おはようございます。ヴィスタリアです。
月組「ピガール狂騒曲」半年ぶりの人物相関図!
2週間後の宝塚大劇場初日に向けて月組が始動しているのをとてもうれしく感じています。
稽古場キャストボイスが更新されるのも久しぶりなら人物相関図がアップされるのも久しぶりです。
公演解説を読んであれこれ想像したり、
相関図を眺めて新作への期待に胸を躍らせる日々がようやく戻ってきました。
約4ヶ月に及ぶ公演中止からの再開で完全新作の本公演が上演されるのは
この月組「WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-/ピガール狂騒曲」が初めてなんだと思い至りました。
花組「はいからさんが通る」は原作をよく知っていた上に別箱で上演がありましたし、
星組「眩耀の谷Ray」は宝塚大劇場での千秋楽を迎えていましたから。
106期生はようやく初舞台を踏むことができ、
予想だにしていなかったミエコ先生(松本悠里)のご卒業の発表もあって、
宝塚歌劇がこうして進んでいくんだなと感じています。
驚いたのは人物相関図たま様(珠城りょう)が演じる2役のうちジャックの説明です。
ジャンヌの名を捨て、男装する
ムーラン・ルージュの裏方として働くことを望む
ポスターのたま様の艶っぽさや
レビュー本での柔らかな雰囲気やドレスシャツからそうかなあとは思ってはいましたが、
こうして明確にわかるとインパクトがあります。
しかもれいこちゃん(月城かなと)演じるムーラン・ルージュの支配人シャルルに「惹かれていく」という矢印が出ているではないですか!
女性のたま様が男役となり→ジャンヌという女性を演じ→ジャンヌが男装してジャックになるということですよね。
…書いていて混乱してきました。
ということはですよ。
「十二夜」のヴァイオラがオーシーノ公爵へ抱いた恋心と秘めた思いは
たま様とれいこちゃんで演じられるのかと思うとどきどきします。
その男装したジャックに美園さくらちゃん演じるガブリエルが惹かれていくというのは、
ジャンヌ→ジャックへの男装といい「十二夜」のオリヴィアをモデルにしているということなのでしょう。
だとしたら未婚のオリヴィアからウィリー/鳳月杏という夫がいるガブリエルは
かなりアレンジされていそうです。
たまさくは、たまれいこは一体どんなところに着地するんでしょう。
原田先生がどの程度「十二夜」の世界を活かすのかわかりませんが、
いい形で1900年のパリに生まれ変わることを祈っています。
月組は前トップ娘役のちゃぴちゃん(愛希れいか)が「All for One」で男役を演じ、
2番手スターの美弥るりかちゃんが「BADDY」でジェンダーフリーなスイートハートを演じました。
そして「ピガール狂騒曲」でトップスターのたま様が女性の役を演じることになります。
宝塚歌劇において性的、あるいは人種的なマイノリティーの描き方にときに
画一的な見方とその一方的な見方を笑いにつなげるような要素があるのがとてもひっかかるとヴィスタリアは感じています
(たとえば「壬生義士伝」ビショプ夫人、「ロックオペラモーツァルト」バレエ教師など)
オリジナル作品である「ハリウッド・ゴシップ」のピーウィーで新たな風を感じ、
これは活気的なことだと思っています。
黒人で執事のピーウィーがコンラッド/彩風咲奈と対等にタンゴを踊り手ほどきをする場面がありました。
ピーウィーという個人への敬意を感じたのです。
男役は男役らしく、娘役は娘役らしくあってほしいという願いと
少数派の人々を笑いにつなげたり画一的に描かないことが両立したら宝塚歌劇をもっと好きになれると思っています。
なので原田先生がたま様のジャックをどのように描くのか気になるところです。
月組は前作「I AM FROM AUSTRIA」でも男性同士の恋愛が描かれましたから、
新しくよい方向に進んでいってくれるのでは?と期待しています。
珠城りょうが振り返る過去の自分
朝日新聞でたま様のすてきな記事を読みました。
🌙月組トップスター珠城りょう 7カ月ぶり舞台に
休止期間の心境の変化もたっぷりと語ってくださいました。
「WELCOME TO TAKARAZUKA―雪と月と花と―」「ピガール狂騒曲」は9/25に開幕予定✨
106期生のお披露目、そして専科・松本悠里さんの退団という節目の公演です。 https://t.co/hCZzlgR457
— 朝日新聞大阪芸能班 (@asahi_Ogeinou) September 8, 2020
たま様は休演中にきりやん(霧矢大夢)のInstagramをよくご覧になっていたそうで
ご自身もパン作りに挑戦されたそうです。
きりやんのパンが本格的でいつもすごいなあと見ているのですが、たま様もご覧になっていると思うとなんだかうれしいです。
たま様は宝塚GRAPHでもきりやんのマグネットを紹介されていましたし、本当に慕っているのが伝わってきます。
ミエコ先生からトップ就任時にかけられた言葉、ようやく初舞台を踏む106期生への思いなど、たま様の言葉に胸が熱くなりました。
またたま様は公演休止中にご自身が過去に出演された作品を見直したそうです。
”その学年でこれをやっていたのか”、”頑張ってきたな”と自分で自分を認めることができた。
すごく呼吸がしやすくなりました。自分の本来もっているものより与えていただくものが大きすぎて、ついていけていないと感じていた。
一生懸命色んなものを背負って、強くあらねばとしていた。(中略)4カ月の間で、本来の自分に戻れた気がします。
トップスターとしてのキャリアも男役としての年数も経て、
そしてご卒業を発表されたことでおろせるものや解き放てるものもあって「本来の自分」と言えるのかな…とも思いました。
ヴィスタリアがが一番劇場で観ているトップスターはたま様で、
最多の公演は贔屓の美弥るりかちゃんのご卒業の公演「夢現無双/クルンテープ」でした。
いろんなことがあった公演で、「たま様……」の「……」にいろいろな思いが浮かんでは消えて、
なんて言葉にすればいいのか迷うような日々でした。
大千秋楽の幕が下りたときは「無事に終わったんだ」と全身の力が抜けるような安堵がありました。
贔屓が卒業した次の本公演は自分がどんな気持ちになるのか想像がつかないでいたのですが、
時間がすべてを押し流したいま、月組を愛す気持ちに変わりはなく舞台を待望しています。
次にたま様の舞台を観劇するとき
「ああ、これが本来のご自分に戻っての男役、トップスターなんだね」と安堵したり感動したり、
新たな魅力に出会うことができたらいいなと思っています。
月組さんの東京宝塚劇場は珍しい年またぎの公演ですから年末年始の華やかさと晴れやかさも味わえそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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