観劇の感想

花組「CASANOVA」を好きだと思った3つの理由

こんにちは、ヴィスタリアです。

花組「CASANOVA」を2回見て「よかった。好きだ」と思ったことを3つ挙げてみます。

なおいずれもヴィスタリアの独断と偏見、偏愛に満ち満ちています。

好きな点①気軽に楽しめるオリジナルミュージカル

1回目に見たときはドーヴ・アチア氏の音楽の洪水でメロディがなかなか覚えられなかったのですが、
2回目でいくつかを覚えることができました。

ドーヴ・アチア氏の楽曲提供を受けて、「CASANOVA」は気軽に楽しめるオリジナルミュージカルとして成功していると思いました。

◆話の筋がわかりやすく、やや駆け足気味に感じる(「ドン・ジョヴァンニ」を使うエピソード、バルビ神父とダニエラのエピソードなど)ものの、大きな破綻はない

◆役が多い上に退団者へのはなむけもある
(過去の恋愛関係や兄妹などの設定を描きれていないところはあれど、多くの生徒に役と見せ場、出番をという意思は汲めます)

◆一本物でショーがない分ダンスと美しい歌が散りばめられている

こういったところが成功していると思った理由です。

なにより3時間夢中になれて、また見たい、何度でも見たいと素直に思うことができました。

ドーヴ・アチア氏の楽曲はこのあたりの曲が特に好きで、なんとなく覚えたメロディを口ずさんでいます。 

◆「人生には恋と冒険が必要だ」(カサノヴァ)
◆「秩序のもとに」(コンデュルメルとコンスタンティーノ)
◆「カーニヴァル」
◆「私を愛して」(コンデュルメル夫人)

宝塚歌劇を見ていると泣くような場面ではないのに、アンサンブルの込められた思いに心を揺り動かされて感動のあまり泣いてしまうことがあります。

雪組「ファントム」はクリスティーヌが登場する場面のパリの歌の大合唱で涙腺崩壊でした。

そして 「CASANOVA」は1幕のベアトリーチェとダニエラが見物するカーニバルの合唱で気がついたら涙がポロポロと…。

泣くような場面ではなく明るいカーニバルの場面なのですが、花組子たちの歌とこめられた思いに感動したのです。

生田先生の今回の成果、成功にはドーヴ・アチア氏の楽曲と小池先生の存在(カサノヴァという題材、「All for One」の演出の影響)があったのではないでしょうか。

生田先生の新しい、オリジナル作品に期待し楽しみに待ちたいです。

好きな点②ジャコモとベアトリーチェの恋の結末の描き方

今回ストーリーでよいと思ったのがジャコモとベアトリーチェの恋、愛の意識の違いを経ての結末の描き方です。

ジャコモとベアトリーチェは愛についてのポリシー、生き方が相容れずすれ違い、苦悩します。

ベアトリーチェは「彼と彼の愛する自由を愛する」と決断しますが、もし本当に結婚したとしたら相当苦労するのではないでしょうか。

自らの心に従うままに数多の女たちを愛してきたカサノヴァが本当にベアトリーチェだけを愛し続けるのか。
……現実なら無理な気がします。

ジャコモとベアトリーチェのようにポリシーの異なる男女が恋に落ち、男が改心して結婚するエンディングを迎える作品もあります。

たとえば「ガイズ・アンド・ドールズ」です。

「ガイズ・アンド・ドールズ」のコメディ要素のあるハッピーエンドも幸せですが「CASANOVA」の余韻と余白のあるハッピーエンドもいいなあと思いました。

ジャコモとベアトリーチェの結婚という形あるゴールでハッピーエンドにせず、
恋人として過ごす一日を想像させるという結末にしたのは爽やかな幸せに浸れてよかったと思うのです。

トップ娘役のゆきちゃん(仙名彩世)が今作で退団しみりおちゃん(明日海りお)が次の相手役さんを迎えることも重なって、幸せで爽やかなエンディングだと感じた部分もあります。

好きな点③18世紀のヴェネツィアへと誘う装置と映像

雪組「ファントム」でもプロジェクションマッピングのような手法の映像が使われていました。
こういった舞台は今後増えていくのかもしれません。

映像のプロジェクションはときに「演出過多ではないかしら」と思うこともあります。

しかし「CASANOVA」は映像と装置の融合、使い方が非常に効果的で18世紀のヴェネツィアへと誘ってくれました。

たとえばドゥカーレ宮殿ならではの雰囲気を装置だけで出そうとしたら大掛かりになりすぎて不可能だったかもしれませんが、
映像の投影でうまく表現し舞台転換もスムースになっていると思いました。

◆ゴンドラの場面での運河の水の流れ
◆2幕終わりで(だと思うのですが違っていたらすみません)カサノヴァとベアトリーチェの歩く街並みの灯り

そしてこういった風景描写の映像が本当にヴェネツィアにいるような気持ちにさせてくれました。

いい意味でディズニーランドなどで別世界を疑似体験するのに近いのではないか、という印象を抱きました。
(と、書きながら人生で数回しか行ったことがないのですが)

赤い薔薇の花びらの舞う映像も控えめながら充分に効果的で、娘役さんの赤いドレスに合っていてすてきでした。

番外編 ゴージャスな衣裳のこだわり

「CASANOVA」はすてきだと思う衣裳がたくさんありました。
(一方でカサノヴァとベアトリーチェが出会った場面の原色の衣装など気になるものもありました。)

プログラムに有村先生のお話があり興味深く読みました。

◆カサノヴァのポスターの衣裳のレースはレザーをカットしたオリジナルの生地

◆カサノヴァの黒い衣裳は左腕に馬の柄があり、馬を本革のハラコやフェイクファーで表現

オペラグラスでこれらの衣裳に目を凝らすといかに凝ったものであるのかがわかり溜め息ものでした。

いまは全てマシーンで塗ってしまうのですが、簡単に作るのではなく、そこに一手間、二手間手作業を加えることでかなりランクアップした感じになると思いますし、
軽くて綺麗な色にも重みが感じられ、見た目も重厚感のあるゴージャスなものになるんです。

有村先生のお話を読んで、あらためて豪華できらびやかな衣裳にも着目したいと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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