おはようございます。ヴィスタリアです。
ニッポン放送「ホリデースペシャル 真琴つばさ華麗なる平成のステージ」をradikoのタイムフリーで聞きました。
MCのマミちゃん(真琴つばさ)が平成を10年ごとに区切って3人のゲストとお話する番組でした。
ゲストはヤンさん(安寿ミラ) 、ミズさん(水夏希) 、まさきさん(龍真咲) のお三方です。
元トップスター4人の楽しいトークのなかで特に気になったことを書き出してみます。
有名なエピソードもあれば初めて聞くこともありました。
なお言葉は正確なものではなくニュアンスです。
目次
明日海りお様退団公演はANJU先生の振付が入る!
花組「CASANOVA」の大千秋楽を終えたばかりで次の本公演の情報がリリースされることは珍しいように思うのですが、ヤンさんが今後のお仕事についてお話されていました。
(自分がでる)舞台はまだ言えないものがある。
振付は明日海りおさんのサヨナラ公演をやることになっています。
退団とかお披露目の振付は緊張するんですよ。
自分が体験しているだけにファンの方が期待しているのがわかるから。
みりおちゃん(明日海りお)のご卒業の公演でヤンさんの振付があります!!
花組は「Sante!!」「BEAUTIFUL GARDEN」とヤンさんの振付が続いていますし、
ゆきちゃん(仙名彩世) のミュージックサロン、美弥るりか ちゃんの退団公演かつたまさく(珠城りょう・美園さくら) のお披露目「クルンテープ」、そしてみりおちゃんのさよなら公演と区切りとなる公演でヤンさんの振付が続いています。
それが偶然なのか演出家の先生のオファーなのか生徒さんの希望のようなものかは窺い知れぬことですが、ヤンさんのファンとしてうれしい限りです。
振り数は多いわけではないと思うのですが流れるような美しさとキメのかっこよさはヤンさんの振付ならではだとヴィスタリアは思っています。
できることなら振付の場面をスロー再生しながらポイントを語りたいくらいです。
今回のマミちゃんとのトークでも振付の思い出話がちらりとでました。
ヤン 「マミがトップのときも振付したよね」
マミ 「風がすーっと吹くような、ヤンさん独特の振付があるんですよ。踊れない私をなんとかしてくださって」
マミちゃんのこの「風がふくような」という比喩、よくわかります。
ヤンさん(安寿ミラ)はかわいい 入り出は風のように
ヴィスタリアの永遠の贔屓ヤンさんとマミちゃんは退団後もたびたび一緒にお仕事をされていてこの2人のトークが楽しくないわけがないと楽しみにしていました。
マミちゃん「先輩に会うと後輩の細胞が目覚めるので20代に戻れる」とのことで、今回のラジオでもヤンさんの前では下級生の顔、ミズさんとまさきさんに対しては上級生の顔で体にしみについた感覚があるのかなと思いました。
始まった当初、アナウンサーさんに「安寿さん、かわいい」と言われてやや一拍おいて「ありがとうございます」と答えるヤンさん。
トーク終了後にヤンさんが捌けてマミちゃんとアナウンサーさんと2人になり、第一声が「安寿さんてかわいいんですね」
そうなんですよ、ヤンさんはかわいいんです(断言)。
トークのなかでかわいいと思ったのが在団中の入り出のエピソードです。
入出待ちのときは恥ずかしかった。今の人は立ち止まってお話されるんでしょ?
私なんか恥ずかしくてなにもできなくて風のように入っていた。
朝なんかスッピンでしょ。見ないでー!舞台だけを見てー!と思っていた。
申し訳なかったね、いま思うと。
いまはそんなことはまったく無いのですが当時のツンツンしたヤンさんが目に浮かぶようです。
アウトローなトップスター
ヤンさんはトップ就任に関してちょっと変わったエピソードをお持ちで、1992年花組トップスター就任時にトップスターの内示や辞令はなかった そうです。
ポスターを撮るので来てくださいと言われて、真矢みきと森奈みはるがいて、お互いそれで知った。
トップなんだ、2番手なんだ、相手役なんだって。みはるも同じことを言ってた。
いまだったら考えられないこのトップスター就任は、ヤンさんの2番手時代が1作しかないこともなにかしら関係しているのかなあと思ったりもします。
トップスターの任期の話もありました。
トップの期間は当時だと大体3年くらいだった。
退団の時期は劇団の人たちと話し合いました。いくらでもいたいところだからやめたくないですけれど、1期下の真矢みきが同じように上がってきて真矢みきも脂が脂がのっているわけだから私がいつまでもいるわけにはいかない。
3番手愛華みれもいた。
他の組も若返っているし、そういう周りの状況などいろいろ考えました。
ほかに初めて聞いたお話もありました。
1989年に松田優作さんが亡くなったとき、「ベルサイユのばら」の自分のオスカルの千秋楽と優作さんの亡くなった日が重なった。
アンドレが死ぬところで優作さんが重なって泣いちゃって、「アンドレー!」を「優作ー!」と思いながら演じていた。
松田優作さん、ショーケンさんを男役のお手本にしていた。
私自身が望んでいたわけではないけれど、アウトローのひとをお手本にしていたからかアウトローな役ばかりだった。白い王子様とか憧れていたのに一度もなかった。
客席でご覧になっていた方はまさか「アンドレー!」が「優作」だったとは思いもしなかったてしょうね。
元雪組トップスター水夏希さん 組替えの経験。チャレンジャーであること。
ミズさん は月組→花組→宙組→雪組と3回の組替えを経て雪組トップスターに就任されています。
マミちゃんとミズさん は8学年差で月組時代を一緒に過ごされたそうです。
マミさんと親しくさせていただいたきっかけはディナーショー。最下級生で唯一の男役だった。
組替えになったとき最初にマミさんに言いました。組替えは3回してるんですよ。組替えは電話で言われました。
月から花に行ったときはお稽古着も全然違って。月組はジョッキー風のパンツにレッグウォーマーをしていたのが花組に行ったらみんなシャカパンを履いていた。
誰もレッグウォーマーをしていなくて「なにそれ?」と言われました。
ミズさんは「ベルサイユのばら」に縁があった様々な役を演じられているそうですが、ここでも組替えに絡んだお話がありました。
私はやっぱりオスカルが好きですね。女性の心許なさ、不安気な感じがあるのがオスカル。
組替えで不安だったけれど結果を出さなければいけない自分とオスカルと重なる部分があった。ちなみにオスカルのポイントとしては前髪を止めていました。オスカルは額を全開にしないのでバスティーユで倒れた後も額が出ないように前髪を止めていました。
組カラー、雰囲気の違いは舞台を見ていると感じるもののトップスターが変わると組カラーも変わることがあり、「◯組はこう」とはっきり言い切るのは難しいので、 生徒さんが語る肌感覚の組文化の違いは非常に興味深いです。
トップスターの多忙さについてちょっとびっくりするお話もありました。
退団が決まってからはかなり忙しかったです。
お風呂でごはんを食べていました。時間を有効に使いたいと思っていて、お風呂であったまっている時間がもったいなくて。忙しくて大変でしたけれど2番手までの大変さ、疲れに比べたらスカイブルーでした。それまではグレーでしたね。
明日終演後にいただく拍手のためなら何でもできると思っていました。
ミズさんはチャレンジャーの一面があり、在団中にAQUA5で活動されたり、客席参加型の演出やいまでは当たり前の客席降りなども取り入れられたそうです。
AQUA5は舞台一筋であってほしいと言われることもあったけれど、舞台にまったく興味のない人が1人でも興味をもってくれるならと思っていました。
お客様と一緒に楽しみたいという思いがあり、お客様にポンポンのような小道具を持っていただいて一緒に振ったりしました。
すごく楽しかったですね。客席にも何度も降りました。
いまも変わった肩書きをお持ちで第一興商の社外取締役 をされているそうです。
マミ 「カラオケ行ったとき“ビッグエコーなら大丈夫ですよ”って受付で社員証を出してくれました」
マミちゃんとミズさんのカラオケなんて豪華すぎますがこのときは打合せで使用されたそうです。
元月組トップスター龍真咲さん お披露目公演の役替わり。メイクの変化。
第3部のゲストは龍真咲さん。
マミちゃんとは16年という学年差がありほとんど入れ違いだったそうです。
平成の間に変わったことというお話もありました。
マミ 「羽根がカラフルになりましたよね。白と雉羽根だったのに。
メイクで言えば真矢みきさんがブルーのアイシャドウから変えた」
まさき 「いまは艶感を出すメイクをするようになった。ドーランからファンデーションに変わって。
私は汗っかきで付け睫毛がすぐ取れるので舞台袖に予備を置いていたのが、いまはウォータープルーフの絶対落ちない糊がでました。取るときめっちゃ痛いんですけれど」
マミちゃんもメイクを変えた1人だと思うのですがまさきさんもそのことをお話されていました。
マミさんは宝塚の歴史に残る特別なスターさんで、今日のダブルラインの色は何色のグラデーションなのかを同期生とオペラで見ていました。
マミさんから黒と白のギンガムチェックのお洋服をいただきました。撮影などで着させていただきました。
スターさんからお洋服などいただくとスターの一員になった気がしました。
トップスターお披露目公演で準トップスターとしてみりおちゃんと役替わりをされたお話もありました。
トップ就任は、各組にプロデューサーがいるんですけれど、その方に上の部屋に呼ばれて“トップですよ”と言われた。
うれしいというより、すっと冷たくなるというか、どうしようと思う気持ちがあった。お披露目公演が役替わりだったのは両極端な役でしたし、経験不足のなかでトップになってしまったという気持ちがあったので役の引出しが増えてやってよかったと思っていた。
でも一緒にやっていた明日海りおにはいろいろ気を遣わせてしまっただろうなと後々考えてしまった。
在団中に組替えが一度もなかった。最近のなかだとちょっと珍しいかもしれません。
ずっと同じ上級生の背中を見られて、同じ仲間と舞台を作れたことがすごくありがたいことだった。
みりおちゃんが退団を発表されて、まさきさんがメディアやライブなどでみりおちゃんに特別な思いを寄せていることに触れるとお二人にしかわからないものがあるのだろうなあと感じます。
異動(組替え)や昇進(トップスター就任)のエピソード、組文化の違いや入り出やメイクの変化など興味深かったです。
平成の時代に活躍されたトップスターのトークを聞きながら、令和の時代に宝塚歌劇はどんな変化と進化をしてどんなトップスターが生まれるのか思いを馳せたくなりました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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