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美しい景色の貴さと、「クリンゲライン閣下にお車を!」歌劇6月号美弥るりか様サヨナラ特集

こんにちは、ヴィスタリアです。

先日発売になったばかりの「歌劇」6月号ですが美弥るりかちゃんのご卒業の前に書いておきたくて記事にしました。

「歌劇」6月号 美弥るりか様サヨナラ特集が涙なくて読めない

「歌劇」6月号を買いました。
ヴィスタリアは宝塚GRAPHの定期購読をしており「歌劇」は気になる記事や特集があったときに買っています。

今月は美弥るりかちゃんのサヨナラ特集がありました。

本屋で入手した帰りにぱらぱらとめくったら目からなにかが出そうになったので、落ち着いた場所でタオルを用意してあらためて読みました。

カラーポートは「宝塚GRAPH」にはない紋付袴にブーケを持ったお写真があり、大劇場千秋楽をライブビューイングで見てすてきな花束に涙したのを思い出しました。

入りのお洋服もさよならショーの衣裳も花束も白と菫色でるりかちゃんのこだわり、センスを感じました。

「宝塚GRAPH」の89期座談会も涙々でしたが、るりかちゃんの1期上の光月るう組長、なつこ(夏月都)副組長、退団同期で1期下のさやかさん(響れおな)、玲実くれあさんとの5人の座談会も涙があふれました。

5人の距離の近さ、仲の良さが伝わってきてあたたかい気持ちになりました。
月組バンザイ!!

人が険しい山を登るのは見たことのない景色をみたいからだ

美弥るりかちゃんの退団のご挨拶に胸をうたれました。
心のこもった言葉のなかにこんな一文がありました。

困難な道だったからこそ、先に見えた景色はどれも素晴らしい絶景が広がっていました。

ヴィスタリアは一時期野田秀樹氏の作品を見ていたときがあるのですが、野田作品「赤鬼」の「人が険しい山を登るのは見たことのない景色が見たいからだ」というセリフを思い出しました。

るりかちゃんにしか歩めない道を、るりかちゃんが仰るようにときにゆっくり、ときに立ち止まりながら進み行き着いた先に、るりかちゃんにしか見られない景色が見られたのでしょう。

それがどれほどすばらしく美しいものなのか思いを馳せると涙腺が……。

そしてるりかちゃんと縁の深い生徒さんや同期生、スターさんが送る言葉を寄せられているなかでたま様(珠城りょう)の言葉に胸がいっぱいになりました。

この2年間、るりさんと一緒にたくさんの景色を観てきました。
(中略)共に苦しみ涙し、そして笑い合い、そんな時を経てたくさんの絶景を一緒に見させていただきました。

まるでるりかちゃんのご挨拶と呼応するかのようなメッセージではないですか。

「宝塚GRAPH」6月号のたまるりのトークDXでのるりかちゃんの言葉が忘れられないんです。

もう本当に、私たちの関係は私たちにしかわからないと思うんですよね。
二人の絆というか、二人がこうしてやってきた思いというのは…。
言葉にするのはとても難しいんですけれど、でも心から尊敬できるりょうちゃんの率いる組で、今、退団できるのはとてもうれしいことなんです。

ヴィスタリアはたま様の月組、たまるりが大好きなのですが、お2人だったからこそ見られる景色があって、それはかけがえのないものなのだとあらためて思いました。

そして客席からそんな月組を、るりかちゃんを、たまるりを観られたことはファンとして幸せでした。

先生方の愛にあふれた言葉「私のクリンゲライン閣下にお車を!」

先生方からもメッセージを寄せられているのですが、先生方の個性とるりかちゃんへの愛があふれています。

ディナーショー「Frame of Love」を演出された三木先生歌手としての成長に言及されているのはうれしくなりました。

またるりかちゃんのユーモアセンスがときにブラックなことも。
(これは美弥茶でお話を聞けばわかると思いますし、一番のブラックというかぶっちゃけは「All for One」の作品評ではないでしょうか。)

その「All for One」の小池先生「ロミオとジュリエット」のマーキューシオはいま思えば、まだまだ蒼い感じという漢字の選び方。

植田景子先生はるりかちゃんを語るうえで欠かすことのできない「アンナ・カレーニナ」のカレーニンとヴィロンスキーの思い出をお話されています。

生田先生は「グランドホテル」のオットー・クリンゲラインの旅立ちにちなんだお話をされていて「私のクリンゲライン閣下にお車を!」にはやられました(涙腺が…)。

るりかちゃんの単独主演作「瑠璃色の刻」の原田先生の言葉は4月15日の大劇場卒業の挨拶を聞いての思いはファンとして重なるものがあり、ぼろぼろに泣いてしまいました。

正直なところ、私は未だ美弥るりかが退団することに納得がいかない。呑み込めないのである。
宝塚を愛し、男役を愛し、月組を愛し、少女のころの夢をそのまま抱き続けた人。そんな彼女が大劇場のセンターに立つ日を観たかった。

美弥るりかという男役は多くのファン、生徒さん、そして先生方に愛され惜しまれながら旅立っていくことを感じました。

そして「グランドホテル」のエリックが、フラムシェンが「クリンゲライン閣下にお車を!」と誇らしげに叫んでオットーの出発を祝福したように、るりかちゃんの新しい道への旅立ちを祝福しているのだと思いました。

ヴィスタリアも叫びたい気持ちです。
クリンゲライン閣下にお車を!

明日はそんな気持ちでお見送りしてきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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