こんばんは、ヴィスタリアです。
美弥るりか様をお見送りをしてきました
昨日6月9日、月組「夢現無双/クルンテープ」が大千秋楽を迎え、美弥るりかさん、響れおなさん、玲実くれあさん、音風せいやさんが宝塚歌劇団をご卒業されました。
ヴィスタリアは美弥るりかちゃんの入り→前楽観劇→千秋楽ライブビューイング→楽屋出→フェアウェルパーティーと、早朝から出かけて終電間際の電車で帰宅するという長い長い一日を過ごし、美弥るりかちゃんをお見送りしてきました。
そんなファンとして過ごした1日の感想を書いてみます。
レポートというより感想文なので内容はありません(キッパリ)。
特に前楽や大千秋楽は、感情がいっぱいいっぱいで記憶領域にまでエネルギーが回せず、順番が前後していたり足りないところがあるかと思います。
内容はないのですがヴィスタリアなりに書かないと区切りがつけられないので更新します。
最後の楽屋入り 日比谷が白に染まる
「白い服のヴァリエーションがこの世にはこんなにもあるんだ」という感慨にひたりながら待機場所にスタンバイしました。
入り出は長い時間立ったりしゃがんだりがありますが、銘々が白いお召し物でおしゃれをされていて、お見送りをしたいファン心の表れなのかなと思いました。
ヴィスタリアもふだんは履かない白いボトムスを新調しました。
スタンバイ場所からは楽屋口はまっったく見えませんしお声も聞こえなかったんですけれど、その場にいて時間と空間をともに過ごせることが自分にとっては大切だったので気になりませんでした。
王子様のようなおとちゃん(音風せいや)、かっこいいくれあさん、そして颯爽としたさやかさん(響れおな)が拍手に送られて楽屋に入っていかれました。
白と黄色のお召し物で現れたるりかちゃんは最高にきれいでかわいかったです。
男役さんですけれどかわいいものはかわいい、舞台化粧も芸術的な美しさですけれど素化粧もきれいで、そしてかわいいんです。
目の前にるりかちゃんが近くに来たときに目を合わせてくれたのがわかりました。
気のせいでも思い込みでもヴィスタリアだけでもなく、ファン一人ひとりの顔を、目をちゃんと見て入っていかれたんだと思います。
数回しか参加したことありませんけれどお茶会のお散歩タイムのときとも、舞台で「あ、目が合った」と思うのとも違う、特別な瞬間でした。
それにしても卒業される生徒さんと列席者である多くのファンが同じ白い服というドレスコードがあるこの”儀式”はなんだかふしぎだとも思いました。
会服のようなおそろいのアイテムや服を身に着けるのとも違う、色のドレスコードがある儀式ーー主役と大勢の参加者が同じ色、それも白い服に身を包む。
日常では靴からバッグからアクセサリーから全身真っ白のコーディネートをすることは珍しいように思うのですが、
こうしたある意味非日常の衣服で過ごすことで贔屓の卒業を見送ることが儀式になり区切りをつけることにつながるのかなと思いました。
前楽がmy楽になった
朝早かったので某所で一休みしてから再び劇場へ行き、前楽を観劇しました。
前楽が劇場で観る最後のるりかちゃんの男役になりました。
ご卒業される方への拍手がいろいろなところに入っていました。
るりかちゃんの小次郎の登場シーン、さやかさんの「罪な男じゃ」、くれあさんのセリ上がり。
ショーの中詰でさやかさん、くれあさん、音ちゃんが銀橋が渡るところも盛大な拍手がありました。
今公演の内容はもやもやする思いもあったのですが、こうして卒業される方にちゃんと拍手ができるタイミングがあったことは救いでした。
るりかちゃんにも盛大な、割れんばかりの大拍手がなんどもあり、特にショーの黒燕尾はショーストップ気味なくらいの拍手でした。
劇場で観たるりかちゃんは信じられないくらい美しかったです。
顔の造形、芸術品のような舞台化粧、磨き抜かれた仕草や衣裳の着こなしなどの男役としての在り方はもちろんのこと、纏っている空気が神々しいくらい美しくて、清らかに発光しているのではないかと思うほどでした。
その美しさは奇跡を目の当たりにするとはこういうことなのではないかと思いました。
前楽は友の会の貸切公演だったので終演後には月組生が舞台に勢ぞろいしての光月るう組長とたま様(珠城りょう)のご挨拶がありました。
「今後の月組も」というようなご挨拶があり、もちろん見ますし応援しますけれどそのときにはるりかちゃんはいないんだと思うと切なくてたまりませんでした。
大千秋楽ライブビューイング 光月るう組長と珠城りょう様に心から感謝したい
大千秋楽は劇場どころかライブビューイングもチケット難のなか、ご縁があって日比谷でライブビューイングを見ることができました。
「お願いだから時間が止まってほしい。いまここでスクリーンの映像も音も世界も全部止まってほしい」と何度も思いながら見ました。
ヴィスタリアがもっとも心を打たれたのはショーの黒燕尾の最後のポーズで大拍手になったときのるりかちゃんの客席を見上げる表情でした。
いったいどんな美しい景色が見えていたんでしょう。
「17年間の最後にるりかちゃんにしか見えない最上の景色を見ているんだね、思い残すことはないんだね」そんなふうに思いたくなる表情でした。
終演後、るうさんが緞帳の前に立たれて今後の月組の予定などのご挨拶がありました。
るりかちゃんの退団について紹介の言葉をお話されているうちにるうさんの頬が涙でみるみる濡れていきました。
「宝塚の愛の巡礼!美弥るりか、バンザイ!!」
るうさん、再びの嗚咽の伝道師でした。
スクリーン越しにも嗚咽のウェーブが生まれているのがわかりましたらライブビューイング会場も嗚咽。ヴィスタリアももちろん嗚咽しておりました。
その嗚咽のウェーブなど知ったことかとばかりに「BADDY」のスイートハートでさよならショーははじまりました。
セットリストは大劇場のときと変更ありませんでした。
ショーの後、おとちゃん、くれあさん、さやかさん、そしてるりかちゃんの大階段を下りてのご挨拶がありました。
大劇場のときも思いましたが皆様のお人柄のわかる、愛のある、そして聡明なご挨拶でした。
るりかちゃんのお花は大劇場のときと同じく白と菫色のブーケで、同期は元星組のしーらん(壱城あずさ)から、組はたま様(珠城りょう)からでした。
るりかちゃんのご挨拶には「奇跡」という言葉が何度も出てきました。
(このあたり泣きすぎてちょっと書けません。すみません)
カーテンコールではたま様がご挨拶のなかで涙ぐまれたりして、この公演がこうして大千秋楽を迎えるまでにどれだけのものを背負っていたのだろうと思うと胸がいっぱいになりました。
たま様、お疲れ様でした。
そして組や退団者のことを考え思いやりをもって組をひっぱってくれてありがとうございます。
月組千秋楽恒例の月組ジャンプの音頭を(おそらくサプライズで)退団者4人に振ってくれてありがとうございます。
肩を寄せてひそひそと相談する、かわいくも微笑ましい4人が見られました。
音頭は「月組Forever!!」でした。
たま様、最後のカーテンコールで緞帳前にるりかちゃんを引っ張ってきてくれてありがとうございます。
最高に仲のよい2人を見ることができました。
だって2人が寄り添って「漫才みたい」「私、相手役見たい」「旦那が締めの挨拶をします」と言うんですよ。
そしてるりかちゃんが何度も「りょうちゃんの愛のおかげでここにいられます」と言っていたので、これは勝手な推測ですけれど緞帳前に出ていいのは主演者のみというような決まりがあるのではないかと思いました。
るりかちゃんは折に触れて「りょうちゃんの月組で卒業できることが幸せ」とお話されていましたがそのことがよくわかるカーテンコールでした。
月組バンザイ!!月組Forever!!
楽屋出とフェアウェルパーティー
ライブビューイングが終わったのは20時ころでした。
外は雨。レインコートを羽織ってスタンバイ場所で待機していると、だんだん雨が強くなってレインコートから沁みてきそうで、気温も低くて寒いくらいでした。
「荷物をカバーするビニール袋を用意するなりポンチョにして内側に持てるようにすればよかった」と思いました。
菫色のペンライトと真っ白な服に彩られた石畳を、るりかちゃんはあっちのファン、こっちのファンに近づいて手を振り、傘をさしかけてくれる劇場のスタッフさんに質問したり(かわいかったです)しながら歩いてこられました。
るりかちゃんはご自分や花束が濡れるのも気にしないで最後のひと時をファンに見せてくれました。
そんなに傘から身体を出されたら濡れちゃうのにどこまでもファン思いな方だとあらためて思いました。
フェアウェルパーティーはレポ禁なので、感想なども書くと詳細が推測できてしまうと思うので感想は自分の心の中にとどめたいと思います。
一言だけ言うならカレーがすっごくおいしかったです!!
もう一言だけ添えるのなら、パーティーの開催時間の関係で参加するか、できるかかなり悩んだのですが、参加して本当によかったです。
ヴィスタリアのファン歴、ファン生活は短いものでしたが思い残すことはありません。
翌日は休みをとるか迷いましたがいつもと同じリズムで生活して仕事に没頭したほうがよさそうだったので出勤しました。
一日酷使した目が痛いです。
るりかちゃんをお見送りする一日を過ごし、これで区切りをつけることになります。
とはいえ気持ちはすぐには「はい、そうですね、今日から新しい一歩です」とはならなくて、昨日のこと、これまでの舞台を思い出すと勝手に涙が出てきて困っています。
美弥るりかという男役が奇跡なら出会えてファンになれたことも私にとっては奇跡でした。
この奇跡が色褪せることはなく瑠璃色の伝説として輝き続けるし、ずっとファンでい続けるのだと思います。
長い一日のことを文章にしたら長くなってしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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