こんばんは、ヴィスタリアです。
花組「殉情」全配役発表
花組のホッティー(帆純まひろ)とはなこちゃん(一之瀬航季)がそれぞれ主演をつとめるバウ・ワークショック「殉情」の全配役が発表になりました。
「巡礼の年/Fashionable Empire」大千秋楽から中3日での集合というハードスケジュールですね。
れいまど(柚香光・星風まどか)の全国ツアー「フィレンツェに燃える/Fashionable Empire」も然りですが、
コロナ禍以降以前よりも集合日が早くなっているので生徒さん、スタッフさんはますます大変だな…とこうして集合日の発表がある度に思います。
どうかみなさま元気にお稽古期間を乗り越えて初日を迎えられますように。
「殉情」は谷崎潤一郎の「春琴抄」を石田先生がミュージカル化した作品です。
有名な作品で映像化もされているのでご存知の方も多いかと思いますが、2008年宙組の公演解説をもとにあらすじを整理してみます。
明治初頭の大阪――商人の家に生まれた佐助/帆純まひろ・一之瀬航季が奉公にあがった薬問屋鵙屋には琴(春琴)/朝葉ことの・美羽愛という美しいお嬢さんがいた。
春琴は9歳のころ病気で視力を失い、音曲を学んでいた。
稽古に通う春琴の手曳きや身の回りの世話をするうちに佐助は春琴の美しさ、音曲の才能を崇拝するようになり、献身的に奉仕しつき従っていた。
また我がままで勝手なところがある春琴も佐助にあれやこれやと用事を頼んみ、ときにきつい言葉を投げつけるのであった。
やがて佐助もひそかに三味線を弾くようになったのを番頭/高峰潤に丁稚の身でありながら――と咎められるが、春琴がなだめて佐助は春琴から直接教えをうけることとなる。
2人の様子を見た鵙屋の夫婦(しげ/美風舞良、安佐衛門/羽立光来)は縁組を考えるようになる。
20歳になった春琴が音曲の師匠として看板を出すと、大店の若旦那利太郎/峰果とわも弟子として通うようになったが、言い寄る利太郎に春琴は厳しい稽古をつけた上に怪我を負わせてしまう。
その夜、何者かが春琴の屋敷に忍び込み美しい顔に煮え湯を浴びせかけらるという事件が起きる。
美しい顔に大火傷を負った春琴はこの顔を見られたくない――と佐助を遠ざけようとするが、佐助は自らも盲目となり春琴と同じ世界で生きていこうとある決断をくだす……。
この春琴と佐助の物語を現代の若い恋人マモル/希波らいと・鏡星珠とユリコ/美里玲菜・二葉ゆゆが郷土史研究家石橋教授/紅羽真希から聞くという形で舞台は進行していく。
1995年、2022年にぶんちゃん(絵麻緒ゆう)主演で、
2008年に宙組でやはりバウ・ワークショップとして上演され、4回目の上演となります。
今回の潤色・演出を任された竹田悠一郎先生がどのような作品にしていくのかにも注目しているのですが、脚本はあまり変わらないのかな?と配役を見て思いました。
現在上演中の星組全国ツアー「モンテ・クリスト伯」は初演から役、演出の変更があってストーリーテラーの現代パートがなくなったそうですが、
配役を見ると「殉情」は現代パート(石橋教授・マモル・ユリコ)が残っているようです。
関係のありそうな役ごとに並べ替えてみます↓
役名(プロフィール) | 配役 | 08年宙組 |
佐助(鵙屋の丁稚) | 帆純まひろ/一之瀬航季 | 早霧せいな/蓮水ゆうや |
春琴(鵙屋の次女) | 朝葉ことの/美羽愛 | 和音美桜/すみれ乃麗 |
マモル(現代の若者) | 希波らいと/鏡星珠 | 凪七瑠海/澄輝さやと |
ユリコ(マモルの恋人) | 美里玲菜/二葉ゆゆ | 天咲千華/琴羽桜子 |
石橋教授 | 紅羽真希 | 八雲美佳 |
しげ(春琴の母) | 美風舞良 | 彩苑ゆき |
安左衛門(鵙屋の旦那) | 羽立光来 | 風莉じん |
春松検校(春琴の師匠) | 舞月なぎさ | 夏大海 |
利太郎(雑穀商美濃屋の放蕩息子) | 峰果とわ | 寿つかさ |
お蘭(利太郎の馴染みの芸者) | 詩希すみれ/糸月雪羽 | 純矢ちとせ/藤咲えり |
千吉(美濃屋の奉公人) | 天城れいん/太凰旬 | 麻音颯斗 |
佐助(幼年) | 宇咲瞬/滝みらい | 瀬音リサ |
春琴(幼年) | 真澄ゆかり | 千鈴まゆ |
番頭 | 高峰潤 | 暁郷 |
末吉 | 涼香希南 | |
八兵衛 | 颯美汐紗 | |
富松 | 珀斗星来 | |
おきみ(鵙屋の女中) | 鈴美梛なつ紀/琴美くらら | 美風舞良 |
およし(鵙屋の女中) | 稀奈ゆい/初音夢 | 花露すみか |
伊助 | 伶愛輝みら/夏希真斗 | |
三平 | 月翔きら/花翔ひかり | |
丁稚 | 慧那まや/華波侑希 | |
芸者 | 静乃めぐみ/咲良さき | |
丁稚 | 希蘭るね/光稀れん | |
芸者 | 芸者常和紅葉/美翠せいら |
自分の予想があたっていたりはずれていたり、比べながら全配役を眺めました。
利太郎は宙組版ですっしぃさん(寿つかさ)が強烈な舞台化粧で存在感を発揮していましたが、
見てみたいなあと思っていたゆかちゃん(峰果とわ)でうれしいです。
利太郎の馴染みの芸者お蘭はソロの歌もありますから、やはりぜひ!と思っていた詩希すみれちゃんといとちゃん(糸月雪羽)で期待が高まります。
花組は歌姫のでぃでぃ(若草萌香)、音くり寿ちゃんがご卒業されましたから、歌唱力は強みになると思いますし、歌える生徒さんに注目したくなります。
男役2番手的な役どころマモルも予想通り、希波らいとくんとかがみー(鏡星珠)でした。
かがみーは106期、「巡礼の年」新人公演(フリデリック・ショパン/本役 水美舞斗)に続いて大きな役を任されていますね。
マモルはソロ歌唱や1人で舞台に立つシーンもあれば踊りまくるシーンもあり、宙組版ではカチャさん(凪七瑠海)が瑞々しく演じていました。
そのマモルの恋人ユリコはみさこちゃん(美里玲菜)と二葉ゆゆちゃん!
この配役はとてもうれしいです。
花組の舞台を観る度にお人形さんのようにかわいくて目に飛び込んでくるみさこちゃん、「巡礼の年」新人公演でお名前がなく気になっていたこともあってほっとしました。
よかった…。
そしてすばらしいダンサーでかわいいゆゆちゃん、今回お芝居をたくさん見られるのがとても楽しみです。
バウホール公演は公演期間が短いですからどうか中止になることなく上演ができること、全日程が完走できることを心から祈っています。
読んでいただきありがとうございました。
押して応援していただたらうれしいです。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓