映像の感想

真風涼帆様のシルエットに思う/歌の力の大切さ

こんばんは、ヴィスタリアです。

宙組「音楽の宝箱」ジタン・デ・ジタンのシルエット

昨日宙組「音楽の宝箱スペシャル」の一部がYouTubeで公開されました。

「音楽の宝箱」は先日のぞ様(望海風斗)ことちゃん(礼真琴)の歌うまトップスターのソロとデュエットという夢のようなスペシャル企画が公開されました。

望海風斗様と礼真琴様だからできるデュエット〜歌の技術からトップスターに光をあてるおはようございます。ヴィスタリアです。 望海風斗様と礼真琴様 至上の歌声 のぞ様(望海風斗)とことちゃん(礼真琴)の「音...

こちらの音楽配信は7月28日からということで心待ちにしています。

公演の役としての歌の表現とは一味違う、芸名ののぞ様ことちゃんの歌のうまさに浸って耳から幸せになりたいです。

さて、この「音楽の宝箱 宙組スペシャル」のダイジェストを映像を見て、もうたまらなかったです。

ゆりかちゃん(真風涼帆)が名曲「ジタン・デ・ジタンー夢狩人ー」を歌うとき、カメラが遠くから大劇場ロビーの階段に立つゆりかちゃんのシルエットを捉えていますよね。

そしてゆりかちゃんが片手を上げて歌い出す、この流れが花組ショーの名作「ジタン・デ・ジタン」のプロローグを想起せずにいられないのです。

緞帳が上がり砂漠に浮かぶ赤色がかった大きな満月にスターさんたちのシルエットが浮かび上がるところからこのショーは始まるのです。

ゆりかちゃんの素晴らしいスタイル、手足の長さ、背の高さが存分に活かされたこの歌い出しのシルエット映像は、間違いなくショー「ジタン・デ・ジタン」のプロローグへのオマージュでしょう。

少なくともスタッフさんは意識されてこの映像にされたのだと思います。

このことをtwitterに書いたらなつめさん(大浦みずき)時代の花組をご存知のファンの方から反応をいただいてうれしかったです。

番組中ではゆりかちゃんがなぜ「ジタン・デ・ジタン」を選曲されたのかを聞くことができるでしょうか。

なつめさんヤンさん(安寿ミラ)時代に思い入れががあるので、
ゆりかちゃんが組もファン時代も違う作品の名曲をどのような思いで選んでくださったのか気になります。

瑠風輝くんの歌がすばらしい スターの歌唱力という大きな魅力

さて、同番組では宙組の歌の精鋭メンバーとして以下の生徒さんが参加されています。

もえこちゃん(瑠風輝)
どってぃ(真名瀬みら)
やまゆくん(嵐之真)
すーちゃん(朝木陽彩)
きいちゃん(有愛きい)
ましろっち(真白勇希)

自身野勉強不足ゆえに宙組公演で歌を聞いて上手だなあと認識できているのはもえこちゃんすーちゃんなのですが、もえこちゃんがソロパートを歌い出したところでハッとしました。

もえこちゃん、なんて伸びやかで豊かで素晴らしい歌唱なんでしょう。

新人公演主演4回に「リッツ・ホテルくらいに大ききなダイヤモンド」バウホール主演も果たし、長身にスタイルもよく芝居も安定感があり、この歌唱力は大きな武器、魅力でしょう。

花組「はいからさんが通る」本公演で思った歌の物足りなさ

やや話が飛躍する上にライブ配信で1回見たきりの記憶に頼って書いているのですが、
花組「はいからさんが通る」は正直なところ、歌の物足りなさが残りました。

(お好きな方、ごめんなさい。あくまでヴィスタリアがライブ配信を見てそう感じたという感想です。)

主題歌の「♪はいからさんがと・お・る」は耳馴染みがよくて好きなのですが、それ以外の歌の見せ場が少ない、歌が覚えにくいように感じたのです。

新生花組はプレお披露目の「DANCE OLYMPIA」がタイトル通りダンスに注力した演目で(歌もありますが)、
同時期に上演された「マスカレード・ホテル」も歌うまのしぃちゃん(和海しょう)びっくさん(羽立光来)、それに飛龍つかさくんが出ていながらストーリー優先でソロはなしというある意味贅沢な公演でした。

「はいからさんが通る」もおとくりちゃん(音くり寿)のすばらしい美声、安定したあきらさん(瀬戸かずや)マイティー(水美舞斗)、そしてひとこちゃん(永久輝せあ)のソロがありながら、
1本物として見たときに歌の見せ場がもっとあってもよかったのではないかという思いがあります。

たとえば「CASANOVA」であればカーニヴァル、カジノのような大勢のナンバーであり、作中の「モダンガールズ」も別箱なら場面転換に寄与しますが、様々な舞台機構を持つ大劇場では幕前なのがもったいなく感じました。

「はいからさんが通る」がミュージカル浪漫と銘打っている以上、再演に際してミュージカルとしてさらに魅力的なメロディー、ナンバーが生まれ一層魅了してくれることに期待していました。

これには別箱から本公演になったときの「はいからさんが通る」の見せ方、原作の切り取り方に期待していた部分にも大いに関係するところで、千秋楽ライブ配信でもう1度見て深めたいと思っています。

ライブ配信の感想でも書きましたが、全7巻にぎゅうぎゅうに詰め込まれた原作から忍少尉と紅緒さんの出会い〜恋のエピソードに時間を割きすぎている気がします。

花組「はいからさんが通る」ライブ配信の感想こんばんは、ヴィスタリアです。 宝塚歌劇の初めての公演全編ライブ配信となる花組「はいからさんが通る」を見ました。 映...

今回の作品に限ったことではないのですが、宝塚劇場における歌唱力についてぼんやりと、考えることがあります。

宝塚歌劇、生徒さんの魅力は歌唱力が全てではありませんし、自分はそもそも歌うまのスターさんを好きになるわけではないのですが(この文脈でお名前を出して申し訳ないのですがマリコさんも好きなトップスターさんでした)、
いまの宝塚歌劇を見ていると歌唱力があることはスターさんの大きな武器になることは否定できないと思います。

海外ミュージカル、大作1本物の上演も増えていますから歌をまったく無視することはできません。

また敬愛する柴田先生が「歌えない娘役ほど始末におえないものはない」と断言しているように(この文脈は娘役=ヒロインという意味です)、
作品においてトップコンビは歌でしか表現できないものもあると思います。

以上なようなことを思い出した宙組さんの「音楽の宝箱」でした。

ゆりかちゃんが他に何の曲を歌われるのかも楽しみですしもえこちゃんのソロ曲やデュエットなども聞けるでしょうか。

スカイステージで放映されるのを楽しみにしています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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