台でも魅力的なトップ娘役として輝いていて、
またオフステージでは個性的かつ自然体なトークが魅力的で「珍しい、そしておもしろい娘役さんだなあ」と思っていました。

ミュージックサロン「FROM SAKURA」のセットリストにミュージカルナンバーがずらりと並んでいて、そのほとんどがこれまでさくらちゃんが歌ってきたものであることにはっとしました。

本公演の初セリフが遅かったことはご本人もインタビューなどで語っておいでですが、新人公演、下級生の小劇場公演で与えられたものが糧になっていることも感じました。

退団後も芸事をされるのならまたミュージカルでさくらちゃんならではのリリカルな歌声を聞きたいです。

少し前に月組の観劇納めをしてきました。

「桜嵐記」は下手側の花道から出入りすることが多いですし、最後の出陣式の楠木正行/珠城りょうもそうなので臨場感があり、見入ってしまいました。

「Dream Chaser」は中でも特に永遠の贔屓ヤンさん(安寿ミラ)振付の名場面ミロンガ、フィナーレのすべての瞬間を目と心に焼き付けるつもりで見ました。

この印象的な照明がショーの中で再び現れると、もうすぐ終わってしまう、時間が止まってほしいと願わずにいられません。

退団を目前にされた生徒さんの内面から発光しているような、特別な美しさが眩しかったです。

大千秋楽はライブ配信で見るつもりです。

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