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美しいことは正しい、そして価値がある〜映画Dinerで真矢ミキが男装の麗人に

こんばんは、ヴィスタリアです。

映画「Diner」で蜷川実花✖️藤原竜也にシビれた

蜷川実花監督の映画「Diner」を見てきました。
映画はまだ公開中ですが、この記事は映画の内容に触れておりネタバレになる可能性があります。

ヴィスタリアは蜷川実花ワールドに馴染みがない上に奇想天外なストーリーで、観る前はついていけるのか不安でした。

なんせ登場人物のほとんどが殺し屋で、舞台はその殺し屋たち専用の美食が提供される食堂なのですから。

しかしその不安はまったくの杞憂で、演出がすばらしく、現実ではありえない世界にぐいぐい引き込まれてのめり込むようにして見ました。

ストーリーのメッセージ性もよくて心に刺さるセリフがいくつかありました。

自分が自分を必要とする

絶望を生きる希望として生きる者もいる

見終わった後は「もう一度見たい」と思うほどで、あまりにも心を動かされたのと蜷川実花ワールドの片鱗を手元に残したくてプログラムを買ってしまいました。

また主演の藤原竜也さんの演技が非常にかっこよくて迫力と凄味があって、遠い昔に「身毒丸」の舞台を固唾を飲むようにして観たことを思い出しました。

この映画には蜷川幸雄さんがカメオ出演されているのですが、プログラムのインタビューでは藤原竜也さんが蜷川幸雄さんの思い出を語っていて、たまらない懐かしさが込み上げてきました。

藤原竜也さんの演技を見ていると舞台もすごかったが映像でもすごい人はすごいのだとあらためて思いました。

美しいことは正しい 真矢ミキ・真琴つばさ・沙央くらまが男装の麗人に

舞台もすごくて映像もすごいのは、この「Diner」に出ている元タカラジェンヌ、スターさんのお三方もしかりです。

みきさん(真矢ミキ)が殺し屋無礼図(ブレイズ)を演じ、腹心の部下としてマミちゃん(真琴つばさ)荒烈屈巣(アレックス)コマさん(沙央くらま)雄澄華瑠(オスカル)を従え、かつ黒ずくめのスーツの男たちを引き連れているんです。

ミキさんもマミちゃんもコマさんも男装の麗人の殺し屋で、黒ずくめでハットを被っていてめちゃくちゃかっこよっかったです。

ブログやSNSにお写真が出ていますが、スクリーンで動き、蜷川実花監督の鮮やかでデコラティブな世界に溶け込むと磨き抜かれた芸術品のようでした。

満開の桜とコマさん、そして真紅の薔薇とマミちゃんは正に特別な絵のようでしたし、ミキさんの無礼図は「美しいことは正しい」と言ってのけるのですが正にそれを体現しておりひれ伏すほかありません。

しかもみきさんは藤原竜也さんの役を「ボンベロくん」と呼ばわりスタント無しで激しい殺陣をやっているのです。
ミキさんの黒手袋で帽子に添える手の仕草のなんと洗練されていてかっこいいことか。
スクリーンを見つめながらため息が出てしまいました。

プログラムで蜷川実花監督はこんなことをお話されています。

私は元々宝塚時代から真矢ミキさんの大ファンで、無礼図は最初から男装の麗人=真さんをイメージして創り上げたキャラクターだったので(後略)

みきさんにこれ以上ないほどハマっているのは蜷川実花監督のこうした背景と思い入れがあってこそなのかもしれません。

先日みきさん、マミちゃん、コマさんの舞台挨拶がありました。

みきさん(真矢ミキ)のブログ。

マミちゃん(真琴つばさ)のブログ。

コマさん(沙央くらま)のインスタにはスリーショットだけでなくソロのショットも。

監督の蜷川実花さんのインスタにすてきなショットが!

ヴィスタリアはみきさんがマミちゃんを従えているなんて、いつかの花組を思い出してたまらなかったです。

「Diner」の世界とストーリーに浸りたくてもう一度見たいですし、元男役スター、タカラジェンヌの美しさ、すごさに圧倒された映画でした。
見て本当によかったです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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