おはようございます。ヴィスタリアです。
星組「ロミオとジュリエット」B日程の無観客ライブ配信を視聴しました。
なお作品の内容に触れています。
星組「ロミオとジュリエット」B日程千秋楽は無観客ライブ配信
昨日のエリザベートガラコンサートに続いて、今日は宝塚歌劇で初めての無観客ライブ配信となりました。
開演前のざわめきが聞こえなかったりロミオ/礼真琴が銀橋下に身をかがめる場面で無人の客席が映ると、
無観客で公演がおこなわれていることにはっとしました。
フィナーレに入ってからはデュエットダンスの拍手をするタイミング、お辞儀のところが無音であることに動揺しました。
手拍子がないことでパレードのダブルトリオの声がいつもよりよく聞こえることに胸をつかれました。
この画面の前で熱い気持ちで見ていること、感動していることを拍手や手拍子で直接伝えられないことがもどがしく残念でなりません。
無観客の公演でしたがことなこ(礼真琴・舞空瞳)はじめ星組生の気迫と一体感、熱いパッションは画面越しでも伝わってきました。
星組の熱さっていいなあとあらためて感じました。
終演後には緞帳が降りきらず上がる形で、ちぐ組長(美稀千種)とことちゃん(礼真琴)のご挨拶がありました。
組長さんの「B日程の千秋楽は明日のはずでしたが1日早く今日が千秋楽になりました」にという言葉に
その千秋楽のチケットを握りしめていたのでうるうるし、
B日程の出演者が「ありがとうございました」と声を揃えるのにさらにうるうるしてしまいました。
(礼)本日はB日程の千秋楽をライブ配信でご覧くだいましてありがとうございました。
このような状況の中でライブ配信という形でも舞台に立たせていただけることをうれしく思っています。B日程のキャストは本日が最後になってしまいましたが、ライブ配信ができると思っていなかったので、本当にうれしく思います。
このB日程のメンバーが大きな力を残してくれました。A日程メンバーと後半戦を盛り上げてまいります。5月9日のライブ配信、そして劇場でお会いできるのをお待ち申し上げております。
このような状況で一番辛いのは生徒さんなのに立派なご挨拶で、こんな悲しいご挨拶は最後になってほしいと思いました。
またことちゃんの音頭で「熱いぜ!星組!」と明るく盛り上がりたいです。
A日程の観劇ができることを、劇場で星組のみなさまにお会いできる日がくるのを信じて心待ちにしてます。
「ロミオとジュリエット」B日程の雑感(無観客ライブ配信を見て)。
配信を見つつ、個人的にいいなあと思ったこと、ツボだったことの一部を書いてみますね。
感想にも満たない雑感の箇条書きで、いつも以上に偏愛に満ちています。
また家の雑多なことや回線の不具合で一部視聴できていない場面もあります。
◆ロミオ/礼真琴
登場した瞬間に美しいなあ…!と息をのみました。
お顔立ちは言わずもがな、表情と目がイノセントなロミオで美しいと思ったのです。
歌って圧巻、踊って圧倒的、ことちゃんはスーパースターですね。
スーパースターでありながら少年ロミオは純粋でまっすぐで、ロレンス神父や年上の仲間たちにかわいがられているのが生き生きしていてかわいいです。
「僕は怖い」の絶唱すごかった!
歌い上げた後の、なにかに怯えてあえぐような息までロミオでした。
フィナーレは男役を引き連れての総踊りはキレキレすぎて振り数が一人多いのでは!?と思うくらいすごくて、
なこちゃんとのデュエットダンスは振り数の多さ、シンクロ具合に動体視力が追いつけません。
そしてデュエットダンスでは大人っぽい男役の色気が全開で、ロミオのピュアさとのギャップにくらくらしました。
◆ジュリエット/舞空瞳
なこちゃんがかわいくてかわいくて…!
自毛+ロングヘアピースのこのちょっとくすんだ金髪の色がすてきだなといつも思います。
「♪結婚だけは好きな人としたい」と歌うところ、”結婚”の後で幸せそうな笑顔になるのが夢を見ているのが伝わってきます。
仮面舞踏会の後の「♪それが無理ならせめて わたしを愛して」という歌詞も
“わたし”に切ない衝動がぎゅっとつまっているのがわかりました。
以前どこかで「歌うように喋り喋るように歌う」と歌うまトップスターさんがお話されていたのを記憶しているのですが、
なこちゃんのジュリエットは台詞を喋るように心情を歌っているんですね。
仮面舞踏会で仮面をつけたままロミオと踊っていて、顔は見えなくとも恋を予感しているのがわかります。
◆死/愛月ひかる
映像でも異様なほどの存在感に畏怖を感じずにいられません。血が凍るようです。
ロミオのソロ「僕は怖い」でロミオには見えていないまま踊るのなど、”死”がロミオを操っているかのようです。
2幕の冒頭で舞台中央の奥からベンヴォーリオ、マーキューシオが歩み出るのを愛ちゃんの色を失った大きな手が押し出しているのがこれまた怖いです。
愛ちゃんのダンス、手の表現のなかで「僕は怖い」のロミオの顔のすれすれで掌を広げるのと、
このベンヴォーリオ・マーキューシオ、そしてロレンス神父の手紙を携えた従者をロミオと反対方向へ押し出す手が怖くて印象的です。
ロミオが亡くなったときの恍惚と表情、目覚めたジュリエットを見る無表情もすごかった。
そしてロミオとジュリエットの悲劇を知って霊廟に集まった人々が泣いて嘆くのを、笑うのを堪えきれないといった表情で見ているのが映ってぞわーっとしました。
そこからの両家の和解、愛/希沙薫の気高い表情になにかを受け入れたような表情で舞台中央へ歩んでいく一連の雄弁さに感服しました。
◆ティボルト/瀬央ゆりあ
「♪初めて女を抱いたのは15の夏だった」と歌うところでモンタギューの女達と次々に絡んでいますが、
せおっちの冷たい炎が燃えるような色気に全員に手を出し、そして全員愛していないんだろうなあと思いました。
亡くなってからロミオの「僕は怖い」で大きな目をこれ以上無いほど見開いているのがすごかったです。
フィナーレの歌唱指導のキラキラの笑顔と明るさに救われました。
◆乳母/有沙瞳
先日タカラヅカニュースのStage Side Watchで「綺麗は汚い」の振り付け講座に登場されていたみほちゃんがかわいかったなあと思い出しつつ見ました。
マーキューシオ/天華えまにほっぺを指でむにーっとさされるみほちゃん、
マーキューシオ/天華えまに壁ドンされて自分からチューしようとしているみほちゃん、
銀橋で左右のぴーあかに頬をつんとされるみほちゃん。
かわいかったです。
なんでこんなにかわいいんだろう。そしてかわいいだけでなく年嵩でちょっと下世話でミーハーなのも巧いんだろう。
ソロは今日も泣けました。
ジュリエットが生まれてから育っていくのを乳母がどんなふうに愛し接してきたのか伝わってきます。
ロレンス神父/英真なおきとの強く深い愛があふれるデュエットも大好きです。
フィナーレでことちゃんとからんだり愛ちゃんとデュエットするのも美しく品のある娘役スターとして輝いていました。
◆ベンヴォーリオ/綺城ひか理
ロミオ/礼真琴との銀橋のシーンで「モンタギューの跡取りなんだぞ」の念の押し方がうまくてあかさんの芝居心の一端に触れた思いです。
「世界の王」のことあかぴーの歌うまトリオ、最高ですね。
あかさんの「踊りだす~♪」の高めの音が最高に好きです。
仮面舞踏会でスカートめくりをしていたのを見ましたよ。
マーキューシオ/天華えまが亡くなるところおでぐっと泣くのを耐えている表情をしているのが…(涙)
マーキューシオが息絶えてからモンタギューの男と女が声を上げて泣いている中、ベンヴォーリオはうつむいて涙を流していて、2人の特別な絆を感じました。
これがあってこそ、この後のベンヴォーリオが皆を、悲劇を止められないのが切なくて「どうやって伝えよう」のソロが沁みます。
歌うまかつ心ある芝居のあかさんが歌のなかで変わっていく心情を丁寧に表現しつつテクニックもすごくて大好きです。
今日の「どうやって伝えよう」の高音はベンヴォーリオ心の叫びでした。
◆マーキューシオ/天華えま
ぴーすけったらおめかし(蜘蛛の巣の刈り込みがキワキワ)して気合十分ですね。
ベンヴォーリオに甘えるのもなんだか様子のおかしい、彼の中にある狂気がじわ~っと滲んでいるかのようでした。
「世界の王」ですばらしい歌の後、仮面舞踏会へ忍び込む計画を話すところで華雪りらちゃんにキスをしているのですが、
りらちゃんが「きゃっ♡嘘♡」みたいな表情をしていてかわいかったです。
(りらちゃん、あかさん(綺城ひか理)の「えと分」で「ロミオに片思いしています」って答えてますよね!?)
また仮面舞踏会では何人かの女の子にキスしているのを目撃できました。
歌もいいですが、亡くなってからのロミオの「僕は怖い」で踊るところもキレキレでジャンプの綺麗さに目を奪われました。
◆ロレンス神父/英真なおき
結婚したいというロミオをまじまじを見て「たしかにおまえを成長した」というときの眼差しが愛いっぱいでした。
ロミオが全身で甘えるのもこのじゅんこさんの神父だからこそだなあとうれしくなります。
◆モンタギュー夫人/白妙なつ
歌声は何度聞いても至高です。
過保護がやりすぎでない、まっとうな母親感もいい塩梅だなあと思いました。
◆パリス伯爵/極美慎
こんなに大きな指輪を両手につけていたんですね。
「ヴェローナ中でティボルトのことを知らない人はいませんよ」と上から差し出す手、いいですねえ。
以上、雑感的な感想でした。
星組のみなさま、すばらしい舞台をありがとうございました。