星組

小池修一郎先生の厳しさと、応えたスターたち(星組ロミオとジュリエット、エリザベートガラコンサート)

こんばんは、ヴィスタリアです。

小池修一郎先生の稽古の厳しさ 星組「ロミオとジュリエット」

大千秋楽を迎える星組「ロミオとジュリエット」
ことなこ(礼真琴・舞空瞳)はじめ星組生の大熱演がすばらしい舞台でした。

緊急事態宣言による休演もあって劇場で観劇できたのはA,B日程それぞれ1回ずつという少なさで
観足りなかった…という悔いがあります。

真ん中から主要キャスト、モンタギューとキャピュレットの男女もすばらしい公演で、
中でもに強く心を動かされたのがみほちゃん(有沙瞳)乳母役です。

ライブ配信で見ても劇場で観ても、毎回チャーミングな乳母に和みジュリエットへの慈愛と歌に涙していました。

みほちゃんはこの後「マノン」のタイトルロールが待っているようにヒロインもできて、
一方で乳母のような役も存分に演じ深い表現ができて、また声も役によってこんなにも変えられるのかと感銘を受けました。

先日、みほちゃんのインタビューが読売新聞に載ってるのをSNSで知りました。

その中で演出家の先生からの指導についてこんなお話がありました。

なかなかすごかったです(笑)。
稽古の初めの台本読みでは「先が思いやられる」と小池修一郎先生から言われました。
乳母が一番心配。幕が開く気がしない」とも。

そこからは模索の日々です。 
作品について愛について、向き合って、反省して――を繰り返しました。
初日のお客様の拍手を聞いて、やっと、これでよかったんだと思えました。

小池修一郎先生の稽古が厳しいことはたびたび生徒さん、OGさんが語っておいでですが、
こうして具体的な言葉を目にすると鬼のような厳しさがビシビシと刺さります。

本読みでこれほど厳しいダメ出しを受けたみほちゃんがお稽古をして
あのすばらしい乳母を作り上げ、劇場中を満たす愛と歌を響かせている――プロの娘役、舞台人としての努力とお仕事にますます好きになってしまいました。

みほちゃんがイメージガールをつとめいてる池田泉州銀行さんのwebサイトで
ファンの方々から寄せられたたくさんの質問に答えています。

乳母役の衣装、アクセサリーやお化粧のこともたくさん答えてくださっていてまるでオンラインのお茶会のようです。

なんと衣装は骨格が変わってしまうほど重いそうです! 

小池先生とエリザベートガラコンサート

また少し前に「TAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート」のプログラムでも小池先生の厳しいお稽古の一端を知りました。

錚々たるOGさんたちが在団中、あるいはご卒業後のエリザベートについて語る中でちらちらと小池先生のお稽古のことに触れているのですが、
もちろん愛と優しさ、よき導きもありながら厳しいのもよーーーくわかります。

特に強烈だと思ったのがあさこさん(瀬奈じゅん)です。

(エリザベートを演じたとき)
当時組替えしてきたばかりでしたが、孤独な後ろ姿がエリザベートと重なってよかったとみんなの前で言われたときもカチンと来ましたね。

この人、私をわざとそういう環境に追い込んでいるんだ…と思って。

どんなダメ出しよりもタカラジェンヌの中でも一握りしか経験しない組替えをそのように触れるのは
本当に鬼だな…と思いながらプログラムのページを繰りました。

しかしだからこそあれだけのすばらしい作品の数々を生み出し、生徒さんの魅力を引き出しておられるんだなあとも思います。

小池先生の作品をターニングポイントに挙げられる生徒さんも多いですし、
客席で見ていても次の作品でぐっと成長されているのを実感することもあります。

星組「ロミオとジュリエット」もきっとみほちゃんの乳母だけでなく多くの生徒さんがダメ出しを受けたんでしょうね。

タカラヅカニュースではなこちゃん(舞空瞳)が一歩歩く度に「舞空ー!」「舞空ー!」と言われていると、
副組長のなっちゃん(白妙なつ)と話していたと記憶しています。。

間もなく迎える大千秋楽が星組生にとって集大成のすばらしい舞台になりますように。

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