こんにちは、ヴィスタリアです。
少し前に「TAKARAZUKA REVUE BOOK2019」(以下レビュー本)を買っていそいそと読みました。
ヴィスタリアの独断と偏見と偏愛をもとに特に気になったことを書いてみます。
すべてのスターさんに触れられなくてごめんなさい。
目次
花組 明日海りお様の退団を前に
いよいよ卒業公演が近づいてきているみりおちゃん(明日海りお)率いる花組ですが、あきらさん(瀬戸かずや)の一言にハッとしました。
新人公演時代が第一の青春なら、今、第二の青春が終わろうとしているのかなと感じます。
このインタビューであきらさんがお話されたことはきっと、花組生全員が抱いているものではないでしょうか。
そのみりおちゃんが今、大切にしていることは?という質問に「感謝を伝えることと記録を残すこと」と答えておいでです。
これは花組本ですでに退団を発表していた前トップ娘役ゆきちゃん(仙名彩世)が「いま一緒にいられる人たちとの時間を、当たり前として流してしまうのではなく大切に感じながら日々すごしていきたい」と話していたのを思い出しました。
みりおちゃんもゆきちゃんも卒業を前に大切にしているものが共通しているように思いジーンとしてしまいました。
またれいちゃん(柚香光)が「花より男子」の主演について「これが宝塚の「花より男子」です」とどこに出しても恥ずかしくないものに仕上げなければという思いで望んだとお話されているのですが、
れいちゃんの道明寺司は正にそういう堂々たる主演だったなあと思い出しました。
月組 2番手スターのこと
月組はトップコンビと2番手の3人のうち2018年のレビュー本と変わらないのはたま様(珠城りょう)だけですが、これは5組のなかで月組だけです。
トップ娘役はちゃぴちゃん(愛希れいか)から美園さくらちゃんに、2番手は美弥るりかちゃんかられいこちゃん(月城かなと)になりました。
れいこちゃんはこれが月組2番手として初登場ということになるでしょうか。
(2018年レビュー本の目次には「2番手」という単語が明記されていて珍しいことのように思うのですが、今年のレビュー本にはありませんが、間違いなく2番手でしょう。)
「夢現無双/クルンテープ」東京公演中から休演が続き「チェ・ゲバラ」も休演となったれいこちゃんの美貌をこうして誌面とはいえ見られるのはうれしいです。
「I AM FROM AUSTIRA」で舞台で元気なれいこちゃんに会えるのを心待ちにしています。
たま様のインタビューには胸がいっぱいになってしまいました。
るりさんはとても温かい方。
一緒にお芝居をさせていただいてとても勉強になりましたし、お互いを思いやり高め合い、いい関係を築けてこられたからこそ今の月組があると思います。
るりさんと出会えて幸せに思いますし、心から感謝しています。
ヴィスタリアはるりかちゃんのファンですけれどたまるりも大好きで、「夢現無双/クルンテープ」大千秋楽の夫婦漫才は一生忘れられないと思います。
またたま様のお話で、「クルンテープ」でヴィスタリアの永遠の贔屓ヤンさん(安寿ミラ)が振付けたデュエットダンスに王子と使用人の身分違いの恋という細かな設定があることを知りました。
身分違いであろうことは観劇して感じていましたが、そんなに細かい設定があったとは。
ディズニープリンセスやシンデレラのストーリーを連想して見ていたのですがなるほどと思いました。
この場面についてたま様が「ヤンさんに振付けていただいたフィナーレの一連、(中略)流れが大好きです」とお話されているのもうれしいですし、通いに通ったこの公演で見るたびに夢中になりときめいていたことを思い出しました。
雪組 望海風斗様は全身で歌う
ちょうど東京宝塚劇場で雪組「壬生義士伝/Music Revolution!」公演中で観劇したばかりということもあり、だいもん(望海風斗)の「男役の基本の姿勢は、黒燕尾からきている」というお話はもちろんのこと、歌にについての言葉がとても印象的でした。
……歌うときは喉よりも全身を使って声を出すことを意識しますし、「声が出にくいな」と思ったら体のどこを使えばいいのか考えます。
だいもんのプロ意識と、そして劇場いっぱいに響く歌声になぜ感動するのか、一端を知ったような気がします。
また最近一番笑ったエピソードで「壬生義士伝/Music Revolution!」共演中の専科のカチャさん(凪七瑠海)との同期ならではのエピソードを挙げられていてそれ自体は微笑ましいエピソードなのですが、だいもんもカチャさんもそこに至るまでどれほどのことがあったのだろうと思うと泣きそうになりました。
この質問にはみりおちゃんも同期とのことを答えていて、89期を愛する者としてうれしくなりました。
星組 組カラーのどこに注目するか
宝塚大劇場のさよなら公演がまもなく千秋楽を迎えるさゆみさん(紅ゆずる)のお人柄、魅力が自然と伝わってくるような話、エピソードが短いインタビューのなかにたくさん詰まっています。
私は王道の宝塚を観てファンになったので、王道好きですが、先生方に言わせると、私は人とは感性がちょっと違うそうで(笑)。「紅の主演なら…」とおもしろい作品をもってきてくださいました。
「ANOTHER WORLD」は谷先生がずっと温め、この作品ができる人を探していたと伺い、主演させていただけて本当に光栄でした。
「ANOTHER WORLD」はさゆみさんにしかできない作品、再演できない作品だと思います。
ことちゃん(礼真琴)のさゆみさんの肩に手を置いているショットの表情がとってもかわいいのですが、さゆみさんにミッキーマウスが好きということを暴露されていますが有名なことなのでしょうか。
ヴィスタリアは不勉強で初めて知りました。
さゆみさんが星組の個性やあったかさを語り、ことちゃんが星組のオラオラ感を語っており、この2つが星組ならではの大きな魅力だと思っているのですが、どちらによりフォーカスしているのかも含めて興味深く読みました。
星組は「とりあえずやる気だけはある!」という、勢いのある人たちの集まりです。
娘役も一歩引くというより、肩を並べて一緒に進むようなイメージ。
これは89期の男役スターたちのトーク番組「ICHIGO-ICHIEリターンズ」でるりかちゃんが星組と月組の風土の違いを話していたのを思い出しましたし、
「ESTRELLAS」の娘役だけのシーンがむせ返るほどの色気と美しさに煽られた(もちろんよい意味で。最高でした)ことが浮かびました。
宙組 正塚先生のお芝居が楽しみ
キキちゃん(芹香斗亜)が8月末から始まる全国ツアー「追憶のバルセロナ」について初の正塚晴彦先生の作品とお話しているがちょっと意外でした。
最近は正塚先生が大劇場作品を担当されることも少ないのでなんら不思議なことではないのすが。
(最近の作品の賛否もわかれるのかもしれませんが、ヴィスタリアは第一次ヅカファン時代に「メランコリック・ジゴロ」「ブラックジャック」「LAST DANCE」「二人だけが悪」「ブエノスアイレスの風」といった正塚作品に親しんでいましたし、いまでも好きなんです。)
今回の全国ツアーは観劇が叶わないのですが無理をしてでも見たかったとあらためて思いました。
ずんちゃん(桜木みなと)もそらくん(和希そら)も「オーシャンズ11」で壁にぶつかりながら大きな役に取り組んだことをお話されているのですが、
テリー・ベネディクトという悪い役、作品のキーとなるライナスという役を自分のものにして一回りも二回りも成長されたお2人も全国ツアーで観たかったです。
娘役のこと レースのワンピースと美麗な振袖姿
今年はレースを使ったワンピースが流行しているのを感じました。
トップ娘役5人のうち4人がそうですし、Young Talkでも各組の娘役10人中4人がお召しです。
星娘は全員がそうなのでおそらくテイストを合わせているのかなと思います。
このYoung Talkはカジュアルな私服が多い中、星組だけ男役はジャケット、娘役はレースのワンピースとキメているのがなんだか星組ぽくて好きです。
(セルフィーのネタショットも上手で微笑ましく見ました。)
またキャトルレーヴの魅力を紹介しているじゅんはなちゃん(潤花)、ゆりちゃん(水乃ゆり)、あやちゃん(夢白あや)もやはりレースを使ったワンピースです。
全員が足元までの全身ショットがあるとは限らないのが残念なのですが、あーちゃん(綺咲愛里)の長袖もレースになっている白いワンピースと靴の色のコーディネートがとても洒落ていると思いました。
また星風まどかちゃんの凝ったヘアアレンジと、ベージュ系のワンピースに黒いリボンがアクセントになっているアクセサリーの合わせ方がすてきだと思いました。
ワンピースだけでなく、トップ娘役と各組の娘役スターがあでやかで美麗な振袖姿を披露されているのですが、これがまさに百花繚乱、それぞれに違った魅力があって見ごたえがあります。
ヴィスタリアが特に惹かれたのがみほちゃん(有沙瞳)の黒髪と淡いピンクの振袖です。
みほちゃん、なんてかわいくて美人なの。
上品で清楚で大人っぽさもあってすてきなポートで、これまでのみほちゃんのポートなかでも特別好きかもしれません。
またひらめちゃん(朝月希和)の赤い振袖姿もとってもかわいくて、赤系の振袖はほかにも着ておられる方がいるのですが、この赤はひらめちゃんにこそ似合う!と思いました。
うみちゃん(海乃美月)のゴージャスな柄の振袖、そしてこのヘアスタイルがとてもお似合いでいっそう美しさが際立っています。
舞台の衣裳や小道具などのページもほしかった
2018年のレビュー本は男役スターさんが黒燕尾の着こなし、こだわりについて、そして娘役スターさんがお気に入りの舞台衣装について語る企画がありました。
なかなか聞く機会のない話で興味深くて、ヴィスタリアはこれがけっこう好きだったんです。
毎年同じ企画というわけにはいかないと思いますが、またこういう舞台衣装や小道具など宝塚歌劇の舞台にまつわるエピソードを聞けたらうれしいです。
また来年ーー2020年のレビュー本をめくるころには宝塚歌劇はどうなっているのだろうとも思いました。
2018年のレビュー本で黒燕尾について語った各組の男役スターさん、思い出の衣裳について語った娘役スターさんが退団されていたり、退団をすでに発表されていたりすることを考えると、来年のレビュー本が出るころにはまた大きな変化があるのかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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